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本田未央・備忘録 -愛すべき嘘吐きについて-

本田未央が好きだ。

タレ目より切れ長な目の方が好みだし、スレンダーな女性を好む傾向にあるし、うるさい人はあまり好きではない。
それでも、本田未央が好きだ。
それを忘れてしまった時のために、これから本田未央を好きになってくれる人のために、このnoteを残そうと思う。


なんか…「人類滅亡の直前に後世へと残したメッセージ」みたいでかっこよくないかこの導入!!!!?
正直これでもう満足してしまった節があるが、まだ何も始まっていないのでオタク=長文にお付き合い頂きたい。(主観が混ざるので参考程度に思ってほしい)


本田未央という『キャラクター』は、いつもコミュニティーの中心にいる言わばムードメーカーの様な存在だ。ボケもツッコミも、司会もひな壇もできる超便利アイドルなのだ
だがその立ち位置は、リーダー的気質がそうさせていると言うよりは彼女が抱える光と闇 苦悩と努力のバランスにより確立されたものであるように思う。

本田未央が「明るいやつ」という認識は行き渡っている前提で、「いやいや…そんなこたぁねーぞ?」という主張を記していきたい。(「実は暗い」だけで言い表せるほど単純でもないが……)


本田未央は「気遣いの鬼」である。周りの輪を崩さぬように、その都度合わせた『キャラクター』になることで人間関係を円滑に回す技術を持っている。
アニメやデレステ等 他アイドルとよく絡む媒体で本田未央が登場する場面を見比べると、変幻自在に動き回っているのが見て取れるはず。

「はいっ気遣いポイント+10〜〜〜!!!!」という遊びをすると実に楽しいのでオススメだ。

そんな精神を象徴するかのようなセリフがある。

…は?猫耳つけて何ほざいてんだこの小娘
もはやこれは気遣いではなく『自己犠牲』だ。本来マジメで不安症な自分を、自分を鼓舞するためならまだしも「他人の為に」隠し通そうとしている。
正直なところ始めて見たとき気持ち悪いと思ってしまった。

不安症でマジメな本田未央選(左から右に読む)

もう一つ、同じカードから抜粋しよう。

「なんて」「な〜んて」である。ふざけんな。
そんな一言で誤魔化せるほどお前の異質さは薄くない。たった3文字で「ふざけて言った一言」に変わると思ったら大間違いである。

…とまぁそう言う訳で、本田未央は「自己犠牲により行き過ぎた嘘吐き」と言う様な側面を持っている。これを自分は『ピエロ』と呼び、自らを「ピエロ論者」と称して遊んでいる。たのしい。

だが、時折ではあるが自分の抱える不安や影とも言える面をプロデューサーには見せてくれる。
なぜなら彼女が「プロデューサー」を信じてくれているからだ。

アイドルとプロデューサーの出逢いを明確に、可能性の一つとして提示してくれたのがデレステの大きな功績だと思う。傑作がいくつも生まれたメモリアルコミュであるが、本田未央のそれも名コミュだと呼べるだろう。
オーディションにて本田未央は志望動機をこう語った。

これを面白いと思ったPが合格を通達し、このコミュは終わりとなる。が、次のコミュにてそのときの心境を話してくれる。

これを見て哀しいと思ってしまうのは自分だけだろうか。彼女はもしかすると、自分の言動を「本気」と取ってもらえた経験がほとんど無いのかもしれない。
先述の通り、本田未央はその時々で『キャラクター』という名の『メイク』を被っている。
そのせいで、本来の自分を出したとき「らしくないよ」なんて言われていたのかもしれない。他者へ向けた献身により自分が傷つき、それでも弱く優しい彼女は笑っているしかできなかったのだ。
だから、そんな本気の部分を認めてくれたプロデューサーには信頼を置いてくれているのだろう。


飲み込まなくていい思いを飲み込み 背負わなくていい責任を背負ってきた15歳の少女にも、転機が訪れる。

背負った荷物を置いた…というより、「新たな覚悟を背負った」という印象が強いこのエピソード。肩書きは『オンリーマイスター』である。
周りがそれぞれの輝きを見つける中で、本田未央は自らを一番星になぞらえた。「絶対負けたくない」と歌いながら。底抜けにかっこいいと思ってしまった。

特訓後、それまでの彼女にしては珍しくマイクを置き『演技』の仕事の一幕が描かれた。王子様役だ。夢女子大量発生!

実のところ、本田未央は前々から『演技』に興味を示していた。

実際、ここから彼女の仕事が少しづつシフトしていく。

巫女として神楽を舞って、織姫として願いを叶え、勇者として仲間を勇気付けた。

彼女のついてきた『嘘』『演技』へと昇華されていく様は実に美しい。

具体性のカケラも無かったクソガキの妄言が、形を成していくのがとても嬉しい。


本田未央は迷うし苦しむし愚かで弱い。それがようやく自由になれた。
フォロワーの言葉を借りると、「本田未央はソーシャルゲーム的なアイドルである」
リアルタイムで続いていくコンテンツの楽しさは、時間経過に伴う成長だ。未央の青春物語を見るのは実に楽しいし、願わくば先へと連れて行きたい。

未央は『楽しい』という感情を誰より大事にしてきた。
だからせめて、未央が何処かに到達するまでは、好きでいたいなーと思っている。

まだ始まったばかりだ。

…………まだ始まってもいないのかも。

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