蜘蛛糸の垂れ流し・2024/05/27


今日の情報

2024.5.27

天気:雨。朝雨。なんか先週の月曜も朝から雨だった気がする。というか先々週も。雨で冷える中だというのに電車の空調が冷房どころか強冷房で朝から体調を崩しました。沖縄?
時勢:静岡県知事選。立憲君主系候補が勝ったようですが、立憲君主系っていうか浜松の鈴木自動車工業系だよねそれ。事実として伊豆地方と遠江では自民系候補が優勢だったそうです。これは依然としてリニア微妙かな? 世間の傾向としてリニアへの関心が高いので、地方自治体の首長選ではあるんだけど東京都知事選ぐらいには注目されてそう。
野球:中日を尻目に西武の松井監督が休養です。そうか。今年のTLは例年よりも監督辞任を求める声が多いように感じます。球団問わず。

では今日の書き散らし。

吉野家と値上げと庶民生活

 先日珍しい機会があって久しぶりに吉野家に行きました。いやまぁ珍しいも何も、体調が微妙に優れなくてテキトーにジャージで入店してもいい気がする店ってだけなんですけどね。ちなみに隣に富士そばもありますが、富士そばって美味しくないですよね。

 でまあ問題は吉野家です。高いよね。吉野家。いやまぁ数年前から高いとは思ってて、例えば牛丼並単品で大体500円弱するし、多少は食べて健康にと思って生卵と味噌汁なんかつけたりすると600円越えてくる。これで大体丼1杯だからね。胃もたれその他健康との天秤になるとはいえ、カロリー単価で見たらコンビニの方がマシだしそれこそスーパーで弁当買えという話になる。
 そもそも普段は家でコメ炊いて買ってきた惣菜1品とインスタント味噌汁を納豆と生卵で食べる、みたいな食事をしているのでやはり吉野家はコスパが悪い。

 という話は数ヶ月前まで。先日行った吉野家は数ヶ月の改装工事を経て久々に営業再開した店舗です。入ってみたらシステム変わっててびっくりしたよね。
 まず入店して席選びが自由。お好きな席へ、の案内すらない。まあ壁とかに案内シール貼ってあるけど。自分で席を探す訳だが、離席中を示す札が微妙な見た目をしていて人がいるんだかいないんだか。
 席を選んだら備え付けのタブレットから注文をする。これ自体は比較的よくあるシステムなのでよいが、当然ながら食券機ではないので自分が注文した商品や座っている座席を示す情報は備え付けのタブレットにしかない。情報がない。客側は自分の注文を示せないが、店側は少なくとも注文情報と注文した座席は分かる状況となっている。
 ところが、完成した料理を運ぶのは客である。勿論店内ディスプレイで呼び出しこそされるが、受取に来た客が自身の注文を示す手段はない。なんなら注文の呼び出しで呼ばれるのは席の番号であり、割りあい察しの良い人なら席番号も把握してるだろうが、結構目立つように掲示されてるとはいえ無論気づかない人もいる。当然ながら受取口には人が溜まるし、取り違いのリスクもある。
 そして極めつけ、食べ終わった食器を片すのも客である。後払い会計だというのに。客が自分の注文を示せないという問題は商品を受け取る際に伝票も併せて受け取るので一応の解消はされている。だが、食器を下膳口に運びつつ伝票は手元に残したまま、いやまぁそりゃ出来はするが、そもそも食器を戻した後にまだアクションが残っているというのが慣れない。

 指針として明確なのは、基本的に店員はホールに降りてこないという点。たまに掃除に出るなどあるが、厨房の中での業務に徹するスタンスである。フードコートや食券方式の立ち食い蕎麦屋などが近い。スタッフは基本的に厨房内にいればよい為人材育成のコストを抑えられ、且つホールに出る時間(≒接客時間)が減る為クレーム対応にかかるコストも減るので人件費の削減が可能。まあ理に適ってはいる客に求める作業は増えているが

 実質的な値上げですよねぇこれ。従来の店舗にフードコート式も取り込みつつスタッフの負担を軽減し、一部店舗から順次変えていく形にすれば商品の価格も据え置きのまま進めることができますね。なんだかなぁ。食事としてのコスパがそもそも悪いというのにねぇ。
 大学生の頃は牛丼チェーンを指してワープア御用達なんて思ってましたが、今になって思うとワープアこそ手の届かない食事という気もします。まあそれ言ったら貧困層はコンビニ弁当食わんしな。高いから。

 なんというか、たかが牛丼チェーンで高いだとか値上げがどうだだとかはどうにも思考が経済的に貧しいような気もしますね。一応庶民生活の味方みたいな顔をしてなくもないですし。でも普通に食事して普通に生活してってことを考えると、やっぱり高いよね。牛丼くらい別に気にせず食べれるような経済力は欲しいですが、そうなったらチェーンの牛丼じゃなくて別のモノ食べるよね。そもそもとしてチェーンの牛丼ってなんか消化悪くて胃に残るんだよなぁ。店員は給料安いし来る客も大体くたびれてるから雑な恰好で手軽に行けるってことしかメリットがない。

みんなに薦めたい1冊の本推進事業

 また本を読んだのでね。今回は、これ。

https://www.kyohyo.co.jp/publication/detail.html?pid=193

「感情的な日本語 ことばと思考の関係性を探る」加賀野井秀一

 サムネ出てなくない? Googleで検索1番目に出てくるのが教育評論社公式じゃなくてAmazonのリンクなの本当にふざけているのでGoogleはカスです。

 これはタイトルで買いました。まあこういう感情や思考の理由を言語に求めるのって好きなんですよね。言葉がないと思想を表層に出せないでしょ。

 ということで非常に面白かったです。文法的な観点と実会話における事象との両面から解説されてる感じ。普段から日本語使ってる身からすると、読んでて「確かに~」ってなる内容が多数出てきました。

 日本語というのは述語が最後に来る文法の言語です。否定肯定も文の最後まで行かないと分からない。現国担当だった高校時代の学年主任も、日本語は終わりに向けて盛り上がる言語だって言ってました。ですが、逆行するように述語を省略し(体言止めですね)、掛詞や枕詞などの技巧を凝らした短歌が発展し、言外に察するハイコンテクストな文化形成に繋げています。このあたり本の中できちんと言及されています。言語の特性が文化の成熟に一役買った例であり、非常に面白いですね。

終わり

 おしまい。なんか部屋の空気が籠ってる気がする。換気するか……。

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