人口減少が見える化されて驚いた
Tableauの勉強をしています。Data Saberの課題の一つにVizの作成と投稿というものがあります。せっかくなので、自分の興味のある内容を解析し、Vizを作成しようと思いました。
自分の馴染みの近い地域の自治体のデータで、何か興味のあるデータは無いかと漁っておりますと、昔関わっていた地域の地区ごとの人口、緯度経度を見つけ、これらを見える化してみようと思いました。
そこで、作成したのが以下のViz。
・左側上部:地区別人口(総数)
・左側下部:地区別人口減少率(対2011固定)
・右側上部:人口分布 (アクションフィルタ)
・右側下部:減少率分布 (アクションフィルタ)
舞台は広島県西部のとある地方都市。県庁所在地の広島からは電車で40分。臨海地域に石油化学や製紙産業を擁し、産業の街。石油ショック前ぐらいに全盛期を迎えた後、人員削減と海外展開により、臨海部でも人口はじり貧。しかし、最近は就業者の世代交代(工場の団塊世代の退職)により、若者世代の流入が見られる。そんな街である。
まず、たった13年で市全体の人口が12%も減少してしまっている。そして、山間部にカーソルを移すと、減少率は30%にもなる。次の13年で約半分になってしまうという事だ(ちなみに既に-50%を達成している地区が一つだけある)。恐ろしい現実である。
個人的には『谷和』という地区に注目をしていた。海から直線距離が短いわりにアクセスが非常に困難で、通常の人はまず立ち入らないだろう。衛星写真で見ると歴史的な経緯に興味が引かれる。しかし、減少率は、他の地区と同程度の-30%であった。
一方で、臨海部には所々、人口が増加しているところがあり、コメントを加えておいた。要因は主に以下のもの。
・大規模な宅地造成
・マンションの新規分譲
・企業社宅跡地の宅地分譲
・企業独身寮の(隣町からの)移転新設
この辺りは、平地が少なく、田舎の割に土地が高い。空き家も増えているので、せっかく就業してきた若い年代が、家を買う頃には便利な土地が割安に購入できるよう、土地の新陳代謝がうまく進むことを願う。