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『招揺』

『招揺』
原題:招揺〈2019年〉

表題にもなっていますから、白鹿(バイ・ルー)演じる招揺が主人公です。復讐心からかなり悪どい手段も厭わない、女魔王。そんな招揺に拾われた墨青…本当の名は厲塵瀾と、招揺と深く関わらなければならなくなった琴芷嫣らを軸に話が進む、ファンタジー、ただし華流ドラマによくあるファンタジーともちょっと毛色の違うお話です。


じつは、主人公となる招揺のキャラクターがどうしても好きになれず、許凱(シュー・カイ)が演じる厲塵瀾が気に入ったため、途中まで『ヒロインは琴芷嫣ちゃん』といい聞かせながら完走しました。
序盤からの、過去話と現在進行形が入り乱れる作りに、まず疲れるのですよねぇ。こう、過去描写を入れる時にもっとわかりやすい方法で入れてくれたらいいのに、それがごちゃごちゃしているもんだから、それは過去?今の話?!と混乱するんです。で、ようやく慣れてきて、招揺の周りの人間たちの背景話が盛り上がってくると、俄然、ストーリー自体が面白くなりました。


招揺に半分身体を乗っ取られて離れられなくなり、否応なく人間的に成長することになった芷嫣ちゃん、招揺が作り上げた万路門側の西山主と南山主、東山主らの三者三様な恋愛話、ドラマの本筋に上手く絡められて出てくるので、とてもおもしろかったんです。終盤手前までは、すごく盛りあがったんです。
なのに、ラストはよく分からない終わり方…謎な展開と伏線回収が、ん?ん?ん?、で、どういう事だったの?!と、よく分からず尻すぼみ。。。
ひたすらに招揺を愛する厲塵瀾がいじらしく、カッコ良かった。本当の主人公は、厲塵瀾デスよね…?と言いたくなるようなドラマでした。だってねぇ、やたらと厲塵瀾のアップ映像が多いんだもの。いや、わかるのよ。顔面偏差値バカ高い許凱なんだもん、そりゃ映したいよねぇ。

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