花椿通りと資生堂パーラー、再発見

中銀カプセルタワービルの往還には、地下鉄日比谷駅を利用しています。よって、毎度のように歩いているのは「花椿通り」。朝早い時間に通りかかると、商店街の方々が歩道を掃除しています。はらりと落ちた椿の花も掃き清められて。

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銀座は、柳通りには「柳」、花椿通りには「椿」が植わっていて、なんとも風情がいいものですなぁ。

「花椿通り」は、言うまでもなく資生堂の花椿マークに由来するものです。資生堂パーラー本店がこの通りにあるのですね。

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銀座生活を始めたことだし、資生堂パーラーも久しくご無沙汰だしで、お昼どきに立ち寄ってみました。雰囲気、接客はさすがの資生堂。妙に肩肘張ったところがなく、それでいて凛とした格式を感じさせます。お店の名刺には「花椿マーク」も。

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このマーク、好きなんだよなぁと思って調べてみたところ、初代社長の福原信三自らデザインしたのだそうな。1916年。ってえから、もう1世紀もたっているわけですね。

花椿マーク、この1世紀の間に何度かのマイナーチェンジを加えられて、現在のデザインに落ち着いたものです。その変遷を見てみるのも、まことに興味深い。

資生堂パーラーでは、2人で白ワイン(シャブリ)を1本取って、しまあじの昆布〆カルパッチョ、クラブクロケット・トマトソース、ビーフシチュー、チキンライスを注文しました。

カルパッチョは、口中から鼻に昆布の香りがほのかに抜けていくようで、シャブリによく合います。クラブクロケットはね、蟹肉をそのまま揚げたような贅沢な一品。コロッケではなく「クロケット」と呼びたくなるような(笑)。酸味をしっかり残したトマトソースがステキなんだ。

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そして、メインイベントはビーフシチュー。文句のつけどころなし。パンをもらって、猫が舐めたように深皿がきれいになるまで味わいつくさねばなりませぬ。

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〆は迷うことなくチキンライス。かほどの高級店に「チキンライス」って、うれしいじゃないですか。オムライスの中身だと侮ることなかれ。チキンライスはチキンライス独自の宇宙を有しているのです。

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料理は、お願いすればすべて銘々皿に取り分けてもらえます。クロケットは1人前が3個なのですが、取り分けなら2個でもオーケー。その分割引になるから、良心的だよね。

ふう、うまかった。いきなり、王道行っちゃったなぁ(笑)

↑今回の銀座マップの出所はこちらです。

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