「推し」と萌えみのりの話

ふだんブログを書いているのだけど、最近はnoteが流行っているのでnoteを書こうと思う。
ブログだと結構誰でも読める文章を書きがちなので、せっかくだから自分のことを知っている人に絞ったことを書きたい。

そう、萌えみのりですね。

推しの話

まずぎんしゃりさんは推しが多いタイプのオタクなんだけど、たぶん「推し」って言葉の考え方が違うのかなって思っている。
そんでその前に、スキの対象が違うような気がしている。

自分の中で、スキっていうのは個人に向ける感情ではなくて創作物に向ける感情として形作られている…気がする。
たとえば○○の漫画が好きとか、アニメが好きとか、曲が好きとか。
アイドルを応援するときも、アイドルの誰が好きだから応援しているというよりは、曲や歌、ダンスが好き、ライブを見るのが好きだから応援しているっていう感じ。

そういう創作物へのスキが発展して、出ているキャラクターがスキ、作っているクリエイターがスキ、っていう気持ちになって、それを自分の中では推しって呼んでいる。
だからアニメキャラの推しも居るし、アイドルの推しも居るし、漫画家や音楽家の推しも居る。

特に面白いもの

いろいろな創作物に触れてきて、やっぱり、面白いものと、さほど面白くないものが見えてくる。

面白い・面白くないは個人の好みもあると思う。
でも、面白さが「強い」ものには共通していることがある。
それは、クリエイターが人生を賭けているものは面白い、ということと、ファンを巻き込んでいるものは面白い、ということ。

学生時代にドハマリしていたラブライブが特にそうで、μ'sの9人の女子高生はストーリーの中でも学校の存続を賭けて戦っていたし、その声優たちやスタッフも、「このプロジェクトに人生賭けてるんです」という空気がヒシヒシと出ていた。
だから応援する側にも熱が入ったし、ファンを巻き込んで大きなコンテンツへと育ったと思う。

萌えみのりの話

いい加減萌えみのりの話を始めないといけない。

ラブライブの件で、「応援しているコンテンツが育つと楽しい」という体験を覚えてしまったぎんしゃりさん。
その後、意識的にも無意識的にも、既に流行しているコンテンツよりは、あまり育っていないコンテンツを応援することに楽しさを覚えていた。
今でもそう。

そんな中出会ったのが鈴木あんずその人であり、えのぐであり、岩本町芸能社であり、株式会社イグニス。
まだえのぐの活動が始まったばかりで、ろくにグッズ展開もなかった頃、応援欲を持て余したぎんしゃりさんは親会社の株を買った
そして親会社の動向を注視するようになる。
そこで株式会社イグニスが子会社を立ち上げて始める新プロジェクトとして出てきたのが米プリンセス、米プリであり、萌えみのりである。

ここまで長かったね。この記事。

米プリを最初に見始めたとき、いろいろな思惑があったんだけど、その一端として、「親会社の株買ってんだから、このプロジェクトが成功して株価が上がれば俺が儲かるよね」と考えていたことを、ここに初めて告白します。
なんて邪な感情で応援しているんだろう。株って怖いですね。

実際、膳シリーズは動画として面白かったし、その中で特に個性が強かった萌えみのりを割と初期から推していたのはウソではないです。

でもここで言う「推し」っていうのは、自分がアニメ作品を見る時によくやる手段で、ダラーッと見るよりは特定の人に注目して見たほうが楽しいよね、という感じで選んだに過ぎなかった。と思う。
つまりまだ、クリエイターとしての推しではなくて、キャラクターとしての推しとして見ていた時期。

そしてSHOWROOM配信が始まり、足しげく通うようになるにつれて、萌えみのりという人間が、いや米が、何かとんでもないポテンシャルを秘めていることに気付いた。

特にポテンシャルの高さを感じたのは、最初から下ネタを頻繁に披露していて、ヒミツなんか何もねえよ的な雰囲気だった萌えみのりが、「オードリーの若林さんを下の名前で呼んでいる」ということを数ヶ月隠していたこと
まさかそんな方向性から乙女のヒミツが湧いてくると思ってなくて、面白エピソードの無限生成機かよ、と思った。
今となってはまさやすさんトークは日常運転だけど、最初まさやすさんの事を聞かされたときは本当にびっくりした。

そんな中、米プリはプロジェクトとしてどう見ても立ち行かなくなっていて、残念ながら「このプロジェクトが成功したら株で儲かるよね」というゲスい希望は失われてしまった。というかもう株売っちゃった。ちなみに多少儲かった。

株価から解き放たれたいま、萌えみのりの配信を見ているのは、純粋に萌えみのりの配信が楽しいから。
それは最初に言ったように、萌えみのりの顔や声のような個人的な側面がスキというよりは、萌えみのりが発信する、雑談だとか、絵だとか、考え方だとか、そういう発信しているモノが面白いと思っていて、クリエイターとしてスキ、だと思っている。

推しの多い生涯を送ってきたうえで、アイドルを好きになることも多々あるし、アイドルの動画配信もたくさん見てきた。
でもアイドルはやはり歌って踊るところが本業で、自分もそこが好きなのであって、アイドルの雑談配信なんていうものはいわばオマケコーナーのようなものだ。
歌って踊ることの合間に、ファンサービスとしてやっているだけで、決して雑談はアイドルのメインコンテンツじゃあない。

しかし萌えみのりは、雑談をメインコンテンツにできる数少ない才能の持ち主で、自分をはじめ数多くのファンは、雑談を聴きに配信に通っている。と思う。
「好きな人の雑談配信なので見る」ではなくて「雑談配信が面白いので見る」というのは、ぎんしゃりさんの数多い推しの中でも数人しかいない。数人いるのかよ。

最初に書いたように、人生を賭けたコンテンツは面白いと思う。
残念ながら、プロジェクトとしては、もう人生を「賭けている」とは言えない状態ではあるけれど、でも、萌えみのりの配信には萌えみのりの人生が詰まっていると感じる。
雑談を通して、萌えみのりの人生に触れているように思う。
むしろ他のどんなコンテンツよりも、人生そのものが伝わってくる気がする。

これからも雑談配信が続く限りは見に行こうと思うし、雑談配信をする萌えみのりが好きだ。推している。

おわり。

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