身を切る話

1/25(水)

 履修してた講義の、期末試験がありました。1限から。興味本位で取ってた学部の専門講義。この講義はテストに出ないと忌引きでも不可がつくので、気合いで出席する必要があります。

 朝から先が思いやられます。この後も痛みで寝れずに8時になり、気合いで大学へ向かいます。ここまでに食物残渣様の吐瀉物を2回ほど観測。講義室に着いて提出課題を出し、期末試験を、受験、

……。

 総合校舎って医務室的な部屋あったんですね。初めて入りました。別に体温計って寝るぐらいしかやれることがない。
 救急車だったか大学の車だったか記憶が怪しいですが、大学近くの開業医へ。でもここ何もしませんでした。なんか出来ないよとか言われてたらしい。何? 

初・再診料:288点
医学管理等:250点
合計:538点
3割負担:1610円

 結果的に病院ハシゴしました。稲毛駅から歩いてすぐの病院。コロナのケアでPCRやりつつ少し外で待たされてから、幸い陰性だったので救急処置室へ。車椅子で移動して、採血をし点滴を打ち、ヒマ。痛いけど。
 大学の中でリタイアしたこともあって、当然ながら親に連絡が行きました。病院まで来てくれました。片道140km。本当に頭が上がりません。

 急性虫垂炎との診断を賜わりましたが、期末試験が立て込む時期なので切りたくはない感じ。取り敢えず服薬で炎症を抑える方針になりました。3割ぐらいで再発するらしいけど、今の時期に1週間まるごと穴を開けるとダイレクトに卒業に響きかねない。
 軽めの食事ということで丸亀製麵に麺を啜りに行き、親に自宅まで送って貰い解散。本当に頭が上がりません…。

診療料:368点
医学管理料:313点
投薬料:147点
注射料:197点
検査料:1608点
画像診断料:1470点
合計:4103点
3割負担?:10620円

 なんか今になって計算してみると計算合わないんだけど。4100点の3割は1230点よな。

1/30(月)

 再診です。血液検査をして、まあ良好ということで一応治ったことになりました。抗生剤はえらい。

診療料:125点
医学管理料:250点
検査料:230点
合計:605点
3割負担:1820円

 25日に倒れて点滴打って、28日に蘇我にコロナのワクチンを打ちに行き、この日はまた採血。左腕に針を刺しまくる週でした。

5/21(日)

 虫歯の治療があって近所の歯医者の予約が入ってました。性根と親不知が曲がっているのでそれを抜く相談とかもあったんですよね。昼頃の予約なのですが、なんか朝から調子が悪いです。腹が。

 ここの歯医者はよく局所麻酔を使うので、同じ様に麻酔を打たれた状態で待っていたのですが。
 痛いです。
 痛い。腹が。

……。

 歯科助手さんに頼んで救急車を呼んでもらいました。麻酔打った患者が少ししたら体調悪くなって救急車呼べって言ってくる絵面。医療事故か??? 本当にご迷惑をお掛けしました……。
 ということで搬送されまして、救急隊経由で親にも連絡。病院まで来てくれました。片道140km。本当に頭が上がりません……。
 急性胆嚢炎疑いらしいです。日曜ということもあって消化器ではなく救急の医師にして頂き、痛み止めを貰ってまた明日。新人研修期間なので、欠勤連絡を人事に投げておきます。未配属の場合は人事に連絡を投げるシステム。

初・再診料:538点
医学管理等:1000点
検査:1358点
画像診断:1580点
投薬料:68点
注射:151点
合計:4695点
3割負担:14090円

 初診な上に休日加算が乗って538点、夜間休日救急搬送医学管理料/救急搬送看護体制加算なるものがあって1000点。でっか……。

5/22(月)

 再診。消化器内科を案内されてましたが、問診を経て消化器外科へ。診断の結果は、急性虫垂炎。虫垂炎だったかーーー。救急医で専門じゃないから診断もブレるのよね的なことを言われました。依然として多少ピリつくような痛みはあります。
 今後の方針について聞かれましたが、再発なのもあって即決で手術を選びました。流石に2回目なのでね。手術日と入院日程については一度持ち帰って、次の予約日に決める方針で。

初・再診料:136点
検査:1053点
画像診断:840点
投薬料:68点
合計:2097点
3割負担:6290円

 身近な1053。

5/27(土)

 入院日の相談をしました。6月の15-19に決定。
 虫垂炎の切り時は2回あるそうで、1つは発作が起きた直後。この時は虫垂の腫れも大きいので切りやすいそうです。もう1つは、発作が起きてから充分に落ち着いたタイミング。発作後に服薬で少し落ち着かせてしまうと、微妙に切りづらいことになってしまうんだとか。
 予定だと7月配属なのでなるべく早めが良かったのですが、病院側としては少し待ってから切りたいという微妙なところ。ということで6月の半ばならという絶妙な落としどころを見つけて、入院決定です。

 この後は入院説明をして終わり。この日の採血は、先日の発作が嘘のように良好な結果だったらしいです。再発してることと症状自体は落ち着いてることから、診断名が急性虫垂炎から慢性虫垂炎に変わりました。

