マイナーリーグ開幕記念 イサシキ注目のカブスプロスペクト3選
お疲れ様です、イサシキです。
さて、現地時間5月4日、588日ぶりにマイナーリーグが再開されました。
昨シーズンは新型コロナウイルスによる影響でMLB機構がマイナー組織への選手、監督の派遣をしないという発表をし、全てのマイナーリーグが中止になりました。詳しい仕組みはここで説明しませんが、マイナーリーグの球団は独立採算制で成り立っているため、その収入をほぼ全て試合開催に頼っています。そのため、AAA、AAまでであれば多くの球団職員を一時的に解雇したり休職扱いにすれば何とか生き残るものの、それ以下(A⁺、A⁻、ルーキーなど)はもはや球団運営ができない状況に陥る可能性もありました。
各球団およそ140人ほど抱えているマイナーリーガーたちにとっても、この日を待ちわびた人は多いことでしょう。
そこで、今回は(またまた)独断で、わたくしイサシキが選ぶカブス期待のマイナーリーガーを紹介したいと思います。
1人目:Brennen Davis(ブレネン・デービス)
将来30-30(本塁打30本、盗塁30個)を期待されているプロスペクトです。
高校時代にはバスケットボールプレーヤーとしても活躍し、その州の地域で年間最優秀守備選手にも選ばれた経歴があるそうです(バスケは疎いので間違いがあったら指摘してください...)。アメリカ人らしい経歴の持ち主ですね。
ルーキーイヤーはそのままルーキーリーグで18試合に出場し、打率.298、出塁率.431、盗塁6などの成績を記録。翌年は2度に渡る右手人差し指の負傷で戦線離脱しながらもサウスペンド(A⁺)で50試合に出場して、打率.305、出塁率.381、本塁打8、盗塁4、長打率.525、OPS.907となかなか優秀な成績を残しました。
今シーズンはスプリングトレーニングに招待選手として参加し、ハップ、ピーダーソン、ヘイワードといった選手たちから様々なことを吸収し、良い刺激になったみたいです。
そこからどこにも配属されることなく、現在は延長スプリングトレーニングに参加しています。どうやら1週間ほど前に頭部死球を食らったようですが、そこまで心配することなく、近々テネシー(AA)へと合流するそうです。
おそらくよほどのことがなければ今年のMLB昇格はないと思いますが、これからのカブスを担う優秀なプレーヤーになってくれると思います。
以下はデービスのプレー動画となります。
2人目:Brailyn Marquez(ブライリン・マルケス)
カブスファンの方なら知らない人はいないと思う、最速102MPH(約164km/h)を武器とするサウスポーです。
ドミニカ共和国の出身で、16歳の時にカブスと契約。その頃から90MPH前後のスピードが出ていたみたいなんですが、年々上昇し、昨シーズンメジャーデビューした際の初登板時には、99MPH(約159km/h)を記録しています。
また、スリークォーターから繰り出されるスライダーとチェンジアップも球種として持っています。
そう、そしてお気づきの通り、既にマルケスはメジャーデビューを果たしています(2020年9月27日:ホワイトソックス戦)。
なかなかの乱調具合でしたが、昨シーズンのア・リーグMVPを受賞したアブレイユから空振り三振を取っており、そのボールが99MPHを記録していたのです。
左で160km/hとなれば相当な希少価値を誇る投手ですが、まずはその粗削りな制球力をMLBレベルまで持っていき、今シーズンの後半あたりから先発で起用できればいいなあとは思っています。
現在はデービスと同じように延長スプリングトレーニングでプレーしており、おそらく今月中にはアイオワ(AAA)にコールアップされると思います。
近年アロゾレイやホーナーのようにプロスペクトが活躍し始めているので、マルケスもこの流れに続けるといいですね。
3人目:Cory Abbott(コーリー・アボット)
トンプソンがデビューした今、次点で最もMLBデビューが近いのがこのアボットかなと思っています。
大学時代にはロヨラ大学(イリノイ州シカゴ)史上初となる完全試合を成し遂げるなど、その実力は折り紙付き。
最速95MPH(153km/h)のフォーシームと80MPH後半のスライダー、カッターとチェンジアップ、さらに対左打者に用意している80MPH前後のカーブと、球種は豊富です。
その中でも特徴的なのは、スライダーとカッターの使い分けだと思います。
彼は3年目のシーズンに、テネシー(AA)で146回と2/3を投げて166奪三振を記録していますので、相当優秀なピッチングをしていたことがわかるかと思います。
その投球スタイルもかなり確立されていて、カーブが大きく縦に割れている分、その小さな変化となるカッターやスライダーとの高低を使ったピッチングをすることが出来ます。
先日デビューしたトンプソンとも投球スタイルが似ていますね。
ただ、その分これを繰り返すだけの単調なピッチングになることもしばしばあり、リスクを恐れたピッチングをすることもあるという評価なので、ここでバッターを崩す投球術にさらに深みを持たせて、先発4~5番手、またはロングリリーフを目指していくパターンが濃厚かと思います。
アボットは現在アイオワ(AAA)に所属しており、カブスの40人枠には登録されています。マイナーが開幕した今、状態を見て必要となればすぐにでもコールアップされるかなあと思っています。
終わりに
ダラダラとした記事になってしまい、申し訳ありませんでした。
勿論カブスにはこの3人以外にもプロスペクトはおり、今回紹介しなかった中にはMLBトッププロスペクトランキング79位のミゲル・アマヤや、2020年ドラフト1位(全体16巡目)のショートストップ、エド・ハワードも在籍しており、今後の成長が楽しみな選手が多いです。
是非皆さんも気になる選手をチェックして、将来のスーパースター候補をは屈してみましょう!
プロスペクトはこちらからご覧いただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後もMLB、カブスに関する記事を書いていきますので、興味があればぜひご覧ください。
<最初の画像三人衆>
ハビア・バイエズさん(現カブス/2018年打点王)
アルバート・アルモーラJr.さん(現メッツ/昨シーズンまでカブス在籍)
ホーヘイ・ソレアさん(現ロイヤルズ/2019年ア・リーグ本塁打王)
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