やだな〜あ。
暖かい春が近づく代償がデカすぎる。
花粉に関しては、日中に外にいる時は仕方ないと思っているけれども、閉め切った夜の部屋で症状が酷くなるのは粘着質で悪質な繁殖と言わざるを得ない。
そして春は虫がゾロゾロニュルニュルとこぞって出てくるし、人を狂わせるし、目が霞んで記憶がマダラになる危ない季節。
そんな季節柄もあってか、宮田岳がMVを公開したらしい。
見事にマニアックな物しか登場せず、マニアックな場所しか訪れない。
などという野暮な感想はさて置き、こんなにもこの世の終わりのような曲を作れる人はなかなかいない。
発売直後の頭脳警察のリハ終わりに、溜息をつきながら「仕方無いから、竜ちゃんにもあげるわ。」と投げ渡されたのが本作収録のアルバム。
こちらも仕方無いので、帰りの車内で早速再生。
日が暮れたいつもの帰り道、中央自動車へ入りしばらく経ったところでタイトル曲「ゆりかご」が流れ始め、危うくハンドルを切り損ねかけた。
あんな真っすぐな、広い道路で事故りかけたのだ。
聴き入ったからなど生易しいものでは無く、恐怖で凍りついたからだ。
夜道に聴くには稲川淳二の怪談CDよりも遥かに怖いだろう。
とりあえず、続きは明るい部屋で聴く事にして、ビーバドゥービーを聴いて帰った。
夜間走行中の再生は道路交通法違反に抵触するので、くれぐれもお気をつけください。
最近よく聴いてる曲たち10曲。
今日は眠たいから、次回解説しよう。
娘が5日に、無事元気に2歳の誕生日を迎えた。
気温は低いはずなのにとてつもなく温かかったあの3月の夜中から2年が経ったなんて、早過ぎる。
コロナの面会制限により出産後数時間で産院を1人スキップで(気持ち的には)後にし、タクシーに乗って家に帰った。
乗り込んですぐ、先程父になった事を高らかに宣言(気持ち的には)して、自宅の住所を告げた。
マスク越しでも分かるくらいのニヤケ顔を、たまに出現する街灯が照らす午前3時の車内。
運転手がバックミラーを見ようもんならさぞ不気味だったに違いない。
今でも親になった実感があるかというと難しいけど、果てしない可愛さにただ圧倒されたり急に寂しくなったりしながら、漲る元気に突き動かされている毎日。
うん、そうやな。
「ゆりかご」というタイトルであの曲は、俺なら絶対作られへんなあ。
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