金色のコルダ4 如月律ルート感想・考察

幼馴染のお兄ちゃん。これもポイントが高い。
私は一人っ子で、昔から兄、という存在に憧れた。
だから、兄、や兄的存在、というものが好きだ。
如月律にはその点で初めからプラス加点である。永遠の律くん、である。

誰よりもヴァイオリンが好きで、努力する才能があって、暇さえあればヴァイオリンを弾いている。財布を忘れても、ヴァイオリンを忘れることはない幼馴染のお兄ちゃん。

多分、小日向は律くんに構ってもらいたくて子供の頃はヴァイオリンを弾いていて、律くんが褒めてくれるから楽しかったんだろうな、と勝手に思っている。

そんな律くんに悲劇。天才というのは往々にして恨まれる運命だ。そして、腕を怪我しながらもそれを庇いながら練習を続ける。全国大会のために。

私は野球選手に20年ぐらい推している選手がいるので、ここで腕がもげても甲子園に行きたい、という人間がいることは分かる。怪我をすると分かっていても、あの瞬間、ボールを追いかける、という人間はこの世に存在するのだ。だから、そのせいでプロの道を閉ざされても、練習を止めなかった律や大地先輩の気持ちもわかるし、その後に落ち込む気持ちもわかる。

そんな中、小日向かなでの祖父の影響も受けて、ヴァイオリンマイスターになりたい、と気持ちを切り替えて漕ぎ出している律は凄い。しばらく落ち込んでいても良さそうなものなのに。全国大会、優勝できたからだろうか。コルダ4はそちら側に舵を切り出した律のお話。

かなでも本来の音を取り戻して(燃え尽き症候群に陥っているが)、後は響也が輝いてくれたら、という未練がない状態で、一生懸命ヴァイオリンマイスターの道を歩もうとしている律。しかし、フリーマーケットで全く売れない。・・・うん、向いてないよ、律。売っているものもフリーマーケットには向かないものだし。

でも、ヴァイオリンが敷居が高い、ということに心を痛めて、皆にヴァイオリンを弾いてもらおうとする律くんは流石だと思う。サイン会を開いたり、ヴァイオリンに触れてもらおうとしたり。まあ、弾く人が増えないと客が増えないからね(おい)。

そんな新しい一歩を支えていくのが小日向かなでの律ルートでの任務である。律ルートは想いルートのほうが好き。律さんは自分の恋心に気付いていないぐらいがちょうどいいのだ。エンド後もかなでにぐいぐいぐいぐい引っ張ってもらう方がいいと思う。

だから、個人的に、振られた時の律の台詞も好き。分かってない、本当に分かっていないよ、この男!と思うから!
その後、慰め告白で、上手くくっついたかなでを見て、なんでめでたいことなのに、胸が痛いんだろう、と遅ればせながら己の気持ちに気づく律さんとかどうですか?

律は努力する才能があるから、いいヴァイオリンマイスターになるんだろうな、と確信している。きっと、将来は東金千秋、冥加玲士、如月響也、小日向かなでのヴァイオリンをメンテする、名マイスターになるんだろうな。

将来テレビ番組とかで特集されたりして、と思ったり。

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