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【CHC】2023トレードデッドライン考察 3日目

本日はもう1人、密かに注目を集めているこちらの選手を紹介致します。

Kyle Hendricksカイル・ヘンドリックス 残り半年(2024年:Club Option$16MM)

ここ2シーズンの投球内容に陰りが見られてからは毎年のようにトレードにおけるスイーパー候補として挙げられていた"Professor"も、今季はバウンスバックしてきていると言っても過言ではありません。

STでは昨季痛めた肩の治療とリハビリを優先して開幕ILスタートとなったものの、5月下旬のメッツ戦で復帰。持ち前のコマンドで相手打者に的を絞らせない投球が復活して、6月のジャイアンツ戦では8回2アウトまでノーヒットピッチングを披露するなどバウンスバックを象徴づける活躍で、ここまで12試合の先発登板で70.1イニング、ERA3.45、QS7と試合を作ってくれる理想的なスターターとして戻ってきてくれました。

ストローマンの紹介でも綴りましたが、とにかく今夏のトレード市場はスターターの価値が爆上がりしており、チーム状況も相まった部分はありますが、エンゼルスはホワイトソックスから今オフFA予定のルーカス・ジオリトとレイノルド・ロペス(リリーフ投手)の2投手を獲得するために、球団傘下プロスペクト2位と3位のエドガー・クエロ捕手とケイ・ブッシュ投手を放出するという大盤振る舞いぶり。もちろん実績もありスターターとして価値を高めたヘンドリックスが市場に出ることとなれば相当な関心を集めてもおかしくありません。

しかもこの手のタイプの技巧派投手にありがちな、「ランナーを溜めながらものらりくらりとかわす投球」ではない点(WHIP1.04)もプラス評価でしょう。そりゃBB%3.9じゃランナーも出ませんわ。

今季はチェンジアップ→ツーシーム→フォーシームの順で投球比率が高くなっており、GB%も昨季の37.0→47.6と大幅に打球管理の良化に成功していることを考えれば、やはり内野守備の固い球団orブロッキングの良い捕手がいる球団との親和性があると言えるでしょう。

となれば、移籍先はストローマンと同じくブルージェイズやレンジャーズ、アストロズあたりも候補に入ってくるでしょうか。レンジャーズ移籍となれば彼がドラフト時に指名された球団(2011年:全体264位)へと出戻る頃になります。

ただしヘンドリックスは16年WS制覇の立役者であり、その頃からチームに残る唯一の存在です。いくら来年のオプションが行使されないであろうことを考慮したとしても、その当時のケミストリーやチームの雰囲気をよく知るベテランを放出することは、チームにとって良いことが1つもありません。放出される可能性は50-50でしょう。

ヘンドリックスがトレードされたら、多分筆者は泣くことになりますね。

明日はその他の選手をまとめて紹介し、明後日にはもしカブスが買うという選択肢を選んだ際の補強候補をご紹介させていただきます。

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