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17話*はじめてのアニマルコミュニケーション

とあるアニマルコミュニケーターさんを見つけて、私はすぐさま依頼した。

その人と電話で話した。

その人は電話ごしで、ボンさんと亡くなったホウホウまで、感覚の回線みたいなもので繋がれる人だった。

ざっと説明して、ボンさんに私達が一緒に暮らしたい事を伝えてもらった。

コミュニケーターの方がボンさんに「お話してもいいかな?」と伝えると、

ボンさん【ちょっとならいいよ】

コミュニケーターさん、ボンさんのキャラが面白かったのか何だか笑っていた。

ボンさんの真似をしているのか、ダミ声でボンさんの言葉を伝えてくれた。

一緒に暮らしたいかどうかという質問に、




ボンさん【 ホウホウがいなくなってちょっと寂しいけど、ぼくは外で暮らす方がいいかな。家にいると息が詰まるから。でもご飯は欲しいなあ 】

との事だった。

えー!!!

と、私はショックを受けた。

確かにマンションは狭かったし、私達が神経質になっていたから…息詰まっちゃってたのか……

そして、ボンさんが自由に出入りできる新しい家の話をしたら、

【 そんな都合良い話あるかなあ?えー、それだったら良いかなあ。でも何だか悪いなあ 】

私の事をどう思うかは、

【 優しいから大好きだよ! 】

パートナーのTの事をどう思うかは、



【 あいつ良いやつだよ。ぼくの事好きそうだし、あいつとなら一緒に暮らしてもいいよ 】

あいつ呼ばわりだったので爆笑した。




そして、ホウホウ。

コミュニケーターさんいわく、やっぱりこの世界にはもういなさそうだったと…。

最後はどう思っていたのか聞くと、

【 ぼくの事はもうかまわないでって思ってた。Eちゃん(私)達も大変なのに、お金とか迷惑かけるの嫌だし、病院にも行きたくなかった 】

グサッと来た。

私達は、仕事がうまくいっていなかったからお金がなく、病院代がどれくらいかとかホウホウの前で話していたことがあった…、それを聞いて申し訳なくなった…。

【 自分で治らないのが分かっていたから、誰にも迷惑かけずに1人で静かにいきたかったんだ 】

それは、ホウホウの野良猫のプライドのような気持ちだったらしい。

【 Eちゃんがいつもぼくたちの面倒みてくれたり、心配してくれたこと、すごく感謝してる。 でも良いのかなあって、依存して負担かけたくなくて距離を保ってた。でも、すごく信頼していたし大好きだったよ 】

いつも私達に近寄らず、少し離れたとこにいたホウホウ。

※コミュニケーターさんにはその事は話してない※

ホウホウがここまで思ってくれてるとは…ってびっくりしたけど、でもホウホウが優しいのは分かっていたからしっくりきた。



『ホウホウは、すごく優しくて聡明な猫でした』と、コミュニケーターさんに言うと、

『うん、すごくしっかりした頭の良い猫さんですね』と言ってくれた。


そして、ホウホウからのメッセージを最後にくれた。



【 ぼくがいるところはとてもきれいです。

怒りも辛さも存在しません。

圧倒的な安らぎと喜びに消されてしまうのです。

そういう所がぼくのいる場所です。

痛みや辛さもないし、とてもきれいなところで幸せだから、

もう心配しないでね 】




ホウホウ、本当に天国にいるんだね。

そう思った。

その描写に思わず、私も行きたいなあ…なんて思ってしまったけど…笑

ホウホウ、私達はまだこちらの世界でボンさんと遊ぶから、時々遊びに来てねって、祈ったよ。

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