日本語の表現を考えてみる

はじめに

 こんにちはの人はこんにちは、そうでない人は寝てると思いますがこんにちは。glvntla(でんちゅら)です。毎年恒例(?)のアドベントカレンダーですが、今回も例に漏れず記事を出していこうと思います。今月は色々あってアドカレだけで(多分)6本、それ以外も含めて7・8本は下らないレベルで記事を書かなきゃならないようですが頑張って仕上げていきたいですね。というかどこかしらに1日1本記事出してるアドカレの人がいるのに両手に収まる締切で何言ってんだみたいな気にもなりますが。
 この記事が参加したアドカレはこれです。

んで昨日の記事はこれ。

 ちなみに自分が今やってるバイトは全人類オススメです。創作じゃ見られないような"現実"がそこにあります。

 さて本題ですが、今回の記事は文章を書く時何を意識してますか?ってやつです。予告だと就活に記事の予定でしたが、色々思うところがあり変更。就活の記事も今月中には出します。今のところの進捗だとそっちも結構書いてるのよね。

 さて文章の書き方の話です。勿論基本的なルールはあるんですが、ルールに縛られて堅苦しいのも良くない。伝えたいことやニュアンスが正確に伝わりませんからね。ニュアンスだけではなく可読性も大事。普段文字ばっかの記事を書いといて可読性なんか気にしとるんかと言われそうですが、これでもある程度気にしてます。可読性もあり伝えたいことが伝えられる文章、つまるところ良い文章ですね。良い文章ってなんなんでしょうか。自分の考えを適当に書いておこうと思います。
 ちなみにこんなコンセプトで書いてるんですが、投稿の3日前に思いついたようなネタなので実態は駄文です。ダメじゃん。

本題

 まず文章を書く時何を意識するか。これは何もこういう記事のみに限りません。日頃のツイートとかの方が顕著に現れると思います。まあ普段からどんな文を書きたいと考えてるかにもよりますかねぇ。
 基本的には脳内で考えたことをそのまま出力すれば1文出来てますよね。そしてそれを繰り返せば割と文章にはなる。なるんですが、情報量や漢字の読みやすさとか前後の文脈・繋がりを意識すると校閲しながらコネコネすることに……。まあ初稿段階では適当で良いので、適切な校閲をして良い文章になればオッケーって感じですね。とりあえず文章の構成要素を程々に分解して、適切な文章に向けて考えてみましょう。

単語

 単語の使い方。文章の2番目ぐらいに小さい構成要素についてですね。1番小さいの要素は文字かな。まあ単語は文章の根幹を成すところですね、単語が分からなきゃ文にはならん。これは難しい語を使うなという話ではないですが、適切かどうかは精査した方がいいねという話にはなります。
 とはいえ大事なのは筆者の書きたいニュアンスが適切に伝わるかどうかです。なので基本的には使いたい単語を使いたいように使うべき。というか単語について一々言ってたらキリがない気もしますが、でもたまには明確な誤用もある訳で。誤用は本来良くないのですが、しかし本人が自然に考えた結果浮かんだ単語がたまたま誤用だったという場合もあります。つまり本人の認識では誤用でもそれが最も自然で最も伝えたいニュアンスが伝わる単語のチョイスになりますね。実際は誤用は誤解を招く。それはそう。誤用であることを理解して、その上で使う覚悟が必要ですね。無自覚な誤用なら誤用である事実に気づけないのでは……?
 ここまでだと記事の中身が全くないので、個人的によく使いたい単語とか普段使いするけど辞書的な用法と比較すると怪しいよなぁって思う単語を挙げておきます。

逡巡

 割と"躊躇いつつ考える"みたいな使い方をしたい単語。それよりは熟考って感じのニュアンスが強いかな。でも熟ってほど深くないの。ちょっと今日の夕飯どうしようみたいな、そんなに重要じゃないけどちょっと考えたいみたいな時に使いたくなりますね。巡ってついてるのもあって、ぐるぐる考える感じがありませんか? 実際に逡巡してるって言いたい時はその辺をぐるぐる歩いてることが多いです。迷惑。
 ちなみに辞書的にはこう。

[名](スル)決断できないで、ぐずぐずすること。しりごみすること。ためらい。「大学に進むべきか否か―する」「遅疑―」

デジタル大辞泉

 んーまあ確かにそうかも。実は考えるという意味はないので普段の自分の使い方は誤用です。というか割とアレな例文だな。大学ぐらいは行けよ。

およそ~ない

 なんとなく使いたくなる表現。ほとんどでよくね?ってなるんだけど、なんとなく文を組んでて先に出てくることが割とある。"凡そ"に"大体"みたいな意味合いがあるしねぇ。大体とほとんどは微妙にニュアンス違う気がするんですけどね。

