見出し画像

人間の可能性について考える

この記事はCCS Advent Calendar 2023 表 14日目の記事です。

前日の記事はsaber_masa18CCSさんの【CCS Advent Calendar 2023 13日目担当】ワールドダイスターのすゝめです。

 演劇かぁ。落語とかなら興味あるんで見に行く機会作りたいなぁなんて思ってますが、演劇はあんまり思ったことない。普段アニメもそんな見ないですし……。"考察とか必要なく気軽に見れる"、コンテンツが溢れる現代と相性良いかもね。
 アドカレは肩の力抜いてテキトーに書けばいいと思います。

ごあいさつ

 皆さんこんにちは、glvntla(でんちゅら)です。12月というものはげにも忙しいものでして、ただでさえやりたいことも多いのにやることも増え、そして寒さによるデバフで作業が進まず意図せずして忙しい。自分も作業を進めたい中で風邪を引いて布団の中で動けない夜を過ごした日もあったので、体調管理には気を遣いたいところではありましたがどうにもならない状態です。つまるところ冬という季節の面倒くささを疎むしかないんですよね。。
 そんな陰鬱な12月ではありますが、12月ならでは、ひいては冬ならではという観点から人間の可能性が垣間見えるかもしれないですよね。

くしゃみ

 Wikipediaの解説(?)を引用します。

くしゃみ: sneeze)とは、一回ないし数回痙攣状の吸気を行った後に強い呼気をされること。くしゃみ反応は不随意運動であり「自力で抑制」することはできない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%BF

 不随意運動なので自力での抑制は出来ないらしい。体感的には鼻をつまむと8割ぐらいの確率で止めれます。根本的な解決にはなってないけど。

くしゃみにより排出される呼気の風速は時速約320kmである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%BF

 320km/h。例えばプロ野球選手が硬球をマウンドからホームベースに向かって投げた場合、その速度は概ね140km/h程度。最上位でも170km/h弱ですので、くしゃみの速度は大体その倍となります。倍かぁ。

 不随意とはいえそれは抑制が出来ないという話。鼻腔内への刺激、ヒスタミンの噴霧などで人為的に発生させることが可能です。そしてそのエネルギーは320km/hにも達しますが、2023年12月現在東海道新幹線に投入されているN700S車両の最高運転速度が285km/h(山陽新幹線は300km/h)であることを踏まえれば、この320km/hは人間の持つ出力としてはかなり破格のものと言えますね。一瞬で終わるものではあるので、使いどころを考えるか上手く持続させるか、何かしら工夫が必要になりそうです。

冬の風物詩

 風物詩なんていうと中々情緒のあるものかもしれませんが、季語みたいな雑なノリで解釈しても良いでしょう。冬に流行るものと言えばやはり、インフル!溶連菌!つまるところ風邪! 体調管理が難しい季節、インフルや溶連菌のような発熱を伴わずとも、些細なことで微妙に風邪ひいた……というのはよくあることですね。
 人類の歴史はそこそこあるはずですが身体の制御面では未だ脆いところが多く、ヒトというのは簡単に体調を崩します。崩した体調を復旧させるというのは割と信用できるとは思うんですけどね。まあ体調不良そのものがその復旧作業でもあるので、なんかどうにかならんのかって思う時もあります。
 で、風邪をひいた時というのはやはり咳やくしゃみが出てしまうもの。さっさと治ってくれとは思いつつ、症状が出てる間、それ以外の症状はなくピンピンしてる時なんかは尚更ですが、どうにかしたいなと思ったりもする訳です。

活用例

 ということで、過去の事例からくしゃみの活用について考えてみましょう。実際に活用した人の例を挙げるのが良いですね。

芹沢桜子(メイプル戦記)

高卒ルーキー

 1992年のセ・リーグを制したスイート・メイプルスですが、そのメイプルスの先発3本柱の1人としてチームを支え、優勝に貢献したのが弱冠18歳の芹沢桜子です。
 スイート・メイプルスは現存しないプロ野球チームなので耳慣れない方もいるかもしれませんね。川原泉先生によって白泉社「はなとゆめ」誌上にて4年ほど連載された「メイプル戦記」の主人公チームです。1991年の野球協約の改定に伴い、NPBに女子選手の参加が認められたことによって発足した新進気鋭の球団。発足初年度に見事ペナントレース優勝を果たすのですが、そのチームでエースに次ぐローテーション投手、及び絶対的なワンポイントリリーフとして活躍したのが芹沢投手ですね。

