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[きまぐれポケカ解説]ハッスルキチキギスが延命する闇のゲーム

この記事は執筆者のグレイとハバタクカミのカミちゃんの間の対話形式でポケカを紹介する
ゆっくり実況風の記事となっております

グレイ「殿堂レギュレーションの時間だぜ
ということで今回の主役はキチキギス、悪エネルギーがついていればコイン次第で相手のワザを回避することができるポケモンだ」

カミちゃん「悪エネルギーをつける必要があるのはちょっとしたハードルとなっていますが、キチキギスのワザ:エナジーフェザーはエネルギーをたくさん付けることを求めてくる効果であり、自然とアドレナフェロモンの条件を満たせる形になっているのが良いですよね。
しかし十分なダメージが出るほどエネルギーをつけるのは容易でなく、たねのポケモンV・exを倒すためには7枚、ポケモンVSTARを倒すためには9枚のエネルギーが必要という仕様になっており、
回復・HP増加なしでサーナイトexが付けられるエネルギーは最大5枚、手貼りと合わせて180しか出すことができません。
ゴージャスマントを付けてサイコエンブレイスの回数を増やし、サイド2枚のデメリットをコインで相殺するという選択肢もありますが、スタンダードでどこまでやれるのかは少々未知数といったところです。」

「だがこの記事で扱うのは殿堂。ハッスルキチキギスの力ならどんな相手でもねじ伏せる破壊力を持ちながら、コイン次第で生き残る上振れ力で戦っていくことができる。」

「えー、すみませんがハッスルキチキギスってなんでしょうか?
ハッスルしてアドレナフェロモンとか危ない状態にしか聞こえませんが」


「ハッスルベルトは裂空のカリスマで登場した、ダメカンが乗っている状態でHPが30以下のポケモンのワザのダメージが+60されるポケモンのどうぐであり、サーナイトexのデッキと非常に相性が良いカードである
今回は前からずっと紹介したかった殿堂版サーナイトexツールボックスの解説をしていきたいと思う

サンムーン大好き人間

サイコエンブレイス、エネルギーをつけたポケモンにダメカンを2個乗せるのはデメリットに聞こえるけども、そもそもポケカでは自分のポケモンに自由にダメカンを乗せることが難しく、まさにハッスルベルトのようなカードを誰でも発動させることは困難、という前提があるんだよね、
ダブルバトルやトリプルバトルみたいに使いやすい味方殴りのワザはポケカではそんなに無いし、まして特性で乗せられるダメカンも良くて1回の番に1個くらいなもんなので」

「サーナイトexデッキでは任意の超ポケモンのワザのダメージを+60にできる、と考えると結構面白いですね
一体どんなデッキになるのでしょうか」

「ということで今回のデッキはこちら」

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「そもそも殿堂のサーナイトexのデッキについてなんだけど、殿堂では超ポケモンについている基本超エネルギーを超エネルギー2個ぶんにするサイコミラージュサーナイト、相手のトラッシュのサポートを自分の番ごとに1回(自分の手札から出すものとは別に)使えるテレパスサーナイトがいて、

テレパス:自分の番に1回使える。相手のトラッシュの「サポーター」を1枚選び、そのカードの効果を、このパワーの効果として使う(選んだカードは、トラッシュにおいたまま)。このポケモンが特殊状態なら、または、この番に、すでに別の「テレパス」を使っていたなら、このパワーは使えない。

サーナイトex・2種類のサーナイトはいずれも2匹以上出しても効果が重複しない都合、キルリアのミラージュステップでキルリアを3匹ベンチに展開、1匹ずつ別のサーナイトに進化させれば良い、みたいな状況になる。」

みずぶんしん

「ただでさえトラッシュから無限にエネ加速、超エネルギーを2個ぶんにするだけでも強いんですが、その上テレパスサーナイトは相手が序盤の展開のために使った博士の研究とか、バトルサーチャーで拾う用のグズマとかを忖度なく使っていくのが普通に強くて、
要するに盤面が完成すればエネルギー大量のおかげで大ダメージ!しかも展開用のサポートを使いながら相手のトラッシュのグズマも使う!
みたいなプレーが普通にできてしまうんですよね

それで実際のところキチキギスのパワーはどんなものになるのでしょうか」

「サイコエンブレイスの効果で基本超エネルギーを5枚加速、手貼りでアドレナフェロモン用のエネルギーとしてブレンドエネルギー 草炎超悪を付けることで、サイコミラージュなしで180ダメージ、ハッスルベルトを合わせると240に達し、良い感じにたねのルールポケモンを倒せる形になる。」

先週の記事でも使った便利カード

「サイコミラージュが働いている場合は基本超エネルギーが10個、ブレンドエネルギー1個で330ダメージ、ハッスルベルトが入ると390ダメージでヒーローマントがついたポケモンVSTARすら一撃というパワーになる」

「ヒーローマントまでケアできるのはさすがに強すぎますが…?」

「その上このポケモンにはアドレナフェロモンがついてくるので、
バルーンボムフワンテだったらこちらがサイドを2枚取るのに対し相手は次の番確実にサイドを1枚取れるところ、
キチキギスはサイドを2枚取った上に50%の確率でサイドを取らせずに再び390ダメージを放てる可能性を残している。」

「相手したくなさすぎる、よみがえったことを後悔させてやるとか言っていたゼイユさん、ちゃぶ台返しどころでは済みませんよこんな構築」

「一応自らHPを削っていることに変わりは無いので、ダメカンを乗せる効果でアドレナフェロモンをすり抜けるみたいな対策は普通に可能である。
まあバルーンボムフワンテにおまけがついてきたくらいの感覚で回すと、仮に倒されたとしてもそんなに気が滅入ることはないし、
サーナイトexデッキだからトラッシュに超エネルギーがある限り何度でも展開し直せるし」

