見出し画像

8月11日投稿。NZのショックとそれに立ち向かうアーダーン首相の素早い対応!

ニュージーランド南島のダニーデンから内田泉です。

8月11日(火)夜、ニュージーランドにショックなニュースが飛び込んできました。

オークランドで、市中感染者が4名見つかったというのです。

これまでニュージーランドは、102日間市中感染者ゼロ。人々の暮らしもすっかり以前と同様に戻り、マスクもなしで、スポーツをしたり、友人とパーティをしたりと、自由に暮らせていたのです。

しかし、ウィルスが入り込んでくる可能性は常にありました。

海外からの帰国者や、特別措置によって入国してくる人たちがいて、2週間の政府監視下における検疫隔離が義務付けられてはいたのですが、そこでは感染者は見つかり続けていたのです。

今回、感染が分かった4名は、全て1家族のメンバー。最初に50代男性に症状が出て、検査の結果陽性が判明。続いて家族を検査したところ、さらに3名が見つかったということのようです。

問題は、この4名が、海外からの帰国者との接点らしきものがなかったということ。どこが感染源か、分からないのです。

ただ、アシュリー・ブルームフィールド保健省長官によれば、彼のところに連絡が来たのは、オークランドのマヌカウ部署からだったということ。私はそれを聞いて、ちょっと安心しました。

マヌカウは、オークランド飛行場と、隔離施設がある場所だからです。ウィルスが入り込むとしたら、真っ先に可能性のあるところ。しょうがないかあ・・・という感じなのです。

ジャシンダ ・アーダーン首相とアシュリー・ブルームフィールド長官は、今晩の記者会見で、明日正午よりオークランドは3日間、警戒レベル3へ、オークランド以外は警戒レベル2へ入ると発表しました。

流石に早いです! 首相は、これから万単位で大量の検査をし、感染の広がり具合を突き止めるとしています。ここ72時間で、どれだけのデータが集まるかによって、今後のニュージーランドの暮らしが変わります。

ジャシンダ 首相とアシュリー長官の厳しい表情を見て、デジャブのような気がしたのは私だけではないでしょう。ニュージーランド中、がっかりしているのは確かです。

しかし、同時に、「これ以上の政府と保健省は、世界中探してもありえない」という信頼があります。

いつかは来る可能性のあったウィルスです。政府はそれに備え続けてきているので、再び迅速な対応と、科学的なデータを駆使し、どうか拡がりませんようにと願うばかりです。

そして、また自分も、できる限りのことをして、ウィルスに負けないようにしないとな、と思います。


内田泉
自然科学を中心とした番組コーディネイター、ライター、写真家。ドイツ人の夫と高校生の娘の3人家族。ブログ(https://www.izumi.world)とTwitter(@KagiyaIzumi)でもニュージーランド現地の情報を詳しく発信中。

#コロナに負けない #世界のコロナ最新情報#グローバル女子#ニュージーランド


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?