[名・形動]
1.物事のだいたいのところ。大要。あらまし。「計画の―は承知している」「―の見積もりを立てる」
2.いいかげんなさま。ぞんざいなさま。「かやうに大事の謡ひを―にしては叶ふまじい」<虎明狂・二千石>
[副]
1.大まかに言って。だいたい。約。「―二キロ離れている」「被害は―どのくらいか」
2.そもそも。総じて。一般に。話を切りだす時に用いる。「―日本人は働きすぎるきらいがある」
3.(否定的な表現を伴って用いる)全く。全然。「これは―おもしろくない本だ」

デジタル大辞泉

 およそって書きたい時と凡そって書きたい時がある。でも凡そって読みづらいよねぇ。

しかして

 語感だけは逆接みたいな単語ランキング上位常連。しかししかしてにはしかしという意味はない。漢文に出てきた置き字の而は覚えてることだろう。しかしてを漢字で書くと而してになることから何か察したと思う。順接である。

[接]そして。それから。

デジタル大辞泉

 ちなみに使わない。

最中(さなか)

 読み方が一意に定まらないのに全部ニュアンスが違う。サナカとサイチュウではそう変わらんやろと言われかねないが、読ませた時の語感というのは文章を書く上でかなり重要。それにサナカの方が一瞬の盛り上がりが感じられる(意味不明)。個人的には状態にはサナカ、動作にはサイチュウかなぁ。

さ-なか【最中】
たけなわであるとき。さいちゅう。「夏の―」「忙しい―」
さい-ちゅう【最中】
1.動作・状態などが、いちばん盛んな状態にあるとき。進行中のとき。まっさかり。さなか。「今が暑い―だ」「食事の―」

デジタル大辞泉

 最中はやっぱりスタンダードな餡子がいいと思います。栗最中とかはあんまり好きじゃない。

たり

 Wordで適当に使うとすぐ青線引かれる。並列のニュアンスを伝える時に使うんだけど、どうにも繰り返しで使わなければならないという強迫観念が至る所に存在している。いやうん分かる、分かるし小学校でも国語の時間に言われてた気がする。小学生の頃とか授業聞かずに教科書の先の方読んでたなぁ。そのうちそれも飽きて寝てたんですけど。

「~たり~たりする」という言い方ができる場合には、後ろの「=たりする」を省くと、据わりのよくない言い方になる場合があります。ただし例外も多いので、いろいろな言い方を吟味しながら、その場に一番ふさわしい表現を見つけるようにしましょう。

NHK放送文化研究所

 スパッタリーだったりスパッタリー・ヒューだったりします?(意味不明)

 単語の塊で文が作られる訳ですが、この文の作り方も考えることがあったりなかったり。まあこの辺は個人の好みが結構出そうだなぁ。

長さ

 いやうん。長いと読みづらいのはそれはそうなんですよね。でも情報量がなー。1文あたりの情報量は担保したいんですよねー。難しい。とりあえずWordだと長くても1文2-3行ぐらいですよねぇ。
 で、大事なのは1文には読点1つ。読点1個で1文の中を2つに区切ります。勿論並列表現や列挙で読点を挟みたくなる時はありますが、読点があると文がそこで止まってしまうのであまり多いと困ります。1文の中に込めた情報をスルっと読ませたいですよね。日本語は動詞が最後にくる文法なので、文章も最後に向かって盛り上がっていく言語です。前半部分を受けて後半に繋げる、これが文の形として情報量がありつつシンプルで綺麗ですね。

平仮名・漢字・カタカナ

 日本語の基本は平仮名ですが、平仮名ばっかの文章って読みづらいんですよね。単語の切れ目が見づらい。適宜漢字やカタカナ、数字を混ぜることで、文の切れ目を可視化します。
 例えば。

サナカとサイチュウではそう変わらんやろと言われかねないが、読ませた時の語感というのは文章を書く上でかなり重要。

これの原文はこう。

さなかとさいちゅうではそう変わらんやろと言われかねないが、読ませた時の語感というのは文章を書く上でかなり重要。

 平仮名が嵩むとパッと見て語の切れ目が掴めないですね。本来現代の振り仮名は基本的に平仮名なのでこの文も平仮名で読みを書きたかったのですが、流石に読みづらいのでカタカナで書きます。周りから浮かせることで可読性を確保してますね。
 次の例。

"図書館18時で閉まるけど"

 これの原文は"18時で図書館閉まるけど"でした。日頃のツイートなんで特にそうですが、その時のノリが御多分に漏れず反映されます。んで手癖で図書館閉まるって書いたんですが、館と閉が並んでなんか漢字でゴテゴテしてますねぇ。"18時で"という数字や平仮名を間に挟むことで、ちょっと文を変えています。
 こうした分の書き方は漢字が多くなるのかもしれません。まあ漢字は大半が表意文字ですし見れば意味が分かる文字も多いので、平仮名のような表音文字と比べれば理解はしやすいと思います。
 ちなみにですが、個人的には文豪ストレイドッグスに見られるような漢字表現は読みやすいし読み心地も良いと思います。

