好きなものを好きと言える身体

他人に迷惑をかけない趣味であれば、たとえ自分には理解できなくても、見下したりせず認めるべきだと思う。

私が「なろう小説」を好んでいる話は以前にしたと思うのだけれども、インターネット界隈では、なろう系と言えば「非モテの負け組が好む底辺ジャンル」という認識をされていることが多い(定期的になろうを叩くスレやまとめが湧いてくるし、twitterでもそういう発言をする人もいるし、低レベルなものを揶揄するときに「なろうみたい」とか気軽に言っちゃう人もいる)。

なろうに限らず、特に男オタク向けコンテンツ…ウマ娘やFGO、Vtuber、地下アイドル等々…は「キモいオタク向けコンテンツ」として見下され、コケにされて、しかも周囲も叩いてる人間を止めようともしないし、それどころか同調して叩く人間が集まってくるケースさえある。そこで行われていることを見たらこれ以上ないくらいに純然たる「差別」や「いじめ」なんだけど、それを指摘する声はあまり見ない。
なんというか、ああいう風景を見ると、みんな差別反対とか言いながら、チャンスさえあれば、思うさま他人を差別してすっきりしたいんだな……というのがとてもよくわかる。
自分も好きな娯楽をボロカスに叩かれた身としては、ああいう連中と同じになるダサい真似はなるべくしたくないので、たとえ自分ではノータッチなジャンルであっても、一様にダメと決めつけるようなことはしないようにと心がけている。

ただ、それでもどうしても認められないのは「純粋に迷惑行為を伴うジャンル」だ。
たとえば珍走(昔で言えば暴走族の類)、撮り鉄(迷惑行為をしない普通の撮り鉄もいるという話だけど、にしては迷惑行為の目撃例多すぎない?)、街宣右翼(ビジネス右翼とかいうけどアどっかから予算出るの?)、他にも面識のない他人に気軽に誹謗中傷や嘘爆破予告なんかをするのも質が悪い。

他人に迷惑をかけ、他人を怒らせるのを楽しんでやれる人達というのは、私からすると「内に籠ってキモいオタジャンルでハァハァする人々」よりもよほど害悪に思える。
まあ、攻撃性の強いジャンルの愛好家にイチャモンをつけて逆に噛みつかれるよりは、キモオタの方が「弱くて、反撃してこなさそう」なのが標的にされる原因なんだろうな、というのは薄々わかってるけど。でもそれってただのいじめですよね?

オタクもやられたらやり返せるくらいに、弱い者いじめ大好きっ子がビビッて目を背けるくらいに身体とか鍛えた方がいいのかなあ?

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