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4月20日投稿。収束の光が射して来たニュージーランド。その背景には3日以内での感染経路把握と、その確認のための抜き打ち検査の実施!

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南島の小都市ダニーデンから内田泉です。

ニュージーランドでは、3月25日にロックダウンが始まってから25日目。迅速かつ厳しいロックダウンを行なった成果が出て、1日の新感染者は4月5日の89名をピークに下が り始め、この3日間は8名→13名→9名となっています。人口500万人の小さな国とはいえ、一桁の感染者というのは嬉しい! しかも、もっと重大なことは、本日発表された9名は、すでに全員が「これまでに感染した人と接触した人」という経路が分かっていることです。
 
ニュージーランドの政策は、とにかく「市中感染」を最重視してきました。COVID19警戒レベルは1〜4まであるのですが、市中感染らしきものが見つかるやいなや、最高レベルの4にして、ロックダウンしてしまったのです。
 
現在も、感染経路が分からない事例は「2例」あるようなのですが、その他は全て海外との繋がりがあるか、あるいはクラスターに関連したもの。感染経路の特定はほぼ3日の間でできているということで、保健省長官のアシュリー・ブルームフィールド博士は「Gold Standard(最高レベル)」と追跡チームを讃えています。

一昨日からは、クィーンズタウンやオークランドなど、特に市中感染が危ぶまれる場所のスーパーマーケットでも抜き打ち検査が始まり、各300〜400件の検査を行っています。幸い、今の所、抜き打ち検査の結果は全て陰性となり、市中感染もこのロックダウン中に「潰せた」のではないか、と国民の間では期待が高まっています。

明日(20日)午後4時には、警戒レベル4が3に下がるか、あるいはこのままロックダウンが続くのか、政府発表があります。レベル3になると、再開できるビジネスが増え、出かけられる範囲なども広がるので、国民の期待も高まっています。しかしこれも「市中感染」の有無が大きな決定要因です。
明日の発表が楽しみです。

警戒レベル3については、こちらに詳しくご紹介しました→「ニュージーランド、ロックダウン/全国封鎖からの出口戦略を発表。「排除できるユニークな立場にある」とジャシンダ ・アーダーン首相」
https://izumi.world/2347/

また「今年一番活躍したニュージーランド人」にすでにノミネートされている保健省長官については、こちらに詳しくご紹介しました→「ロックスター並みの国民的大人気! ニュージーランド保健省長官、アシュリー・ブルームフィールド博士って、どんな人?」
https://izumi.world/2332/

内田泉
自然科学を中心とした番組コーディネイター、ライター、写真家。ドイツ人の夫と高校生の娘の3人家族。ブログ(https://www.izumi.world)とTwitter(@KagiyaIzumi)でもニュージーランド現地の情報を詳しく発信中。

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