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2023 太陽水瓶座入り・水瓶座新月

いよいよ今年も、太陽水瓶座の季節がやってきます。
占星術を学び始めてから、季節を数えることが楽しくなりました。これが、世界の解像度が上がるということなのでしょう。
今回の水瓶座の季節は、少しだけ特別です。
何故ならこの先の3月に、冥王星水瓶座入りという、大きなイベントが控えているからです。

時は少し遡り、2020年の年はじめ。
占星術師たちはこぞって「今年は山羊座が大躍進する年になる」と読みました。
なぜならこの年は、山羊座でたたずむ冥王星のすぐ近くに木星と土星がひしめき合う年だからです。強いエネルギーが、今か今かと爆発の時を待っていることを、皆うっすらと予感していたのです。

結果は言わずもがな、前代未聞の流行り病が世界を覆いました。
もはや、山羊座生まれが活躍するどころの話ではありません。
閉口した顔をマスクで隠し、占星術師達はこのように解釈しました。
木星と土星のコンジャンクションは、そのサインに確変をもたらすことを意味するもの。
既存の社会的価値観を表す山羊座的な価値観は破壊を受けて、次なる水瓶座的な価値観が大いに活躍すると。
これは「風の時代」という言葉と共に、歓迎をもって迎え入れられました。
強いものに個をつぶされ、息苦しい思いをしている人が多かったのでしょう。

木星も土星も、冥王星と比べれば、比較的動きのはやい天体です。
2020年12月。
二つの天体は一足先に山羊座を出て水瓶座に入り、コンジャンクションを迎えました。
この天体ショーは夕暮れの少し後に観測できたため、仕事の帰り道、少しずつ近づく2つの天体を楽しく眺めたものです。

そして今年3月。悠久の時をまとい、破壊と再生を携えた死の天体は、いよいよ水瓶座に入ります。
山羊座は、社会に属するすべての人がそなえるべき、基本的なルールやマナーを掲げるサインです。
対して水瓶座は、度合いに関わらず、もう少しマイナーなジャンルのソーシャルにスポットをあてます。
山羊座を学校だとすると、水瓶座は部活のようなものでしょうか。
これまでの時代は「たくさん勉強して、いい成績を残すこと」が重要視される世界でした。
しかしこれからは「いかに自分らしい、独自の活動をするか」に着目されることでしょう。

これはすでに、YouTubeやインフルエンサー、マーケティングなどの世界で重要視されている価値観でもあります。
誰からも知られる、ヒカキンやはじめしゃちょーのような人を目指すのは、大変です。
しかし、もっとマイナーで細かい部分に目を向ければ、まだまだたくさんの需要が眠っているのです。
自分にしかできないことって何だろう。
楽しんでやれることって何だろう。
そんな価値観を求められるのが、きたる冥王星水瓶座の時代ではないかと考えています。

そうして、一足先にこの冥王星水瓶座時代の足音を聞けるのが、2023年の太陽水瓶座期となるでしょう。
現在水瓶座には、土星が滞在しています。(木星は、一足先に牡羊座へ行ってしまいました)
土星は重苦しい試練の星と呼ばれますが、私はこれを「師匠の星」と呼んでいます。
いいえ、水瓶座にある土星の姿は、もうちょっと面白いもののような気がしています。
山羊座の土星は、マナーや勉学、基礎教養を強いて来ますが、
水瓶座の土星は、より真摯に遊びに取り組むことを要求して来ます。
「遊びなんだぞ!真剣にやれ!」と名言をのこした、タモリさんなんかがピッタリかもしれません。
確かな技術と経験、すぐれた直感を持った上で、命をかけて遊ぶことを誘ってくるのです。
日本のことわざにも「好きこそものの上手なれ」というものがあります。
好きだから取り組む。取り組むから上達する。上達するから好きになる。
好きでいること、無心で取り組み、楽しめるというのは、それだけで大変な才能なのです。

皆さんには、日々楽しんでいる趣味はありますか?
その趣味の中で、尊敬する人や先生はいるでしょうか?

2月16日。水瓶座の土星に太陽が重なり、遊びの先生にスポットがあてられます。
精根尽き果てるほどの遊びを探し求めるのであれば、きっと大いに星のご加護を得ることができるでしょう。

生活の中に少しでもその片鱗を感じたのであれば、風を受けて大空へ舞い上がる凧のように、この機会を利用してみてはいかがでしょうか。

●水瓶座イングレス図


●水瓶座新月図



●水瓶座新月アストロマップ

世界全体

線の集中している場所(アラスカ)

日本

●今後の天体の運行

1/22 水瓶座新月
1/23 天王星逆行終了
2/6 水瓶座満月
2/11 水星水瓶座入り
2/19 太陽魚座入り
2/20 金星牡羊座入り


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