初・再診料:127点
検査:130点
画像診断:497点
合計:754点
3割負担:2260円

 自分のTwitterによるとこの後その足で松戸に行きました。多分これ18が集まって松戸の中華料理屋まで散歩した日だな。

6/15(木)

 入院。別に元気なんですよね。担当医によれば"身体は元気なのに切っら麻酔切れた後そりゃ痛いから、患者も抵抗感ある人が多い"だとか"発作がある時に切った方が痛い状態で切って麻酔切れても痛いから結構なんとかなる"とか言ってて、謎の苦労を感じました。

 研修はひたすら問題演習のパート。ひたすらC++の問題演習。
 どうせヒマなの分かってるので、人事に相談したらPCの持ち出し許可が出た上に入院期間中もフル勤務扱いになりました。なんなら人事からは"出勤にしとくけど別にやんなくてもいいよ"とまで言われました。謎に寛容だけどセキュリティ的にはどうなの? でも結局やれることは特にないので、適当な作業をして終わり。病院は21時消灯なので、まあヒマです。ヒマだ。

 翌日の午前中に手術なのもあって、夜は絶食でした。それはそう。おなかすいてひま。

 看護師に"手術とか緊張しない?"って聞かれました、多分定番の質問というか話題なんでしょうね。"自分が緊張してもしょうがないので"って答えたら少しウケました。潔いね。

6/16(金)

 午前中に手術、9時にはオペ室という予定。朝の回診を経てつつがなくオペ室へ。術前の検査をして、手術台に寝て、麻酔用のマスクをして、次の瞬間には病棟のベッドにいました。痛い。
 全身麻酔は記憶とかないよ、というのは割と聞いていたのですが、本当に記憶なくてなんか感動しました。傷口は痛いけど。オペ室に入ったのが9時で、目が覚めたのが大体16時ぐらい。その間の記憶は、無です。無。凄いね。
 その後は当然ながら安静です。目が覚めても麻酔が抜けきってないというか起き上がれないし、傷口も痛いので。でもその日をツイートを遡るとやたら晴れた空について言及してるので、どっかで起き上がってそう。実際のところ、確かに排泄は自力でトイレ行ってたんですよね。尿瓶使ってない。そもそも排泄をいつしたか覚えてない。

 よく晴れてたらしい。

 手術そのものは開腹ではなく腹腔鏡による手術で、傷も小さいのですが痛みはやはりあるという感じ。でも点滴で常に痛み止めを投与してたこともあってか、耐えられない激痛が続くみたいなことはありませんでした。

6/17(土)

 絶食が続いてましたが、昼から食事再開です。経口での栄養補給。腸を切ってる以上最初から固形物など摂れないので、当然流動食からです。
 白米の代わりに重湯が出てくるのですが、これが中々不思議なシロモノでした。見た目はどう見ても液体なんです。とろみとかも特にない。まあ白く濁ってはいるけど。で、口に含むと白米なんです。炊いた米の味がする。食感は、見た目に違わぬ液体。味は、固形物の米の味。なにこれ? 液体を視認してるので視覚情報に基づく判断はこれを飲むモノとして認識し、いざ口に入れると本来固形物である米の味がする。お粥とかではなく、ご飯。なにこれ???
 汁物とかはどうしてもグイっと飲みたくなってしまう性分なのですが、我慢して一口ずつスプーンで掬って食べました。食べたというのか飲んだというのかは分かりませんが。おかずも流動食でしたが、やはり見た目に反して味はするんだよな。

 あとはいつも通りヒマでした。中日も弱いし21時で消灯だしやれることがない。

6/18(日)

 痛み止めの点滴もあるでしょうが、ほぼほぼ痛みは消えて割と元気です。ただ、腸を切ってることもあって腹からボコボコ音が鳴ってる状態。絶妙な気持ち悪さがある。たまに普通に調子悪い日にも鳴るよね。
 この日は排ガスがあったのでその点は順調ですが、依然として排便はないので腸としての機能が戻った感じはありません。のんびりしましょう。

 この頃には結構きちんとした食事になってて、五分粥とか。結構実体があるのと、見た目と食感が一致するので食べやすいです。主菜とかは結構そのままの見た目で来た。魚の切り身とか。気持ち柔らかくて身もほぐれてたような気がしないでもないけど、食事負担で大きく変わるのは米なんだなって思った記憶。
 昼下がりにヒマでお腹空いてたので、院内売店行ってヨーグルト買って食べました。本当は良くない。

 夜はヒマ。21時に消灯すればやれることなど特になし。

6/19(月)

 朝の回診で正式に退院決定。食事制限だけあるけどまあそれは致し方なし。排便だけ無いままなんだけどね。
 朝食はきちんと米飯でした。

 ということで荷物をまとめ、午後イチに退院手続きをして退院。お疲れ様! お疲れ様という表現が正しいのかはよく分からん。

初・再診料:0点
医学管理等:740点
検査:469点
投薬料:18点
手術:17043点
麻酔:9605点
病理診断:130点
入院料等:482点
DPC入院料:21569点
合計:50056点
保険適用:57600円

食事:4480点(点?)
保険適用:3220円(???)