 前置きが長くなりましたが、芹沢投手はくしゃみをどのように活用したのか? これは彼女がワンポイントで起用されている所以でもあります。そう、投球にくしゃみを組み込んだのが彼女です。

初めて実戦投入した時の登板

 原理としては分かりやすいですね。ロジンバッグを叩き発生させた粉煙を吸い込むことでくしゃみを人為的に誘発、そのくしゃみを投球のリリースポイントに合わせることでくしゃみのエネルギーを投球に乗せる。普段の投球では最速136km/hで球質も重くない、むしろ軽い彼女ですが、この球は別。平均200km/hに加え、くしゃみの不規則性が合わさることで投げる度に異なる軌道を描き捉えどころのない、まさしく魔球。こうなると球質の軽さとか関係ない。
 現代野球においてはムービングファストが近いでしょうか。軌道としてはかなり大きく不規則に動くのでナックル系の変化球とも目されますが、ナックル系と異なり球速も出ている点、軌道は不規則ながら非常に高いストライク率を実現できる程度には制球可能である点からファストボール系統にあたるでしょう。メジャーリーグでは早くからムービング系の球種が普及し現代の主流となっていますが、1992年当時のセ・リーグではまだ浸透していない技術と概念。芹沢投手自身も"魔球"と形容していますが、当時のNPBでは比喩でなく"魔球"だったと言えるでしょう。

 この球は体力の消費が激しいのか、1試合に3球まで。試合終盤の要所で打者1人3球投げるのがやっとというところです。むしろそれを逆手にとって、先発登板日でない日の芹沢投手はリリーフとしてブルペン待機。ピンチに登場し打者1人を三球三振に抑えて去っていく、必殺仕事人もかくやという働きを見せました。

古明地  こいし

 くしゃみを活用してる例をもう1つ、旧地獄の古明地こいしです。前出の芹沢桜子に比較すれば非常にシンプルな使い方をしています。最新の情報だとPC用ディスクやSteamだけでなくSwitchやPS4でも読み込める「東方憑依華」にて、くしゃみを活用するこいしが確認できます。ちなみにクロスプラットフォーム対戦はありません。

 中央軸のニュートラルAは2種類ありますが、密着もしくは後ろ入力だと4Aもしくは近A、多少離れてる状態だとFAないし遠Aが出ます。で、こいしのFAはくしゃみです。
 ある程度の格ゲーはニュートラルAが小技になってることが多く、憑依華も多分そうです。その中でくしゃみも同様に発生10Fの打撃技なのですが、これガードされて有利らしい。Wikiによると有利が9Fぐらい。そうなんだ。打撃技でガードさせて有利って凄い性能。"遠A"ということで、キャラ2人分ぐらいなら届くリーチもあります。
 正面の攻撃範囲もえらいですが、下軸への攻撃範囲もえらいです。流石に真下は無理ですが、斜め下も結構拾えます。ただ相手の当たる位置によってヒット確認して適切にコンボ選ばないと単発で安く終わってしまうので難しい。
 デメリットもあって、くしゃみの後120Fはくしゃみが出せません。なんで? 不随意運動なのに? その代わりに"鼻をかむ"というアクションを挟みます。こうすることでまたくしゃみが出せる。鼻をかむというより"つまむ"アクションだと思うからくしゃみを止める行為な気もするんだけど……。

まとめ

 ということで、冬ならではのアクションである"くしゃみ"の活用について簡単ではありますが調べてみました。マウンドという限定的な状況下ながら最大値の高い活用をする芹沢投手、反対に日常のちょっとした戦闘で積極的に活用していくこいしと2例だけではありますがそれぞれ正反対の活用をしている例と言えますね。
 くしゃみとなるとやはり鼻風邪が多いですが、風邪をひかずとも年中花粉症でくしゃみに悩まされてる方もいると思います。疎ましいくしゃみの活用法を探る一助になれば嬉しいです。

