金色のコルダ4 如月響也ルート感想・考察

幼馴染、というものは萌える。最高だ。
だから、子供の頃からの幼馴染、という点で、既に如月響也にはプラス加点がついている。

そして、一行の大事なツッコミ担当。銀魂でいう眼鏡のポジションである(違う?)

3、AS、4をすべてやって、下手すると小日向かなでよりも拗らせているのは響也のほうじゃね?と私は勝手に思ったのだった。

ヴァイオリンの才能だけで言うと、律よりも響也のほうがあるのだろう。それは律も認めている。というより、律よりも響也のほうが何もかも器用なのだろう。ウサギとカメみたいな感じである。

響也には共感覚で、音に色がついて見えるという特殊能力?があるのだが、忘れるぐらいストーリーに生かされていない死に設定と化している。私もよく忘れているし、忘れていいんじゃないかな、とも思う。

でも、響也には律よりも努力する才能が備わっていないように思える。だから、寝ているうさぎをゆっくりと追い抜かす律が嫌なんじゃないかな、と勝手に想像する。響也ファンには怒られるかもしれないが、ぶっちゃけプロには向かないタイプだ、と野球選手にリアルな推しがいる私としては思うのである。持って生まれた才能よりも、努力する才能の方が数倍必要とされる世界だから。

だからスタオケで、伝説の音楽家として実装されそうな響也は嬉しいが、私としてはちょっと違和感があるので、かなでのおかげで変わったのだろう、と思いたい。

ここからは私の完全な妄想である。
響也は7年前のコンクールの事で、木っ端微塵に砕かれ塞ぎ込んだ小日向かなでをずっと守らなくちゃ、と思ってきたのだろう。
何故、同じコンクールに響也や律が出ていなかったのかは分からないが、コンクールで何があったかは知らないだろう響也はそれでも小日向かなでに何かとんでもないことがあったことは、子供心に察していたのだろう。
ここから彼は、ただひたすらにかなでを守り続ける。おそらく律と一緒に。

だから、律が横浜に行くことが許せなかったのだろう。かなでを見捨てる気か、ということで。もちろん律には律の理由があったのだろうが。

だから響也のヴァイオリンの腕は停滞している。多分成長をしていないんだろう。かなでをただ守っていたから。かなでの音が明らかに変わっていることに気付いても、それに気づかないふりをして。だって、それはかなでにきっと辛い思いをさせることになるから。

だから、星奏学院の転校も結局一緒に付いてくることになったんだろうな、と思うと、本当にいい子であり、小日向のことしか見ていないし、小日向、悪い子である。響也は大事にしなければいけない、うん。

でも、冥かな好きの私としては響也は小日向のことを思いながら、ずっと親しい幼馴染のままで居てほしいのだから、残酷である。自覚はしている。

そんな響也さんのコルダ4のルートだが(前置きが長い)、やっぱりこの人、器用なんだな、と思い知らされる。他のキャラはゲームの話なんか出てこないのに、この人、きっとヴァイオリンよりもゲームのプレイ時間の方が長いよ、きっと。それでも、大会に推薦されるんだから流石だ。

なんでこんなに練習しなくちゃいけないんだよ、と思いながら、かなでに引きずられるようにして練習し、俺はこれでいけるかもしれない、と思ったところに、東金や冥加の才能に自信が砕かれてしまう。私のプレイでは、大体冥加さんだった(笑)
それで、プロヴァイオリニストなんて無理だな、と思って普通科を選択しようとする響也。

正直この時点で、私は、うん、そんな簡単に心が割れる君は普通科のほうが幸せになれるかもね、と思ってしまうのだが(響也ファンの方ごめんなさい)、かなでに止められる。で、彼女に引きずられるようにして考え直す、ストーリーだ。

でもね、正直、東金さんはともかく、冥加さんはどちらかというと努力の人だと思う。あの人、多分、傍から見えないだけで物凄く血の滲むような練習していると思う(贔屓目かも知れないが)。だから、響也や円城寺弟みたいな才能に恵まれているくせに努力を怠っている人を見るとイライラして軽蔑するし、才能があり、更に努力する才能がある、小日向かなでに敵わないと思いつつ、惹かれるのだろう。その証拠に努力する才能がある律に軽蔑するような台詞を言っているところは聞かない。

3のソロファイナルの手前で、東金さんも練習していて小日向の存在を把握していない描写もあった気がするし、あの二人は才能もあるかもしれないが、多分、他人には見えないところでかなり努力もしている。だから、自信もあるんじゃないかな、と思うので、それじゃ、君はプロにはなれないよ、と私は思うのだ。

ただ、かなでにとって響也は絶対に居てもらわないといけない存在なのは確か。7年前のコンクールで、冥加とあんなことがあり、完全に精神に損傷を来たした小日向かなでの絶対的味方である。響也は自分の敵であるはずがない、という前提を疑っていない、かなでと、敵になる気もない響也の関係が好きだ。

ということで、完全に想われルートが好き。練習のし過ぎで熱出しちゃうのも全部かなでのため、という響也、健気だ。

そして、キスされるまで響也の想いに気づかないかなで。青い鳥はすぐ近くにあるんだよ。ほら、髪の毛も青いし(関係ない)。

ジルベスターの後、振られるルートも結構好きで、振られたというのにどう考えても小日向の方が振っているようにしか見えない、という感じなのが最高だ。どうひっくり返っても、響也の人生にかなでは欠かせないものなんだから。

個人的に一番好きなエンドは慰め告白。キスまでされといて、他の男に告白に行く小日向も小日向だが、振られて泣いている小日向かなでを慰めに行く響也、健気で涙が止まらない。

音楽の妖精は、響也にヴァイオリンの才能を与えたかもしれない。
けれど、努力する才能はあまり与えてくれなかったようだから、
まだまだこれから、だな、と思うのだった。
だから、冥加さんや東金さん、小日向のように、確実にプロヴァイオリニストになるんだな、という確信は持っていなかったが、スタオケを見る限り、プロっぽいね。良かったよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?