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23話*アニマルコミュニケーション第2弾

ボンさんと一緒に暮らす事を保留にして、またいつものように真夜中にイソイソとボンさんのとこに通う日々が始まった。

ところがある日、また私達を揺るがす事が起きた。

ボンさんエリアから少し歩いた公園で、気品のある老女に話しかけられた。

その老女は、猫が好きでその公園の猫になつかれていた。

私達も違うエリアの猫とよく遊んでる事を話すと、老女はさらに話を弾ませた。

でも、話を聞いていくうちに、近隣に猫が嫌いな人がいて猫にご飯をあげてないか見張っているらしく、猫にご飯をあげると怒鳴られる事や保健所に連れて行かれる猫もいるという話を聞いた。

私達は、保健所の存在に危機感を覚えた。

ボンさんが保健所にもし、ある日突然連れて行かれたら………

ゾッとしてしまった。

そして私達は、もう一度ボンさんに一緒に住むための話をしてみることにした。

膝の上のボンさんに、『ボンさん、今より安全に暮らすために私達と一緒に住まない?』と切り出した。

一緒に住むには去勢手術が必要なこと、ご飯に困る事はないこと、外にいると保健所に連れて行かれる危険があるということ。

色んな説明をした。

一緒に住む事を考えて欲しくて、保健所で殺される猫たちもいる事を話した。

話した事をすぐに後悔した。

ボンさんは見た事ないような、悲しい悲しい顔で私を見つめた。

去勢が必要な事を話した時には、顔を背けて寝てしまった。

自分で話していてなんだか恐ろしい事ばかり言って、ボンさんが喜ぶ訳ないよな、、、と、うちひしがれた。

一緒に住みたいと言いながら、ボンさんにとって何が良いのか分からない。

悶々とした日を何日か過ごし、わたしはまたボンさんに直接気持ちを聞きたい!と思うようになった。

頭に浮かんで来たのは、アニマルコミュニケーションだった。

そして再度、依頼することにした。

検索して以前目につかなかった方が目につき、なんとなくご縁を感じたので、その方に依頼する事にした。

アニマルコミュニケーターJunさんだ。

今回は電話ではなく、メール。

4つの質問をボンさんに聞いて貰えた。

Junさんからボンさんに伝えてもらった内容。


【質問一つ目】

野良猫の暮らしを続けるには、保健所に捕獲される可能性や餌やりの規制があるし、これから冬はとても寒いし、ボンさんが今より安全に暮らせるように私たちの家族になりませんか?
私たちはボンさんと居れたら幸せだし、ボンさんが元気でいてくれるのが一番嬉しいよ。

家は前に一度歩いて来た家で、今より自由には外で過ごせないけど、ボンさんが外に出たい時間帯があれば出すし、河川敷を一緒に散歩したりずっと家に閉じ込めるつもりはないということ。

でも、一緒に住むには去勢手術が必要だということ。

近所には沢山猫がいること。

普段、私たちは仕事があるから家で一人にもなることがあるということ。

私たちはボンさんが危なくてもあの場所で生涯を自由に過ごしたいなら尊重して毎日通って面倒を見たいと思っています。

ボンさんにとってあの場所は兄弟との沢山の思い出がつまった大事な場所なはずなので。

【質問2つ目】

ボンさんが猫生で一番望んでること

【質問3つ目】

私たちに伝えたい事

普段よく目を見て鳴いたり、話しかけられるので気になっています。

【質問4つ目】

一緒に住むとしたら、ボンさんが私たちにして欲しい事や条件を聞きたいです。

もし一緒に住まないと言った場合は、『私たちはボンさんが大好きで、ボンさんに楽しく幸せな自分の猫生を送って欲しいと思ってるよ。だから、ボンさんの生き様を私たちなりに大事に見守るよ。最後まで面倒見るからね。おじいちゃんになって外の生活がつらくなったらまた考えてね。』と伝えて下さい。

ボンさんによく一緒に住もうといつも言うてるけど、その割にはいつもボンさんにとって何が良いのか分からなくなり、中途半端になってしまっているのでボンさんも少し混乱しているかもしれない。


という事を伝えてもらった。


そして、Junさんからのセッションの結果を心待ちにした。


2日もしないうちに届いた、ボンさんの気持ちにわたしは衝撃を受けた。


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