 最後にこれに関連して個人的に使いたい表現について言及しておきましょうか。まあ好みの問題かも。

ないし/乃至

 ないしって頻出表現なんですけど結構厄介ですよね、平仮名で書いても読みづらいですしかといって漢字じゃおよそ常用漢字の範疇とは言えない。まあ接続詞的な用法が専らなんで平仮名でも割と悪くはないんですけど、問題は"無いし"と混同すること。ノリ的には無いしも平仮名で書きたくはなるんですが、そうすると尚更乃至と混同します。まあ文脈で明確に判別できることの方が多いんですけどね。

綻び/ほころび

 なんか綻びって読みづらくないですか?

迄/まで

 別に平仮名でもいいんですけど、漢字にしたところで普通に読めるしニュアンスも大して変わらないかなぁって。

尤も

 これは上述の単語の項にもかかるんですけど、モットモって音だけだと2種類に解釈出来るんですよね。んで最もは漢字で書くのでどうでもいいんですが、尤もは漢字で書くんでしょうか。正直な話尤もぐらい漢字で書いてくれないと読みづらいし一意に定まらない気がしませんか?

文章

 最後に文章全体の話について書きましょうか。文は1文だけでは成り立ちませんからね。前の文との繋がりが大事になります。順接・逆説が正しいの正しさは勿論ですが、全体の中で文が飛んでないか、1つの題材に対してあっちこっち行ってないかは気をつけた方がいいですね。論の一貫性に関わります。

語尾の置き方

 日本語において語尾の使い方って結構大事だと思うんですよね。特に日本語は動詞が最後に来るので、1文の終わりがどうしても印象に残りやすい。まあそこに限らず、気にするべきところはありますが。

 分かりやすいのは、繰り返しを避けること。同じ語尾は2文続けないようにしましょうねってことです。いやーなんか同じ語尾続くとくどいし飽きるのよね。文としても単調だし。メリハリですよメリハリ。これは読んだ時の心地よさにも関わる部分ですし、多少どころではなく気にした方がいいと思いますね。

!/?

 とても意味の分からないカテゴライズですが、語尾の感嘆符の使い方についてです。文法上のルールとしては、文末に!や?を使った場合はその後1文字空白を開けなきゃいけないんですよね。これはルールです。なので基本的には守るんですが、例外は確かに存在します。
 文中に挿入するような表現をしたい時。特定の文章を丸ごと挿入したい時ってあると思うんですよね。何かしらに向けて感想を述べる時とかが特にそうかも。そういう時にそのまま挿入して、じゃあ!や?の後1文字開けたいかと言われると……。空白が開くとそこで1文が切れてしまいます。同じ1文なら空白なくていいんじゃないかなぁ。というかそこまで気にして書かないのかもしれない。

トータルの書き方

 最後に、文章全体を見て考えるべき点について言及。といっても単純で、音読した際に違和感があるかないかですね。いやまあ実際に音読しろとは言いません。脳内で黙読した時に自然ならいいよねって話に落ち着きます。まあ脳内では音読してるというか、文章を読むとき脳内では声が聞こえてると思うんですよね。
 これ逆も然りで、文章を読む時(一般的に黙読を指します)、文章を聞いてませんか? 私は聞いてます。何を言ってるんだという気になりますが、脳内に音声読み上げソフトが入ってるので目で認知した文字情報を脳内で再生出来るんですよね。これはどんな文章でも共通ですし、漫画や小説の時もそう。登場人物に差異がある場合はキャラに応じて担当声優も変わります。こういうのがアニメ化の際に起こる声優の解釈違いを引き起こすのでちょっと面倒くさい時もありますが仕方ありません。

終わり

 文章の書き方なんて人それぞれだと思います。特に自分は国語科の教員でもなんでもないですからね。まあ記事とか文章とか書くのは好きですし日頃Twitterにも滞在してるので、可読性を担保した文章を書いていけたらいいですね。

おまけ

以下追記定期

@Dn_x_xさん「でんちゅらさんて適当に酒飲んでますよね」
とても分かる。
「れんげの中国酒のやつとか」
めちゃくちゃ分かる。

 6割書いた状態で飲み会に行って、1軒ハシゴした後に帰ってきてから残りの4割を書いてます。酒は飲んでも飲まれるな。
 鮭? シバきます。キケン度80%の浅瀬だとアラマキ砦のヒカリバエとかヘビとかが楽しいのでそれだけでいいです。あとムニエールのグリルとかも楽しい。
 ちなみにオンラインはシーズンが変わってBからC+に戻りました。後で昇格戦やっておきます。チャレンジアサリはよ。

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ではまた。今月はまだまだ記事を書きます。これでも自分の4倍記事を出す人がいる。

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