 ウチの健康保険組合に、入院すんだけどって言って書類投げたら自宅に限度額適用認定証が届きました。簡易書留で。その人の月収に応じて一定金額以上は払わなくていいよってやつ。払わなくていいって言うか、多分組合が肩代わりしてる。
 で、自分は月収26万円以下の括りだったので負担額は57600円までってことらしい。普段だと3割負担のところ、実質1割5分ぐらいですね。超お得。今回は虫垂炎だったので1割5分ですが、もっと重い場合だと実質的な割引率が上がる仕様ですね。普通に5万7千は痛いけど。

 ところで食事は会計別でした。そうなんだ。そして保険適用でも3割じゃない、7割強とか? そうなんだ。よく分からんけどまあ別に不満もないし、流動食とかもあったとはいえ5-6食で3000円なら別に気にならない。

 ちなみに思ったより体力は落ちてたようで、病院から近くのバス停までの数百メートルが思ったよりしんどかった。まあ荷物が重かったとか炎天下だったとかもあるけど。バス停はちょうどバスが着いたタイミングで発車しそうなところギリギリ乗せて貰えたんだけど、疲弊して足元おぼつかない若者を見た運転手からは白い目で見られました。車内は乗り合わせてた乗客に優先席を譲られてしまい、感謝……。

 排便ないまま退院したって言って帰宅したらすぐ機会があったので、単に出先と家の違いみたいな話でした。健康に近づいたのでヨシ。

7/1(土)

 術後経過を見てもらいましょうということで再診。つつがなく採血して、担当医と少しおしゃべりして終わり。経過は良好で別に傷口も問題ないですねということでした。ただ、やはり切ったこともあって臍周りがどうしても固くなってるのと、それもあって腹圧を掛けるのは良くないねというよくあるお話。当然退院して多少経つとはいえ傷があるのは分かるからね。

 切った虫垂は病理診断に回りまあ特段懸念される病巣等はなかったようです。ただ、糞石の出ないタイプの虫垂炎だったようで原因は微妙に分からんねぇといった感じ。まあ切ったからもう関係ない。

 ちなみに、虫垂炎の予防策は特にないらしいです。対策のしようがない。虫垂というのも人間の場合は退化してしまってほぼ不要な器官なのですが、制度として医師も健康な虫垂を切れないし、別に切っても検体として重要な価値がある訳でもないようで、なんかどうしようもないようです。取り敢えず祈ればいいらしいので、気になる人は祈っておくといつか機会があるかもしれないですね。

初・再診料:136点
検査:648点
合計:7840点
3割負担:2350円

 この後その足で会社の健康診断に行きました。採血あったけど、病院で採血してたのでその結果を渡して押し通った。後日届いた診断結果には、採血の結果が載ってませんでした。組合のカネで健診やってるから組合の取った採血結果じゃないと事務的に通せないらしい。

9/25(月)

 組合から、弊社の事務を通して連絡。入院してたから補助金が出るらしい。そのせいか、10月分の給料は37000円多かったです。非課税だったかは忘れた。

現在

 こうして記事を書ける程度には元気です。そもそも食事とかもマトモになったしね。学生時代の酷い食生活が影響してたのかもねぇ。
 元気だけど、部屋の暖房が薄いのか文明の利器も冬には勝てないのかやはり寒い。というか実家だとエアコンじゃなくて灯油ストーブだったし。机で物書きする時は足が冷えるので、最近はわざわざ布団ももってきて膝に掛けてます。カーペット敷いてあるから気にならないし、そもそも適当なので問題ナシ。正直なところ机用に布団買うべきかもね。フルシーズン使えるし。

 ちなみにですが、臍は潰れました。臍の付近を切ってそこから腹腔鏡を入れる手術だったので、当然そこが傷なんですよね。
 切った後1ヶ月ぐらいは臍の周囲どうにも肉が硬い感じがありましたが、今はもう戻ってます。でも臍は戻らない。

 こういう身を切ったような出来事というのは話のタネにはもってこいなのですが、良い話でもありません。芸人を名乗って起きながら芸ではなく自分を売ってる感じ。話題に出来るだけマシという話かもしれませんが、そもそも話題になるような事例を引くなとも言える。
 来年は1年健康で居たいですねとは思いますが、別に虫垂炎に関して自分が出来ることは何もなかったのであまり反省はしてません。

 医療費の殆どを自分の生計から出せたのは社会人になって良かったわねって感じ。入院の時は親に借金するかも!って言ったけど、普通に自分で払えたし。まあでも、健康が一番。

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この記事はCCS裏Advent Calendar 2023 19日目の記事です。

 年寄りの癖に裏だけで2枠使ってスマン。

 前の日の記事はBornbohrerくんが頑張って書いてるようなので、代わりに動画を1つ置いておきます。

 あとこれBornbohrerくんのはてなブログ↓

 膾っていいよね。羹に懲りて膾を吹く。

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