蜘蛛糸の垂れ流し・2024/06/17


今日の情報

2024.6.17

天気:曇り。若干雨の香りしたけど降らなかった判定かな。久々に雨の降らない月曜。明日は雨らしいけどね。
時勢:-
野球:今江楽天が交流戦優勝、おめでとうございます。借金を9減らし、なおリーグ4位。交流戦って感じだ。

では今日の書き散らし。

ES CON FIELD HOKKAIDO

 先週行ってきました。エスコン。北海道って函館のギリギリで折り返したことしかなかったので、きちんと北海道くるのも初。交流戦のついで感あるね。
 いや、本当にいい球場でした。凄いね。野球場ではあるけど野球だけじゃない。総合エンタメ施設って感じだった。いやなんというかエンタメ施設というか、総合公園? まあ確実にエンタメ施設ではある。

 北広島の駅から歩くのですが、基本的に1本道なので別に迷うことはなし。途中渓谷を挟む地形になってるので坂はありますが、別に普通に歩けますね。なんなら道中の一番低いところ、道のりとしては半分程度なのですが、その場所からエスコンのような謎の黒い壁が見えるので既に面白い。
 到着して最初に目に入るのがコテージとシロツメクサ、これ球場か? 遊具もあってボール遊び用の広場もあり、印象的には総合公園ですよね。国営ひたち海浜公園? 球場の周囲も物販店などはあるんですが、まあそれらも含めて地形そのものがかなり起伏に富んでいて、移動するだけでも割と楽しい謎の施設。

 プロ野球用の興行球場としても良いですね。今回座った席は三塁側2階席、きちんと野球観戦を楽しむにはちょうど良い席でした。着いてから知ったのですが、エスコンの鳴り物は内野3階席。真上が鳴り物というのは中々新鮮でしたね。半面外野席は鳴り物からも遠く、むしろ落ち着いてゆっくり見れそう。角度によってはブルペンも覗けそうで、次来る時は外野もよさそう。
 全体的にスタンドがグラウンドレベルに近く、ファールゾーンの狭い球場というのもあって結構臨場感ありますね。視点が低くなるので結構近く見えるんだろうな。
 あと、座席にクッション性のある素材が使われててびっくりしました。確かに長時間座るもんな。

 演出も良い。まず根本として、大型スクリーンが一三塁側それぞれのファウルゾーンにあるというのが凄い。これは球場設計の勝利でしょう。一般的な球場のスクリーンは基本的にバックスクリーン上部の一面のみ。屋外球場ではデカい構造物をホイホイ置けない故でしょうが、主に外野スタンドからは見づらいんですよね。そんな欠点を解消する択、デカいスクリーンを対称に2枚置けばいい。これ賢いわ。凄い。普通の球場のノリでいると少し方向感覚が狂いますが、充分お釣りがくる。
 スクリーンの良さも映像の良さがあってこそ、そして映像も良かったですね。まあ映像自体は球場本体というよりは球団の企画広報班その他の役割なので少し話は逸れますが。交流戦だからか映像演出が中日戦専用のものと非常に凝ってました。むしろ交流戦にしか使わんのに凄い映像作ったなとは思ったけど。球団体質なのか分かりませんが、対戦相手へのリスペクトを感じる。
 そして音響もしっかりしてる。伊藤大海の登場局とかはコア系の曲でしたが、こういう曲をきちんと低音の映える音響で出来る球場でした。いいねぇ。音響っていうのはテレビを通すとかなり失われる要素なので、こういうのは現地で体感してこそだなぁ。
 まあこうした演出面については設備の能力に左右されるところが大きいですね。この辺は新しい球場だから優秀という話にはなります。いやでもスクリーン2枚は設計から偉いじゃんね。

 球場に何故かある施設というのはたまにありますが、エスコンには地ビールの醸造所があります。なんで??? そしてイートインスペースも併設されていて、見ようと思えばそこで試合も見れる。そして地ビールもおいしい。どういうこと?
 日本ハムファイターズの親会社が親会社なだけにフード系は強いですが、 ビールまでくると本当によく分からん。

