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4月26日投稿。朝6時に正装で自宅の郵便受けに立ち戦争で闘った兵士を追悼。困難な時こと団結しようとNZのアーダーン首相からのメッセージが添えられる。

ニュージーランド南島のダニーデンから内田泉です。

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4月25日は、ANZAC DAYというニュージーランドの祝日でした。これは、オーストラリア・ニュージーランド合同軍が第一次大戦で戦った兵士たちのことを忘れないようにと1966年に制定された記念日です。残念ながら式典はラジオ経由で行われました。写真は、自宅の敷地内で参列するご近所の方だそうです。きちんと正装されています。

例年だったら早朝6時にドーン・サービス(夜明けの式典)がニュージーランド各地で行われ、その後に軽食や、久しぶりに会う戦友達との語らいの時間がもたれるのですが、今年はCOVID19の流行のためにロックダウン中です。今年は、「できる人は、朝6時に自分の家の郵便受けに立って、ラジオ経由で式典を聞いてください」という連絡が、新聞やラジオを通じて回ってきました。

我が家も頑張って朝5時45分に起き、道端に立ちました。近所の人たちも、同じストリートで5家族くらいはいたかな、と思います。最初に黙とうをしたあと、マオリ語と英語で追悼の意が述べられました。

続いて、国家の防衛相・退役軍人相ロン・マーク氏の演説がありました。それによると、第1次世界大戦当時の2018年にも、スペイン風邪で9000名余命のNZ人が命を落としたということ。現在の状況に重ね合わせて「早めに徹底的な手を打つ」ことの大事さが語られました。

ジャシンダ・アーダーン首相は、のちにこのような言葉を届けています。

「困難な時期に直面したときに助け合う責任はひとりひとりにあること、国内でも国外でも、あらゆる人を受け入れ、親切と思いやりを尊重しながら立ち上がる国としてアオテアロア(NZ)を作っていくことを、私達は忘れません」

今日の変則的な式典のことは、みな、一生忘れないでしょう。

ニュージーランドの今日の新感染者は5名。ここのところ、一桁台が続いています。来週火曜日には警戒レベルが3に下がり、ビジネスが少しずつ再開していきます。

警戒レベル3については、こちらに詳しくご紹介しました→「ニュージーランド、ロックダウン/全国封鎖からの出口戦略を発表。「排除できるユニークな立場にある」とジャシンダ ・アーダーン首相」
https://izumi.world/2347/

内田泉
自然科学を中心とした番組コーディネイター、ライター、写真家。ドイツ人の夫と高校生の娘の3人家族。ブログ(https://www.izumi.world)とTwitter(@KagiyaIzumi)でもニュージーランド現地の情報を詳しく発信中。

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