参考資料

 今回の記事を書くにあたり参考にした資料を置いておきます。

 白泉社文庫です。華は黄昏のDL Siteになかったからニンテンドーストアのやつで。

注意点

 公共性の高い場所のくしゃみは、使い手にも注意が必要です。
 芹沢投手の場合は使用前に"ロジンバッグを叩く"という行為が挟まる為打者や審判も準備ができること、マウンドからホームベースまで18.44m離れており充分に距離が離れていると言えることから問題はないでしょう。こいしの場合もくしゃみの対象は概ね妖怪や神に限られますし、人間も冬の気質だしそもそも魔法の森とかいう瘴気の高い処に住んでる奴・(現実世界へのフィードバックがあるとはいえ)夢の身体で来てるから割と大丈夫なJK・そもそも肉体が生きてるのか分からない仙人といった具合なのでこちらも問題ないと言えます。
 人間社会で活用する場合は、まあある程度節度を持ったくしゃみに留めるか、他者からの敵意を受け入れる覚悟を持ったくしゃみを選ぶか、お好きなようにしてください。

追記

久々に追記があります。

広岡監督

 スイート・メイプルスの初代監督である広岡真理子氏ですが、選手としての野球経験はなく前職は九州A県B郡にある豆の木高校の生物教師。しかしその実力は確かなようで、新任ながら野球部監督に就任すると就任後最初の県大会を優勝、そのまま甲子園準優勝まで導いた実績があります。その後も豆の木高校野球部監督として幾度ものの甲子園出場を果たし、その実績を買われてプロ野球は未経験ながら弱冠29歳でメイプルスの監督に招聘されることになりました。1991年の球団創設から参画し、編成や入団テストの実施などGMに片足突っ込んだような活動まで行っています。
 トップチームで選手経験のない人が監督を務める例というのは現代スポーツにおいては珍しく、自分の知る例としては青森山田高校監督を経てFC町田ゼルビアの監督に就任した黒田剛氏ぐらいしかいません。非常に珍しい。折角なので両者の実績をざっくり。

広岡真理子
豆の木高校野球部監督(1984-1990)-スイート・メイプルス監督(1991-)
選手経験なし
*29歳でのNPB監督就任は中西太(1962年/28歳/西鉄)に次ぎ鶴岡一人(1946年/29歳/グレートリング)に並ぶ戦後2位タイの年少記録
*1984年豆の木高校:甲子園初出場・準優勝
*1992年メイプルス:参入初年度にしてセ・リーグ初制覇

黒田剛
青森山田高校サッカー部監督(1994-2022)-FC町田ゼルビア監督(2023-)
1992年まで大阪体育大学で選手として活動
*1995年青森山田高校:全国選手権初出場、その後1997年以降連続出場中
*高校総体および高校選手権優勝多数
*2023年FC町田ゼルビア:J1昇格およびJ2初優勝

 こうして書いてみると両者バケモンというか、まあ意味が分からないですね。NPBでは現役は3年のみでありながら監督として日本一3回、リーグ制覇4回の成績を残した上田利治氏の例もあるとはいえ、やはり珍しい例と言えます。広岡氏の現在は不明ですが、黒田氏は来期J1でFC町田を率いるということで、サッカーに興味のある方は是非チェックしてみてはいかがでしょう。

くしゃみの原理

 実は原理の分からないくしゃみを活用しているのが古明地こいし。芹沢投手の場合はロジンバッグを利用し人為的にくしゃみを起こしていることが分かる一方で、こいしのくしゃみは何を利用した生体反応なのかが不明です。鼻をかむことにより撃てるようになるのもやはり分からない。
 温泉があり地熱を感じられて温暖な旧地獄を出身とする彼女にとって、地上は多少寒いのでしょうか? 魔法の森によく行くけど、まだ身体が慣れてなくて花粉症のような状態になってるのでしょうか。魔法の森は特に冬の気質が強く出ているようですしね。

.

 終わりです。
 自宅で引き籠もってる時は切り餅を焼けば食が確保されることに気づきました。コメを炊かなくとも良い。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?