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光る君へ前半を終えて

光る君へは、前半26話が終わり来週は都知事選のため1週大河ドラマはお休みです。
ここで超個人的な感想として、好きなポイントともっとこんな所が観たかったポイントについて纏めてみようかなと思います。

光る君へ好きなポイント

①衣装やセットなど画面が美しい!
十二単に衣冠束帯、宮中行事や雅やかな遊び。平安絵巻から飛び出してきたような人々が動いている!喋っている!イケメンの公達と麗しい姫君、はぁ、たまらん。眼福とはまさにこのことですね。

②キャスティングが良い!
大河ドラマ平清盛で崇徳院を演じた井浦新さんはじめ、平安時代にすっと溶け込める俳優陣を揃えてますよね…個人的にはファーストサマーウイカさんと金田哲さんと秋山竜次さんをキャスティングした方のセンスに一億点差上げたいです。

③ほのかな恋心が切ない!
直秀や周明など、きらりと光るオリキャラが視聴者の心をグイグイと掴みました。
ニヒルな直秀、アンニュイな周明、彼らの醸し出す色気にやられっぱなし…そしてそこには、まひろに対するほのかな恋心も感じられて、たまらなかったっす!

④オトモズが最高
乙丸と百舌彦、従者コンビの癒し効果はバツグン。いつかお供ズ目線のスピンオフ下さい!

⑤晴明の立ち位置が良い
今までの陰陽師には、印を結んで結界を張ったり式神召喚したり足元に五芒星がゴーン!と出て来るようなド派手演出のイメージがつきまとっていましたが、サンタマリア晴明はお金で動いたり、須麻流にやらせたりして人間くさくていいですよね。でも、呪詛はバチっと決まるし未来が視えていてけしてイカサマではない。この作品を引っ張っている存在です。

⑥まひろ&道長のすれ違い
もうお前ら付き合っちゃえよ!という声が毎週聞こえてくるほどにもどかしかった二人の恋。身分や立場、母の敵の弟など様々な要因で素直になれなかった。あの辺りは私も視聴後に床をゴロンゴロンしながら胸をかきむしっておりました(笑)

⑦枕草子爆誕シーン
この作品で一番泣けたあのシーン。中宮定子を救うために綴られた言葉が枕草子となって千年後の私達にも届いていたなんて。
清少納言の、言葉にならない嗚咽が胸を打ちました。

光る君へもっとこんな場面が観たかった!

①道兼まわりのアレコレ
第一話で鮮烈な印象を残した道兼。ヘイトを集めながらも徐々に彼の抱える孤独が浮き彫りになり、最期には道兼ロスも生まれるほどのキャラクターとなりました。
兼家パパに認めて欲しい一心で汚れ仕事を一手に引き受けてきたわけですが、小さい頃はどんな子だったのかがとても気になりました。確かに粗暴な面は第一話に描かれていたけれど、あれは兼家の呪縛を受ける前の出来事です。

どうして短絡的にちやはを殺めてしまったのか。どうして三郎に当たりが強かったのか。
その辺を後出し回想でも良いので彼の生い立ちを見せて欲しかったなぁと思いました。

また、道隆亡き後、後継として認められず荒れ狂っていた所を道長が救い、改心して政に当たるという流れはとても良かったのですが、あの一言だけで急激に善人化してしまったことに少々戸惑いました。空白の期間をナレで済ませず、ほんの数分間で良いので今までしてきた自分の所業と向き合い、為時一家への償いの形を見せるべきだったのでは…と思います。まひろも「一生恨む」と言っていたのに時の流れで許してしまっていたのも、そうかなぁ…道兼のせいで道長を諦めることになったのだし…時間ぐすりで母を殺された憎しみは薄れるものなのかなぁ…と思いました。

