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【オッドアイズ】2022KCGTレポート

2022KCGTは予選77位で突破も、本戦1st42位で敗退となりました。昨年に続いて決勝ステージに進めることはできずとても悔しかったのですが、同時にとても楽しかったKCでもあったので予選から振り返っていきます。特に、予選時と本戦時はリミットが挟まったこともあり採用すべきカードが大きく変わっていました。

【予選の使用デッキ】


予選から本戦までオッドアイズ一本でした。ただ、予選と本戦では環境がまったく違っていたので、予選では最終的にこの形にいきつきました。

オッドアイズは環境デッキのDD相手に対して不利だったのですが、その最たる理由が『月の書』でした。オッドアイズの展開は基本的に月の書1枚で止まってしまうことが多く、サイクロンや禁じられた聖槍(以下槍)がないと展開が通せません。こちらも月の書などの妨害があれば、返しのターンを耐えられるのですが、予選ではスキルで貼ったオルトロスのP効果が次のターンから使えたため、1枚妨害を置いただけでは何も機能しませんでした。先行で妨害を置いてもテムジンがいて、後攻で置いてもオルトロスがいるという状況でした。そのため、予選時の構築には1枚も妨害札をいれませんでした。サイクロンは先行ではテムジンの前に出てくる可能性がある地獄門を破壊でき、後攻では月の書やヴァルキリーを破壊して展開を通せる一番強い不純物だという結論に至りました。ちなみに、サイクロンと槍どっちが強い?論争は、総合的に見れば槍が少し上だと思います。実際私も彼岸が多い時にはサイクロンではなく槍にしていました。サイクロンの強みは対DDに対して先行をとったのに盤面がしょっぱい時もワンチャン勝てること。ミラーで相生破壊すると相手のリソースが切れること。銀河眼に対しての妨害になること。メタルフォーゼの融合サーチに対して深淵と合わせて打つことで相手が止まること。等々、サイクロンの良さもたくさんあり、槍とどちらが良いかは結果論になりがちだと思います。

また、EXにローチではなくヴェルズナイトメアを入れるならば、槍を入れます。というのも、不純物をサイクロンにしようと決めた時点で、ナイトメアを強く使えなくなってしまっていたので、妨害力は劣るものの出しやすさで優るローチを選択しました。予選時のDDの構築はスライム2枚が主流だったので、地獄門を止めればテムジンがくる確率が低かったです。その分P召喚を狙ってくるので、ローチがそこをしっかりと止めてくれていました。これは、本戦では大きく変わります。

【予選結果】


大体300戦して勝率58%でした。

KC前はDDによくボコボコにされており、特に前日に某かんざわさんのDDと調整した時には2勝18敗くらいの恐ろしい惨敗をしました。それでも、実際にDD戦は五分いくかいかないくらいの戦績でした。なぜならDD大流行の結果、ミラーで強いワイトプリンセスの採用が増えて、月の書はどんどん減ったからです。ヴァルキリー1枚だけならば、サイクロンなどがなくても貫通できることがあります。オッドアイズはDDを苦手にしていたのですが、そのDDが増えれば増えるほど逆にオッドアイズにとっては有利な環境になっていました。実に面白い。
もう1つの環境デッキ彼岸に対しても、先行でヴォルニゲシュ深淵をすることでイージーウィンをすることができていました。しかし、上位帯に入ると毎KCで悪夢を見せられてきたアイツにまた遭遇しました。

二度と見たくない

ヴォルニゲシュ深淵してもこいつは止められないので、得意だと思っていた彼岸に対して落とすゲームが増えていました。反対に、DDは月の書がどんどん減り勝率を上げていました。KC前とは相性が反転しているのが面白いです。レヴィオニアに何度も発狂したのでKC後の即リミットは大変助かりました。最終的にはDDが多かったので、そこに寄せたサイクロン構築で何とか盛りました。

