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フライトTGができるまで

吟次郎と言います。2021年4月KCカップで自身初となる銀アイコンをフライトコントロールTGで獲得できました。

KC2021Apr結果

具体的な構築や回し方はYoutuberの方々が紹介しているので、私はこのデッキができた経緯を、2月KCカップから振り返って自分らしく紹介させていただきます。

目次
・2021年2月KCカップ
・3月、TG実装
・フライトコントロールの可能性
・奴の襲来と準優勝
・KC本番
・最後に

【2021年2月KCカップ】
私は上位入賞者もいた鮫の領域を使っていましたが、最終5万と最後に上位争いに食い込めずに終わりました。

KC2021Feb結果

原因としては、鮫が最終的にはシェアを伸ばしそのメタとしてサイバードラゴン等の苦手デッキが増えたこと。というのは言い訳で、使った鮫デッキ構築はテンプレでプレイングもそこまで練習した訳ではなく、むしろそんな中で良くやったとすら思っていました。一応過去最高のDPに満足しながら、Youtubeを開いた3日目の夜。そこには、同じくDP5万帯から抗い続ける方の姿が…

iOS の画像 (4)

連勝が続かなくても、諦めずに何度も立ち向かう姿が純粋に格好良かった。既に戦う気力はなかった私でしたが、この時強く思いました。
「次のKCは最後まで突っ込もう」と。

【3月、TG実装】
2月のKCが終わり、規制も入り今後も鮫かと思っていた矢先、新パックの情報が入りました。TGです。もちろん初めからTGを使っていたかと言うと…

フォトンキング

フォトン使ってました。
ちなみにフォトンは格好良くて実装当初から嬉々として回してます。なぜTGを使っていなかったと言うと…

ミセラ正解

ミセラなどない

ミセラもっていなかったからです。
相手ターンにブラロで大爆発起こしながら粉塵の中からオニマルが現れるというクソ格好良くてド派手激強ムーブをかますデッキに憧れはしましたが、ミセラを本気でとりにいく気にはなれずジェムでのんびりむいていました。

【フライトコントロールの可能性】
元々アンチノミー実装時は好きなTGをもって来れるフライトコントロールの方が注目されていたと思います。蓋を開けてみるとセットデルタアクセルの有能ぶりがすさまじく、かすんでしまいましたが、改めてフライトTGを模索していくことにしました。
突然ですが、この記事を読んでくれる方であればきっとクリストロン(水晶)というテーマをご存知だと思います。私は水晶が大好きでしたが、リミットにより大幅な弱体化を受けてしまいました。この水晶というテーマ、展開力が素晴らしく、相手ターンシンクロで耐えて返しで一気にキルまでもっていく動きが非常に好きでした。そう、TGはこれと近い動きができるのではと思いました。それも、水晶にはできなかった《相手ターンにグリオンガンド》という芸当が。そこで初めて作ったのがこれ。

フライトTGプロト

相手ターンのグリオンガンドを狙いつつ、それができなければ次点としてクロニクルを狙う構築でした。クロニクルの素材にサンサーラを使用し、効果で除外をしておくと、クロニクルが破壊されてもサンサーラを出して、更にサンサーラが破壊されてもスターガーディアンを出せます。これはこれでとても面白かったのですが、クロニクルの耐性が当時では心許なく、またサンサーラも受動的な効果なのであえなくボツとなりました。特に、サンダードラゴンのレヴィオニアに対してスターガーディアンからクロニクルを出していては間に合わなかったのが大きな要因です。サンダードラゴンに勝つためには、グリオンガンドの構えを安定的に行い墓地を根こそぎいただくしかないと考えました。

初期G2

ラッシュライノとサイバーマジシャンを増やし、グリオンガンド率を高めました。クロニクルを諦めた結果、EX枠が大きく空いたので、ここに色々なレベル7シンクロモンスター達を試していくことになりました。リソースがすぐに尽きるTGは、返しの札がスクリューサーペント1枚のみということも珍しくないです。その1枚で戦うために、常に墓地にレベル3のワーウルフを置けるようにして、強力なレベル7シンクロモンスターで戦うスタイルを確立しました。すると、墓地にいつもスターガーディアンがいることから妖神が前を触る優秀なモンスターとして使うようになり、手札コストが必要なブリューナクは自然と抜けていきました。