②まひろ&道長の「ソウルメイト」という設定に無理はないのか

初恋の二人がすれ違いながらも燃えるような思いを積み重ねてついに結ばれたロマンチックな逢瀬。だけど道長はまひろ以外の妻をとらねばならない。力のある家と繋がり栄達し政を行なうことで、直秀のような死を迎える人を減らさねばならない。それがまひろと道長の間に交わされた約束、いわば魂(ソウル)の繋がりあう間柄だったわけです。ここでソウルメイトという関係は既に完結しています。

ところが、疫病などの色んな偶然で二人は何度も顔を合わせることになります。顔を見ると恋心が再燃するのはよくある事ですが、魂の繋がりあった関係として見つめ続ける、応援し続けるという形はアッサリ崩れてしまう。越前に赴く前のまひろからの接吻、石山寺での邂逅、そして次回の予告とタイトル…

現代の価値観で見てはいけないのだけれど、ズルズル不倫を引きずるだけのカップルに見えてしまう。特に道長の、まひろに対する執着がすごい。
倫子や明子、お子ちゃまたちとの仲睦まじい様子も描かれているので、もういい加減に気持ちを切り替えたらどうかなと思ってしまいます。ゴメン、辛口になった。
まひろと道長の関係性は最終回まで描かれるでしょうし、これがこの物語の主軸となっているので今後の描かれ方に注目したいと思います。
まひろの子のパパはやっぱり?
うーん。

③中関白家と一条帝の立ち位置
道長、詮子、倫子とは政敵関係となる中関白家。道長は主人公サイドですから当然中関白家は敵として描かれます。それはこれまでの大河ドラマにも見られたことで、ある程度は致し方ないんですよね。

ただ、今の一条帝は定子を愛するがあまりに周りが見えていない、そして定子も内裏の安寧を願いながらも帝に強く出られず(帝だから断れないのは当たり前なんですが)帝に身を委ねるだけ、の空気読めないカップルのような描き方にされています。

これは道長が彰子を入内させることを正当化させるための描き方。

帝が中宮のせいで政を疎かにし、内裏を乱している→彰子を入内させることで帝の気持ちを定子から引き離す→帝が政に向かうようになり内裏も安定する→神の怒りも静まり天変地異もおさまる

光る君への道長はとてもクリーンで権勢欲が無い設定なので、こうしないと娘を入内させることが正当化できないのです。だから敢えて帝と中宮を悪く描いているのです。
中関白家及び清少納言推しの方々には辛い展開だと思います。
この設定で行くと、今後の道長の娘の入内はどういう理由付けになるんでしょうか…

私は、たとえ敵役だったとしてもその人なりのポリシーがあり、感情移入できるような人物造形が好みなので、今後のこの二人の描き方に少しでも救いがあるよう願っています。もう、残された時間はあと少しですが。

④彰子の生い立ち
今まで隠れキャラとして赤ちゃん時代以降画面に出てこなかった彰子ちゃん。内気で無表情で、自分の意見も持てないような娘として描かれました。
人間の性格って生まれながらの気質によるものも大きいので多分彰子ちゃんもそうなんだと思います、喋るのが遅めって言われてましたしね。

ただ、あの表情のなさというか、心を閉じた感じというのは他にも理由があるような気がしますね。スーパーママ倫子ちゃんは穆子ばあばの助けもあって子育ては完璧だと思うのですが、何があったのだろう。後出し回想お願いします。

⑤政に顔出すまひろ
越前では為時パパの秘書官として働き、視察にも同行し越前守の書状を代筆。好奇心旺盛なまひろらしい行動で良いと思います。
が、それも度を越してしまうと…往年のスイーツ大河に見られた、女性主人公が歴史上の偉人と次々に知り合い、大イベントにことごとく参加していく。そして歴史の流れを変えてしまう。あの設定になりやしないか?それが気がかり。主人公無双は控えめが好みです。


だいぶ辛口になってしまった部分もあり気分を害された方もいるかと思います。
あくまでも私の個人的な感想ということで、お聴き逃し下さいませ。


あの予告で2週間おあずけ食らうの辛いんですけど!!!!!!(クソデカボイス)







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