【からあげハウス】

お世話になりました

余談ですが、今回初めてオフ会KCというものに参加しました。今まで通話で誰かと一緒に走ることはしていましたが、実際に会って一緒に走るというのは随分と違うものでした。今回はTW(海外リーグ)でお世話になっている限界コードのからあげくんがゲストハウス(通称からあげハウス)を借りていたので、2日目3日目にお邪魔しました。からあげハウスは私にとってはとても快適だったのですが、限界コードボスのかんざわさんにはとても過酷だったようです。(例:冷房最低温度の寝室でエアコンのリモコンを隠されて大きないびきにさらされて風邪気味になる)それでもかんざわさんは3日目午前中に早々と予選通過していたので本当にすごいと思いました。また、からあげハウスでは対面マッチも多く、私はとんちゃんとからあげくんと当たりましたが無事に勝てました。やっぱりカードゲームは対面でやるのが一番楽しいですね。サイクロンでしっかり狡猾をうちぬいてとんちゃんが悶えている姿を見ると生を感じました。あと去年共にKCGT決勝ステージに出場したはるさんとお揃いの選手Tシャツを着たのも楽しかったです。また私はよく音楽を聴きながらKCをするのですが、テンションが上がり過ぎて歌いまくっていたら苦情が来たようです。しかも私が帰ったあとに。さらに選手Tシャツも忘れて預かってもらっているという始末。本当に申し訳ございませんでした!

【本戦に向けたデッキ探し】


初めに、今回のスイスドローにおいてこのデッキなら環境相手全体に有利だ!といういわゆる『答え』がなかったのではないかと思います。一見それっぽいデッキがあっても、事故率や先行後攻による嚙み合わせがあり、どうしても勝率が安定しません。強いて言うのであれば、再現性とデッキパワーがある彼岸でしょうか。(※DDはデッキパワーで優るもののリミットにより再現性で劣っている印象でした)オッドアイズに関しては、意外と再現性が低いです。スキルを起動できても、ドンキーやドクロバットを引いていないと強い盤面が作りづらいからです。それでも6戦全部しっかり回ってくれれば、4勝以上はいけると思っていたのでオッドアイズを第一候補に調整をしていました。

そんなことを考えていると、本戦前に新パックと新スキルがきました。本戦まで2週間もないのに。

エッジマンが元になっているらしい

目玉のHEROは強かったのですが、化石デッキが楽しすぎてそっちで遊んでいました。化石デッキは後攻のパワーがとても高く、妨害を踏み越える展開力もあったので、非常に私好みのデッキでした。でも先行が弱すぎました。必死に考えた挙句、先行は岩投げアタック→タックルセイダーでテムジン効果を貫通して裏側にするか、リバイバルゴーレムを入れてタックルセイダー付き深淵を立てるくらいしかできませんでした。化石の今後の強化に期待です。

もう1つ、忘れられていることが多いですが予選後に追加されていたものとしてストラクがあります。

すごい格好良い

ブラッドローズドラゴンのストラクです。同時にローズドラゴンをサーチできる新スキルも実装されましたが、このデッキも先行が弱かったです。今回のデッキ探し中の合言葉は「でも先行弱い」です。ただ、ブラッドローズは縛りのない☆10シンクロモンスターだったので、TGデッキで出すことができます。これなら先行でも強い!それも、モンスター消費2枚から相手ターンにブラッドローズをうつことができるので、デッキの不純物を増やせるようになりました。それでも、DD対面はブラッドローズをうってもその後に出てくるギャラクシーXYZに盤面を返されてしまいます。ブラッドローズは破壊効果を無効にできますが、無効にするだけで破壊しません。(なんでそこだけスターダストと違うんだ!)ブラッドローズの効果で墓地は何もないので、まくり札であるサーペントが機能しません。勝てません。

しかし、そこで脳に電流が走り閃きます。「ブラッドローズした後の相手の後続を潰せば勝てる」と。

呪われた発想

ブラッドローズドラゴンの破壊効果に『呪われた棺』を巻き込むことで、相手の手札をランダムにハンデスすることができます。これにより、ブラッドローズ後の後続を潰すことができます。実際にDDと調整をした際には、見事まだ使っていなかった地獄門を叩き落とすことに成功しました!ただ、相手の手札にはアーマゲドンもあってスキル起動されて負けました。棺TG解散。

最後に1枚だけ、すごい強いカードが追加されていました。

誰がこんなアイコンにするんだ

超融合により、相手のDDモンスターだけでテムジンが出せることが話題になりました。実際に公式配信でもありましたね。しかし、オッドアイズのEXは既にパンパンで融合モンスターを入れる余地がありませんでした。それでも、何とか超融合を使おうと思って作ったのがこちら。

