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5月11日投稿。ドイツでは、レストランより、リラクゼーションマッサージやネイルサロンが先にオープンするという優先順位。

Tuttlingen(ドイツ)から、長谷川友美です。

4月7日から始まった日本の自粛要請。4週間以上が経過し、新規感染者の減少、経済活性化の面からも「出口戦略」「ロードマップ」という話が出てきています。

ドイツでも、「出口戦略/入口戦略」「ロードマップ」が示されていますが、ドイツ政府と各州政府の話し合い&合意により、基本方針を共有する形で具体的な措置は各州政府の判断に任せられています。

まずドイツ全土で共有している項目は、「感染予防措置(保健衛生措置)」の厳守。感染が再び増加した場合の「再規制措置への基準」です。
また、学校やスポーツクラブの再開については、詳細は州判断に任せるとしながらも、「全ての生徒が夏期休暇前にかならず1日以上登校できるように調整する」としています。

この合意を受け、Baden-Württemberg州では4月20日以降、段階的に商店の営業再開許可を行っています。
まず、売り場面積800平方メートル以下の店鋪が(売り場面積が800平方メートルを超える場合は、仕切りを作り800平方メートルのみで営業)営業再開しました。
続いて、800平方メートルを超える大型店鋪の営業再開、5月4日からは美容院の営業再開、公園や遊具の解放等が行われてきました。

5月11日からは、リラクゼーションマッサージ、ネイルサロン、5月18日には、レストランやカフェでの店内での飲食が可能になる予定です。しかし、サウナ、プール、オベラ、コンサート等、再開許可時期が未定のままのものもあります。

「規制緩和」「生活の正常化」へのステップが示される一方で、感染症研究所(RKI)は、「新規感染が徐々に増えている」と発表しました。ドイツ政府は、再規制措置の基準を「市、郡における過去7日間の新規感染者数が10万人あたり50人以上となった場合、該当する市、郡に制限措置を再導入する」と定めています。日の入りが21時。「規制緩和」の明るい雰囲気、温かい陽気も手伝って、それとなく人との接触が増えているようにも感じる1週間でした。

長谷川友美
夫の駐在に帯同して2015年よりドイツ在住。タイ語から日本語への翻訳、日本人向けPRなどを可能な範囲でお受けしています。


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