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「いますぐ書け、の文章法」堀井憲一郎著の読書メモ

こんにちは。文章法の本は何冊か読みましたが、この本は最も印象に残った部類の1つです。

どこがささったかというと、良い文章を書くための心構えについての次の1文です。

“文章の根本は「文章を書くのは、人を変えるためである」”

というところです。
この本は、文章力を向上させたいといつも考えている私のようなブログやライティング初心者の方にはおススメの本です。

この記事では、過去の自分より文章力を向上するための参考になりそうなポイントをピックアップしてまとめました。

■全体を通して著者が主張しているポイント2つとは?

それは、

①今すぐ書け”
“②文章はサービスである=本気で読者の立場になろう”

の2つです。
①の今すぐ書けとは、文章力を上げるための勉強をしてから書こうというのではなく、日本語としておかしくなければなんだってかまわないと言い切っています。

文章は頭で書くものではなくて肉体労働だと。以下の引用がまた面白いです。

”誰に書くか、その相手だけ想定してひたすら書く。”
”事前に考えたことしか書かれてない文章は失敗である。文章は暴走するものだ。
やってみないとわからない部分がある。
文章は躍動する。文章が勝手に動く。だから書いていて楽しい。”

まだそこまでの境地にはまだまだですが、そうなりたいものです。

②の本気で読者の立場になろうというのは、文章を読んでもらって読んだ後に、こんな気づきが得られたとか、知りたかったことがわかったとか、少しでも変わったと感じてもらうことの必要性です。
著者は次のようにも言い換えています。

”「文章を書くのは、人を変えるためである」これが文章の根本である。”

人を変えるとは、その文章を読んだ後に、「自分で何かが変わったと思うことが大事」ということです。そう思うことで、面白いと感じてもらえると筆者は主張します。
では、人を変える文章とはどんな文章なのでしょう?

・面白い文章:面白いとは=「知らなかったことを知る」そのとき、人は面白いと思う。
・今必要としていることがわかったと感じてもらえる文章

と説明しています。例として、

「唐揚げを簡単に、おいしく揚げる方法」でいい。いま必要としていることなら、なんでもいい。

なるほど。「人を変える文章」と言われると、ハードル高い感じを受けましたが、いま必要としていることの答えを示すことなら、できそうです。

よくブログ記事を書くときに、「想定する読者の問題解決」を書くと言いますが、それとつながりました。

さらに筆者は、人を変える文章を書くには「意識をかえろ」と言います。ではどうやって意識を変えるべきなのでしょうか?

■人を変える文章を書くための意識改革とは?

それは、

①まずは自分が驚け 
②心構えの問題

人を変える文章とは 自分の驚きを伝えようとしているものであるから、まず自分で驚くような内容であるべきという話です。

なるほど納得できます。ちょっとした驚きでもいいですね。たとえば、この食材でこんな風に料理したら、手間もすくなくて、すごく美味しくできて驚いたでもいいわけです。

②の心構えの問題について筆者はこう言います:

”いつも「人を変えるもの」を意識して生きているしかない。そうすることで題材がみつけやすい。何かおもしろいことはないか」「新しい工夫はないか」と常に考えて生きていればいい。”

日頃から、そういうマインドでアンテナを高くしておけば、書くべきネタは見つかるということですね。たしかにそれも同意できます。

■その他心に響いた言葉

箇条書きで気になった言葉、心に響いた言葉を書き留めておきます。

・面白いタイトルが付けられることが大事
・「何を、誰に向かって、どう書くか」  事前に書くテーマ
・まず何よりも先に仮説を立てる。その後に調査。仮説とは予想される結論。だからまず結論考えてそれを証明するために調査する。
・文章は結論からかける。時間軸で書くな。文章は肉体の作業である。なので制御しきれない。
・なんか変だと言うストックを作っておく。世間で常識だと思われる事はちょっと間違ってるんじゃないかそういう発想からしか使える企画が出ない。

最後の、世間の常識とやらに囚われない発想法が必要というところは、簡単ではなさそうですが、全く同感です。

■行動に移したいポイント

どうも日頃感じたことをそのまま文章にしてしまいがちでしたが、今後はもっと読み手目線で、文章にできるよう意識を変えていく必要性を感じました。

それと同時に、普段から「人をちょっとでも変えるためのネタ」というのにアンテナを立てていきます。

■著者について

ウィキペディアからの引用です。

堀井 憲一郎(ほりい けんいちろう 1958年(昭和33年)2月9日 – )は、京都市出身のフリーライター、コラムニスト。週刊誌「週刊文春」に「ホリイのずんずん調査」を長期連載していたほか、テレビ・ラジオへの出演もある。2005年(平成17年)に結婚。

■まとめ

「今すぐかけ」の文章法の心に響いたポイントを紹介しました。そもそもこの文章が人を変える内容になっているかは疑問ですが、少しずつ意識しながら改善していきます。

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