「そうか…システム上何度でもよみがえるのか…」

「もっともサーナイトラインをいかに早く展開できるかで勝負がすべて決まるところはあるので、レシピの推敲やデッキを回す練習とかはそこそこ必要な部類ではあると思うので、常に絶対的に強いとは言い切れないことには注意してほしい」


「さて、ここまでアタッカーはキチキギスしか紹介されていませんが、
他の超ポケモンはどんな感じなのでしょうか?」


「まずキチキギスと同じくハッスルベルトを活用するポケモンがこちらのギラティナ。ワザのダメージできぜつさせたポケモンをついているカードごとロストゾーンに送る効果であり、ハッスルベルト込みで110ダメージ。
殿堂ポイントのついているネンドールやシェイミEXを再起不可能にすることができる。
ハッスルベルトなしでも超+20の弱点を持つセットアップユクシーなんかも一撃で倒し、ロストゾーン送りにすることができる。」

「これロストシティで良いのでは?と一瞬思いましたが、ギラティナはついているカードごとロストゾーンに送れるんですね」

「きぜつさせたポケモンをついているカードロストゾーンに送る効果は意外にも多くなく、今回紹介したギラティナのほかは、バンギラスGXの特性・アローラガラガラGXのGXワザ・ギラティナLV.Xのワザくらいに限られる。
殿堂ポイント付きポケモンを倒すだけでなく、最近増えつつあるACE SPECのポケモンのどうぐをロストゾーンに送って回収不能にするのはなかなか面白そうなので、興味があれば考察してみると面白いかもしれない。
ちなみにポケモンカード151のおかげで闘タイプのガラガラが普通に強く戦えるぶん、アローラガラガラGXは特に前より扱いやすくなっていると思う」

0エネなのでちょっと採用しやすい
ボーンスローでロストブーメランGXの打点調整とかできる


「若干話がずれたが、続いて紹介するのは別のギラティナ。
超タイプで唯一ドラゴンクローを使えるポケモンであり、
サイコエンブレイスからのドラゴンバーンGXで大ダメージを出せる。」

枚数をカウントするのでサイコミラージュは適用されない

「HP110のギラティナに対して5枚エネルギー加速をすると400ダメージ。しばらくは火力インフレにもついていけそうな数値をしていますね(強すぎでは)」

「ちなみにギラティナの動きとかはしょこらてぃえさんのチャンネルで見れるので参考にしてもらえれば↓」


「続いてはこちら、私の愛用カード:ズがドーン。
相手のサイドが3枚の時にダメカンを12個ばらまく結構なカードである。
デプスボム1回で相手の行動を止めればサイドが3枚のままになり、もう1回デプスボムを放てるのもなかなかの性能。
UBの中でも1行動の破壊力がとりわけ高いので結構おすすめ」

「相手のサイドを利用するUBは比較的使いやすい印象ですが、その上このポケモンはのろいのおふだ付けてさらに相手の思考妨害とか始め得るのも結構強い感じがしますね…」

「さてここからは、本デッキに採用していないがハッスルベルト適性のありそうなカードを紹介する。」

「こちらはアイテムボックスシンボラー、ポケモンのどうぐを4枚つけられる超ポケモン。
サイコエンブレイス3回でちょうどハッスルベルトが発動してワザを使えるようになり、ハッスルベルト4枚の火力は310。
相手によってはハッスルベルトをのろいのおふだに変更することで自在な打点調整もできたりする。また、いのちのしずくを付けて相手にサイドを取らせないみたいな触る理由のかなり薄い特級呪物を作れる。」

「さすがに悪質さが凄いですが、これまではパワーが低めだったシンボラーがサーナイトとハッスルベルトのおかげでエネ加速手段と火力を手に入れたのは結構面白いですねぇ」

「続いてはこちら、相手のバトルポケモンのワザを奪い、サイコエンブレイス2回ハッスルベルトでワザのダメージを+60することができるマーシャドー。相手の動きを真似るうちに本物より強くなると図鑑で説明されるマーシャドーらしさが現れていて個人的にはとても好きである。」

「ハッスルベルトかげまねのパワーですが、具体的にはルギアVSTARのストームダイブ220を280にして一撃で返り討ちにする、みたいなオシャレムーブができるんですね
ポケモンVSTARのワザとかって何気にたねのポケモンV・exは倒せるけどVSTARは倒せないくらいの調整がされているので、+60でふいうちができるのは結構強そうな気がします」

「ただいざ採用するとなると想定する対象をどこまで絞るかが難しいってことになって、
例えばレジドラゴVSTARとミュウVMAXを同時に見るためにはフュージョンラティオスを採用しないといけない、このポケモンだったらこういうプランを取らないといけない、みたいな思考がどこまでも発生して、
元々2進化軸で枠が決して広くないサーナイトexデッキでどこまで実現できるかという問題は起こるので、なるべくはマーシャドーに全て依存するデッキは組まない方が良いだろうね」

「まあサーナイトexデッキ自体、まさにキチキギスへの大量エネ加速から全破壊できるくらいのパワーが出せるデッキなわけですから、わざわざ相手依存のマーシャドーを使うべきかというと怪しいですね」

「ということなので、超ポケモン視点ではサーナイトexと相性が良くても、サーナイトex視点だと最強の相方だとは言えないポケモンは結構存在しているので、構築を組む際は気を付けよう」



「といったところで今回のキチキギス及び殿堂サーナイトexの紹介はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事も期待しない程度にお待ちいただければ幸いです。

それではみなさん、良いポケカライフをお過ごしください。」