韻を踏む、陰気者

夢が醒めてもそれもまた夢でどこからどこまでが夢なのか分からないような白昼夢に閉じ込められている、そんな現実。
逃避したい突飛な願望を想起して頭皮に蒸気を帯びてくる、そんな恋。
論議をしている難儀な議題は参議じゃ審議しか出来ない、そんな政治。
韻を踏むことしか出来ずに陰気な僕は新規ファイルに思い出を保存して倫理的な感情を全て放棄する。
散々な現実と、さんさんと降る雨に感嘆の声をこぼす。
簡単なことさえも出来ない半端な僕はやはり酸化して錆びてしまうのだろうか。
言葉が織り成す世の中に心が乗り出す音楽に話題の課題の答えを載せて媚び出すバンドを嘲笑して騒動起こしてしまいそうだ。


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