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【E-M10】アートフィルタの妙味

シリーズ:E-M10はいいカメラ

前回につづけて、アートフィルターの布教をしたいんですね。

オリンパスのアートフィルターには独自の処理エンジンがつんであって、単純にオモチャ的な機能になっていないんです。

妙味があるんですよ。作品にちゃんと仕上がる。

画面にモザイクをかけたりモノクロにしたりセピアにしたりといったエフェクトは昔からビデオカメラにはつんでいたんですが、あくまで「面白機能」の範囲だったんですね。

しかし……アートフィルタはちょっとちがう。

まず、フィルターというのはあくまで画像処理、後から画像をいじりまわしてエフェクトをかける行為です。これはフォトショップでも出来ます。

例えばジオラマといわれる、ミニチュア模型風にするエフェクトは、PhotoshopCS6には「チルトシフト」という同じ機能のフィルターがあります。

しかも、かなり高機能で単純にチルトシフト以外にこういう手前をぼかしてキラキラってさせるなどいろんなことができます。

だからE-M10で搭載しているアートフィルターは原則として画像ソフトで再現できる……はず……なんですよね。

しかし、実際はこれがなかなか再現できない。

上の写真の「リーニュクレール」ってフィルター、これは階調を落として線画風にするフィルターです。呼びにくいので「わたせせいぞうき」と僕は勝手に呼んでいます。

前回のドラマチックトーンにしろこのリーニュクレールにしろ、これを再現しろと言われたら、えっ?どうやってるの?と思うフィルターがあるんです。

しかも絶妙のさじかげんなので、後で画像加工するよりE-M10で撮ったほうがいいや……となるんですよ。

ほんと、オリンパスのアートフィルターは奥が深いですね。

おそらくメーカーからの要請もあるのでしょうが、ことオリンパスを機材にした場合は、プロのカメラ写真雑誌でも堂々と「アートフィルター使用」と誇らしげに記載しています。もはや、これらはオモチャではなくプロのツールとして一定の評価を持っていると言うことだと思います。

そんなアートフィルターの使い方は、この「オリンパスOM-D撮り方手帖」を読むとよく分かります。凄く役に立ちましたよ。お兄さんのE-M5を使った本ですが作例が豊富でやさしく書かれていて本当に買って良かった本です。

ということで、次回はアートフィルターの意外な使い方でも!

続く



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