4月13日Tuttlingen(ドイツ)からの投稿。適切な距離じゃなくて「社会的距離は1.5メートル」これで注意し合えます!
はじめまして。ドイツ南西部、バーデンヴュルテンベルク州の長谷川友美と申します。夫の駐在でドイツに来て5年目です。時々、タイの会社からタイ語→日本語の翻訳やコーディネート依頼を頂き、ドイツから遠隔で出来る範囲でご協力させて頂いています。
4月12日午前10時、ドイツの感染者は、125,452人。そのうち、58,190人の方が回復され、2,871人もの方が命を落とされています。
ドイツ連邦共和国は、16の州(州政府が限定的統治権を持つ)から構成されています。事案によっては、各州政府が決定、発令を行うのですが、今回のCOVID-19対策では、16州が基本方針で足並みを揃え、州によってはさらに厳しい追加対応を発令しています。
私が住むバーデンヴュルテンベルク州における『外出の際のルール』をご紹介します。
1) 外出は原則1人で。やむをえない場合は、2人まで。
2) 外で、2人より多くの人が一緒にいることは許可されません。
*ただし、同居している家族、友人であれば、2名以上であっても一緒に外出できます。
3) 同居していない家族や友人と会う場合、少なくても1.5メートルの距離を保つ必要があります。
4) 教会を含む各宗教施設での集会は禁止です。
5) 葬儀、結婚式は特定の条件下で出席することができます。
この『外出の際のルール』の発令により、スーパ−や薬局の入口の前、レジの前には、1.5メートルから2メートル間隔で線が引かれ、立ち位置が示されています。
また、スーパ−の駐車場などで友人、知人とバッタリ会ったなど、やはり1.5メートルの距離をあけ、立ち話をします。 私がとても便利に感じるのは、ルールの中に明確に「1.5メートルの距離」と数値が示されていることです。これは、とても意味があります。例えば、レジ前で、後ろから詰めて来る人に、「1.5メートルの距離をお願いします」と、注意が可能だからです。例えばここに、「適切な間隔を保つこと」と書いてあったら、適切と感じる間隔は、個人によって異なります。そうすると、なかなか「離れてください」とは言いにくいものです。
日常生活が大きく変わり、ストレスを感じることが多いなか、数値を明確に示すことで、人々の理解に共通性がうまれ、理解しやすくなっている気がしています。
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