生きる目的の大切さ

 今回は「生きる目的」について話をします。
■話の目的

 この話を聞くと、生きる目的、意味を知ることが

 自分の人生を充実させることに直結し、これからの

 話を聞くことがどれほど大事かが分かってもらえると思います。

 結論を先に言いますと、生きる目的を知るか知らないかで

 人生が楽しく充実したものになるか、空しく辛いものに

 なるか、大きく変わるのです。


■演題の説明

●目的の大切さ

 何をするにも目的があります。

 歩くのも、走るのも、タクシーに乗るのも必ず目的があります。

 歩く人に

 「何のために歩いていますか?」と聞けば、

 「駅に向かっている」「気分転換に散歩」と答えるでしょう。

 何も目的なく歩いているということは考えられせん。


●何のために生きるのかを考える人は多くはない。

 何のために生きるのか?なぜ生きる?と言われて考えたこと

 ある人は、多くないと思います。

 当たり前すぎて、「なぜ?」とか「どうして?」とか思わない

 のです。

●何のために勉強するの?

 もっと身近なことから考えていきますと何のために勉強するの?

 ということは考えたことあるでしょうか。

 勉強して大学に行くのは簡単なことではありません。

 必死に受験勉強をし、20万円以上かかる入学金を納め、国公立

 なら毎年50万円以上、私立大学なら80万円以上の学費を

 納めてようやく大学で学ぶことができます。

 では、何のために勉強するの?と聞かれたら何と答える

 でしょうか。

 1つの大きな答えは、働くためではないでしょうか。

 もちろん他の答えがあってもいいと思います。

 単に勉強したいなら、図書館での自習ということも可能ですが、

 大学に通うモチベーションの源は、ちゃんと卒業して、大卒

 資格を手にすることではないでしょうか。なぜ大卒資格が

 欲しいのかというと、就職で大きく影響するからです。

 男性の場合は高卒と高専・短大卒の生涯所得は約2億4000万円、

 大卒は生涯所得は2億8650万円です。

 金額で見ると、4600万円ほどの差になります。

 (出所:厚生労働省 平成28年賃金構造基本統計調査)

 ちなみに、これは医者や弁護士など、特別な資格がある人を

 除いていますので、大学に行かなくても勉強して特別な資格を

 持てば逆転することは可能です。

 大学に関係なく、働く時に有利だから勉強するというのが

 勉強する理由として大きいと思います。


●何のために働くの?

 では、働くのは何のためでしょうか。

 それは、働いてお金を稼いで食べるためでしょう。

 働いてお金が増えると安心して生活できるようになります。

●では生きるのは何のため?

 そうやって勉強して、働いて、生活して生きていくのは何の

 ためでしょうか。

 これが分からないと、働く意味も勉強する意味も不明確に

 なってしまいます。


●問題提起
 では、私達は

 何のために生きているのでしょうか。


●生きる目的は分からない

 しかし、生きる目的は分からないことでもあります。

 2010年に、インターネットのサイトで

 Ask.comというのがあるのですが、そこが

 インターネット検索で回答を得ることのできない10の質問

 を発表しました。その1位が人生の意味は何ですか?でした。


●主張 生きる目的が分からないから人生が苦しくなる。

 生きる目的が分からずに、勉強して働いて生きていくことは

 大変です。

 勉強も仕事も簡単なことではありません。

 楽したい、遊びたい、寝ていたいという気持ちと戦いながら

 我慢して頑張らないといけないことです。

 しかし、その目的が分からないのでは、人生が大変苦しく

 なってしまいます。


○芥川龍之介

 芥川龍之介(1892-1927)は『侏儒の言葉』という本には以下

 のように書いています。

 ちなみに、「侏儒」とは体の小さい人、また知識のない人の

 蔑称だそうです。

 「人生は狂人の主催したオリムピック大会」と言っています。

 生まれると同時に、突然競技場に放り込まれ、なんとか周り

 の人を真似しながら走り始めます。

 でも、ふと疑問に思って、

 「すみません、このマラソンのゴールはどこでしょうか?」

 と聞くと、皆、怪訝な顔をして

 「??そんなこと聞いてどうするの?」

 と聞き返してくるのです。

 学校やYoutubeでも走り方を教えてくれる人は沢山あります。

 でも肝心な「マラソンの目的地」については学校でも、

 Youtubeでも曖昧な答えしかありません。

 マラソンの目的地を聞いているのに、「それは自分で決めて

 いいのだよ」と言われたら、答えていないのと同じです。


○ドストエフスキー

 ロシアの文豪のフョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー

 (1821-1881)は1860年に『死の家の記録』という本を書きまし

 た。

 ペトラシェフスキー事件という事件が1849年にあり、ロシアの

 皇帝を倒して革命を起こそうとしていた青年たちが逮捕される

 事件があり、それに関わっていたドストエフスキーも逮捕され、

 4年間シベリアで強制労働をさせられたことがあったのですが、

 その経験を元に、書かれた本です。

 そこには、

「もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせる

 ことだ」

 と言っているのです。

 監獄では、受刑者にレンガを焼かせたり、壁を塗らせたり、

 畑を耕させたりした。強制された苦役であっても、その仕事

 には目的があった。働けば食料が生産され、家が建ってゆく。

 自分の働く意味を見出せるから、苦しくとも耐えてゆける。

 立派に仕上げようという気さえ起こす。

 ところが、たとえば、水をひとつの桶から他の桶に移し、また

 それをもとの桶にもどすとか、砂を搗く(つく)とか、土の山を

 1つの場所からほかの場所へ移し、またそれをもとにもどす

 とかいう作業をさせたら、

「囚人はおそらく、4、5日もしたら首をくくってしまうだろう」

 とドストエフスキーは記しています。

 最も辛いことは目的が無いことをひたすらさせられること

 です。

 こんなことをさせられたらどうでしょうか。

 1日目 穴掘り

 2日目 穴を埋めさせる

 3日目 穴掘り

 4日目 穴を埋めさせる

 これでは頭がおかしくなりそうです。

 なぜ辛いのか分かりますか?

 この仕事には「目的が無い」からです。


●結論:目的が無いから苦しい、目的があれば充実する

 肉体的に大変だから苦しいのではありません。

 目的が無いから辛いのです。

 これは分かるでしょうか。

 先程の、穴掘りの作業でも、目的が加われば頑張ることが

 できます。

 「100回繰り返したら釈放だ」と言われたらどうでしょうか。

 おそらく皆目の色変えて頑張ると思います。

 大変だから辛いのではなく、目的が無いから辛いのです。

 目的があれば、どんな辛いことでも、明るく希望をもって

 頑張ることができるのです。


●次回予告:生きていく目的は何か?それは幸せ。

 如何に生きる目的が大切かが分かってもらえたと思いますが、

 肝心のその目的は何でしょうか。

 それは、一言で言うことができます。

 「幸せ」です。

 これに反対する人はありません。

 しかし、またこの一言で終われるほど単純でもありません。

 じゃあ「幸せって何?」という次の疑問が出てくるからです。

 次回はこの幸せとは何か?について話をしたく思います。

●まとめ

 今日のまとめです。

 何をするにも目的がありますが、

 生きる目的はなかなか分からないものです。

 生きる目的が分かれば人生は充実しますし、

 生きる目的が分からないから辛く空しい人生となるのです。

 この目的とは何か?

 歴史的な偉人、哲学者が生涯かけて探求した答えについて

 語りますので、続けて聞いてもらいたいと思います。


●質問

□(質問)なぜ生きる目的が大切なのか分かりましたか?

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