【奴の襲来と準優勝】
フライトTGは順調に強くなっていましたが、正直KCで戦えるとは思っていませんでした。サンダードラゴンがやはり圧倒的に強く、先攻でバウンサー+雷獣を構えられるとよっぽど抜けませんでした。どうしたものかと思っていたところ、『奴』が来ました。

マッハ

ハングオンマッハです。
フライトTGでKCで戦えるようになったのは、紛れもなくこいつのおかげでした。KC大本命だったサンダードラゴンに圧倒的な強さを誇った上昇マッハに対して、TGは安定してデストロイサムライで処理ができました。手札が良ければワンキルもできた位で、高い勝率を出していました。ここで初めてKCで戦える気がして、ちょうどKinghaloさんが突発大会を開いていたので参加したところ…

ゆうしょうした

準優勝しました。
大会中では実況のkinghaloさんに「マッハに対抗するために作ったんやろな~」等とベタ褒めされて嬉しかったのですが、ただ「ミセラなくてフライトで遊んでいただけです」とは口が裂けても言えませんでした。ええ。このツイートは自分の中でも過去一反響が大きくて、驚きでした。色々な方から褒めていただいて嬉しかったのですが、「カードが足りないなりに遊んでいたら変なバイクが環境をぐちゃぐちゃにしてなんか強くなっていた」だけでございます。なので、隠蔽とかははなからなかった訳です。この後kinghaloさんの動画でフライトTGが紹介され、今までまったくいなかったフライトTGとのミラーも発生するようになりました。kinghaloさんの影響力に驚きです。

【KC本番】
ついにKC本番。当時の環境TOP一角の青眼がグリオンガンドの除外があるため有利をとれていました。問題はセプスロ堕天使でした。特に神属を2回打てる構えをされると、モンスター効果主体のTGは手も足も出せません。そこで、局ハリもつめましたがコズミックサイクロンをバック対策に選択していました。上振れたもん勝ちと言われた今回のKCにおいて、相手のゴリハンには諦めてそうじゃない時には必ず勝つ安定性をもつ作戦でいきました。

作戦通りでDP4万までは問題なくいけました。というのも、オノマトと青眼ばかりにあたる時間帯があり、そこで一気に盛ることもできました。しかし、その後は一気にセプスロ堕天使地帯。相手が事故ればイージーウィンできるものの、上手く回ればほとんど勝てませんでした。元々得意だったオノマトや青眼も、こちらへの対策が固まったプレイヤーが増えて簡単に勝たせてもらえなくなっていました。また5万付近で終わるかと思いながらも、チームメイトが金争いをしていたり、前回の悔しさを思い出したりして足掻いていました。

そして自分以外のフライトTG使用者が上位にいると知り、絶対に諦めるかという気持ちと共に、自分の構築に大いに疑問がわきました。安定してグリオンガンドの構えはできていたものの、どうにも勝てない。その理由は、神属などで効果を一度止められると、その後が続かないことでした。特に召喚権を使うスクリューサーペントを止められると、本当何もできません。そこで、この子の出番が来ました。

ブースターラプトル

ブースターラプトルです。
スクリューサーペントが止められても、「フィールド上にTGモンスターがいる場合、特殊召喚できる」このモンスターを出せばスターガーディアンまで繋がります。同じような立ち位置にドリルフィッシュもいますが、大きな違いは「ラプトルはTG以外のモンスターがいても特殊召喚できる」点です。つまり、グリオンガンドの横にスクリューサーペントを出して止められても、問題なく特殊召喚できます。これはドリルにはできないことです。結局、最後はKC終了30分前にボーダーに滑り込むというギリギリの戦いでした。

【最後に】
今回自分が銀を取れたのはマッハを始めとした幸運が大きかったです。それと、TGの練度をとことん上げていたおかげだと思います。3月のランクマは500勝近く行い、各種ポイバや大会にも出ていました。しかし、これはまったく苦ではなく、TGがとにかく楽しくて気付いたらめちゃくちゃ戦っていました。普段は100勝するかしないかです。結局、ここだと思います。楽しいからたくさん練習して強くなる。時に勝てない事もありますが、リンクスは環境がコロコロ変わるので突如環境テーマに押し上げられることもあります。そんな時、好きだったそのテーマを回し続けていた人こそ強いです。今回のKCでは初めて400戦近く戦いましたが、デュエル開始ボタンを押す指は最も軽かったです。これからも、遊戯王を楽しむことを第一に考えながらできればまた銀をとれるように頑張りたいです。

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