融合・シンクロ・XYZ全部あるの良い

テムジンを入れるとDDにしか機能しないので、EMガトリングールを採用しました。このガトリングール、素材が『EMモンスター+闇属性レベル5以上のモンスター』なので、自分で簡単に用意するのも良し、相手のDDモンスターやHEROのファリスなんかも巻き込めます。そして、融合召喚に成功すると相手のモンスターを選んで破壊してその攻撃力の半分のダメージを与えます。すごい!テムジンも貫通する!強い!でも超融合はピン差しでドローギミックもないので全然引けず、削った他のEXモンスターがいれば勝てる試合が多かったのでボツ。本戦前に考えたデッキ全部ボツ。

【本戦でのオッドアイズ構築】


ここまで、本戦前なのに変なデッキで遊んでいるだけに見えているでしょうが、本当に遊んでいるだけでした。ただ、私には予選を突破した相棒オッドアイズがいたので当初の予定通り(消去法ではない)戦うことにしました。本戦ではDD以上に彼岸が流行りそうだったので、オッドアイズで十分に戦えると思っていました。

エネコン加えたかった

予選と本戦の大きな違いは、DDの構築が大きく変わったことでした。リミットが入りスライムがフル投入になり、サイクロンで地獄門を破壊しても平気な顔でスライムをペラっと見せられるようになりました。P召喚よりもスライム展開が多くなったので、ローチよりもヴェルズナイトメアを優先しました。しかし、DD側も月の書やDDドッグを入れており、簡単に止められてしまうので、槍が必須となりました。デッキの22枚までは確定枠として決まったので、後は不純物をどれだけ足すかになりました。全勝された方のオッドアイズは24枚まで不純物を増やしていましたが、私にはそこまで増やす勇気がありませんでした。めっちゃ事故るからです。それでも、不純物を引き込まないとDDに勝つのが難しいことから、多少の事故は割り切って不純物を増やすべきだったと思います。

<狡猾を入れた理由>
悩んだ末に足した不純物は狡猾でした。エネコンにするか、両方入れるかは悩みましたが、結果的には両方入れた方が良かったかもしれません。狡猾はテムジンに止められて弱いという印象が強かったのですが、規制後DDは先行展開のためにテムジンを消費することが多く、何よりスキル修正でデッキから貼ったオルトロスのP効果が次のターンも使えなくなったので、後攻で引いた妨害が機能しやすくなりました。そのため、DD含めて最も強く使える不純物は狡猾だと判断して入れました。

【本戦結果】


1戦目:対HERO→〇
後攻で相手妨害無しで1キル
2戦目:対DD    →〇
後攻で相手1妨害を槍で超えて1キル
3戦目:対DD    →×
後攻で相手2妨害に槍がなく超えられず押し切られる
4戦目:対HERO→×
先行でヴォルニ単騎をファリス→エアー→マスクで超えられる
5戦目:対DD    →〇
先行でヴォルニ単騎だったが相手事故で押し切る
6戦目:対霊獣  →〇
後攻でお互いガン回りの末勝ち。一番熱くなった。

結果4勝2敗。オポは低く敗退。
予想通り彼岸は多かったのですが、1回も当たりませんでした。それでもオッドアイズを選択したことに後悔はありませんし、使っていてとても楽しいデッキではありました。ただ、やっぱりもっとシンクロ召喚がしたいです。最近メテオバーストしかシンクロしてません。今後のユーゴ追加からのSRに期待です。

【最後に】


お気持ち表明というやつです。Twitterやブログなんてお気持ち表明のためにあるようなもんなんだから、どんどんしていきましょう。
最後は悔しい結果になりましたが、そこに至るまでの勝利や調整の過程はとても楽しかったです。特に棺TGをしている時はとんでもなく楽しくてゲラゲラ笑いながら棺破壊していました。結局、誰かと一緒にカードゲームをするというのが楽しいのだなと再認識しました。今まで遊戯王を辞めた理由はすべて、周りに一緒にやる人がいなかったからです。その点、リンクスは1人でもできるし、通話しながらやるともっと楽しくやれます。リンクスの人口はどんどん減っていますが、遊戯王ファンなら楽しめるイベントが多く、何より気軽にできるスピードデュエルがあるので、もっと人が増えてくれたら嬉しいです。何か私にできることがあればしたいのですが、いまいち思いつきません。とりあえず、まだまだ遊戯王を楽しんでいくので、これからもよろしくお願いします。

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