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『とある高級老人ホームの品の無い見学対応』

先日、初期費用が数千万円する高級老人ホームに見学に行きました。

こちらの老人ホームの系列は、半年前にも同じお客様で見学を実施しましたがお客様の要望でどうしても介護とか医療面ではなく、お部屋の広さを第一優先に考えたいという要望のお客様でした。

以前も好感を持てる見学対応ではなく、私がご案内しておきながらお客様に正直に感じた感想をお伝えしたところ、お客様も好感を持てなくて入居を辞めました。

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そして半年、お体の状態が半年前よりも悪くなってきたこともあり、やはり老人ホームを検討したい!となり、別の地域で広い平米数の老人ホームを見学しましたが、やはりお客様をおもてなすスタッフの見学対応ではありません。

箇条書きにするとこうです。

・高齢者を半分騙しているかの様な、子供扱いした話し方

・必要以上に、営業営業してなんとかその日に数千万円の契約申し込みを頂こうと話す

・お客様がお部屋を見ている間に、私に他の老人ホームの好感などを確認してきて、自分たち老人ホームと比較して良い部分を必死に話そうとする。

などです。

この様な見学対応を実施するのは約10年間この仕事をしていてもここの系列だけの様な気がします。

半年前と同じ感覚になりましたが、自分のお爺ちゃん、お婆ちゃんが選ぶ老人ホームなら本気で止めるであろう見学対応です。

今回のお客様にも先ほどの見学対応はやはりどうかと思うと説明しましたが、「それだけ看舎さんが正直に話してくれるだけで有り難い。ありがとう。でも、僕は白内障で目が見えなくなってきて、生活が不安。本当は介護スタッフや医療体制を重視して入居先を選ぶべきだが、自分は広いお部屋に慣れ親しんだ家具や洋服を全部持っていきたいという思いがなによりも大切。なので、看舎さんに本音で話して頂けただけ覚悟をした上で、今回の老人ホーム選びは広さをとると思う」という回答でした。

お客様によって価値観は異なります。

求めている内容も異なります。

今回は、きちんと私が感じた気持ちも踏まえても広さを大切にしたいとのことでしたが、一人の人間、尊厳はあります。

高齢者を馬鹿にした様な、見学対応、話し方は本当に辞めていただきたいものです。

もっともっと業界が発展する為に、少しでもよくなることを願います。

老人ホームコンシェルジュ 看舎桂太

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