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5月13日投稿。近くて遠い国になったシンガポール!毎日通勤していた25万人の労働者はどうなったのでしょうか?

マレーシアのジョホールバルから丸山幸子です。

マレーシアのCOVID-19の状況は、かなり詳細にウエブページに公開されて常にアップデートされています。

https://newslab.malaysiakini.com/covid-19/en

これによると、私が住んでいるジョホール州のジョホールバルは、5月12日は新規感染者が1名で、治療中が60名(うち、34名が外からジョホール州に入って来た人)なので、現在のところレッドゾーンに位置付けられています。レッドゾーンの定義は、治療中が40名を下回るか否かのようです。同じジョホール州の中でも地区毎に分けられて最新データがアップされています。

ジョホールバルは、労働賃金が高いシンガポールと国境を接しているため、25万人とも言われる人が毎日出稼ぎにバイクやバス等で通勤しています。国境の橋には朝4時頃から通勤が始まり、5時頃には渋滞が始まり、8時頃までがピークとなります。夕方も5時頃から帰宅ラッシュが始まり深夜まで断続的に渋滞が続きます。通勤自体が過酷な労働ですが、シンガポールドルで稼ぎ、マレーシアリンギットで生活すると、その価値は3倍になります。

COVID-19が発生し、シンガポールが外国人の自国への入国及びトランジット制限を行うと発表した際、シンガポールで必要なジョホールバルからの労働者を持つ企業は、シンガポール内に自己負担で、滞在先を用意しなければいけなくなりました。その後、更なる厳しい営業停止措置が発表されると、滞在コストの高いシンガポールでなくて、ジョホールバルに労働者を待機させるという流れが発生しました。この事により、宿泊者の激減で苦しんでいたジョホールバルのホテル等は経済的危機を免れる事が出来たようです。

国境を接していつでも行ける国だったシンガポールが、近くて遠い国になったしまいました。早く近くて近い国になって欲しいものです。

丸山幸子
2014年ジョホールバル移住。進出支援、短期・長期留学支援、スポーツ合宿やイベント企画運営。
http://www.jb.saloon.jph



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