 そしてエスコン、GAORAの放送席が近い。いやまぁ近いといっても席によりますが、1階ライトポール近くでやってます。特にハムの勝ち試合なんかでは試合終了後もハイライト等で放送が続いてますが、当然ながら実況解説のお二人もそこで喋り倒している訳で。その場を身に行ける訳ですね。なんなら毎回人だかりが出来てるようで、放送終了後も若干のアフタートークがあります。これいいね。自分が見に行った回は解説が岩本勉さんだったので、まあ暴れ倒しておりましたとさ。
 こういうのは球場主導のエンタメではなくて、GAORAが勝手に遊んでやってるはず。非公式イベント感ある。勿論試合終了後n分以内というのはありましょうが、球場で借りた場を最大限活かすような姿勢が感じられて良いです。

 うーん書きすぎた。エスコンねぇ、本当にいい球場だった。惜しむらくはこの球場が首都圏からアホ遠いということか。まあ土地をしっかり使えるが故という感じもあるけどね。

6月11日 日本ハム対中日1回戦

 で、見に行った試合のうち片方がこれ。いい試合だったし現地だったこともあって書きたいことは溢れるほどあるのですが、前項でアホほど書いてしまったので絞ります。最高峰のスポーツという話でもしますか。

 この試合最も盛り上がったのは7回裏でしょう。1点を追う日本ハムは二死二塁のチャンスを作り、代打田宮。田宮の右前打で二走の中島が本突し、ライトを守る岡林のバックホームがドンピシャで返ってきたシーンです。ここのシーンですが、まず7回1点差の大事なランナーは一死からの四球で貰ったランナー。代走に中島を出し、清水は初球をきちんとバントで送って二死二塁、代打田宮以降は先述の通りですね。
 ここのキモは終盤にきちんと動く日ハムベンチと、それを正解にする日ハムナイン、そして正解の動きであっても0に防いだ中日の守備というところ。一死でもランナーが出たことで、1点差ということもあり得点の確率は上がるバントを選択したハム首脳陣とそれに応える形で清水が1球でバント成功。続く代打田宮、まず打席数は少ないとはいえ3割後半打ってる選手を代打で出せる時点で強いですが、期待通りクリーンヒット。中島の本突に繋げました。
 結果としては岡林のバックホームが素晴らしかった為クロスプレーの末アウトで無得点でしたが、クロスプレー以上にした時点で代打も代走も正解です。勿論得点できるに越したことはないですが、クロスプレーになるタイミングというのは守備もほぼ最善である必要があるので攻撃側はその時点で正解です。

 軽く書いてしまいましたが岡林の送球も素晴らしいです。無論同点のランナー、代走を切ってきてるので勝負してくるタイミングです。そんなランナーに対してホームへのストライク送球、技術とフィジカルの両立あってこそ。国内最高峰ってこうあるべきなんですよね。

 この試合は髙橋宏・上原の両先発が好投し、上原の失点もカリステに浴びたソロ1本のみ。150中盤の真っ直ぐで押していく宏斗と140中盤でも速く見せる緩急の上原の投げ合いも素晴らしく、非常にいい試合でした。
 惜しいのは2点、まず1つ目は8回表。直前7回裏に素晴らしいプレイがあったタイミングでしたが、奇しくも同様の一死一塁。負けてて下位打線に入っていく日ハムと2番を打席に迎える中日という差はありますが、まあほぼ似た状況です。ここで中日ベンチはバント……でしたが、岡林は2球ファウルにし最後は空振り三振。1球で送れた清水との対比になってしまいますね。小技を多用するのは采配であり、采配の評価はある程度期待値や確率に基づきますが、それも選手が正解にしてこそです。バントの采配を正解にするには、まず選手がバントを決めないといけない。
 もう1点は9回表。こちらはハムの生田目。1本塁打を含む3安打を浴び3失点。先頭を出しつつも二死二塁までは持って行ったのですが……。まあ先頭細川に対して初球を二塁打にされてしまった時点で、イニングの入りとして負けてる感じはありましたね。ただアリエルの横一塁線を抜けていった打球だったので、アリエルの守備範囲が渋かったとも言えるかも……? 結果としてロースコアのいいゲームだったんですが、最後に壊れたなぁという感じ。まあ中日ファンとしては嬉しい展開ではありましたが。

終わり

 おしまい。エスコンだけで書きすぎた。久々に1冊読み切ったので本の感想を書きたかったのですが、文字数嵩むのでこれは来週で。

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