時間がないというイイワケ。

時間がない。
ほら来たよ。できない人間、やらない人間が持ち出すもっとも典型的なダメなイイワケ第一位だ。みんな言うよね。

私の勤め先は基本8時始業で17時終業、昭和らしく30分前出勤しないと指導が入るのでだいたい7時には家を出る。2時間残業はほぼ常態化してるので(強制ではないけど理由なしに定時退社が続くとこれも怠慢扱いになる)19時退社で、ほどほどいい時間なので割引お惣菜を漁って帰るとほぼ20時だ。
だいたい睡眠時間は平日5時間取れたら御の字なので(土日に昼寝とかする)残った時間は6時間。掃除や洗濯は週末まとめてするので(汚部屋なので掃除の予定はほぼ消えかかっている)別として、食事に30分、シャワー30分。残りざっくり5時間が平日の可処分時間になる。
これに追加で、気分次第で簡単な料理をすると1時間くらい。週末とかは広いお風呂を求めて銭湯に行くと1~2時間。あと週2くらいは運動不足解消のため1時間半ほどウォーキングをしたりもする。まだギリ残り3~4時間あるか?
平日だけでも毎日3時間、土日の余暇も合わせれば……なんだ、まだまだ十分に自己研鑽の時間あるじゃん! アホか!!
そんな都合よく計画的に時間が使えるなら世話はないのである。

40過ぎのおじさんになって感じるのは、とにかくタスクとタスクの合間に無駄にぐったりする時間があるのだ。家に帰ってきたから食事、食事の後にシャワー、じゃなくて、だいたい「あー…」とか「うー…」とかなってぼーっとしている時間がある。
子供の頃は退屈で仕方がなかった「余分にとられた時間」が、いまではそれなしでは考えられないくらいにかけがえのない余白になっている。
意欲的に、前を向いて、ガツガツと進み続ける『やる気勢』ならば、メリハリをつけてすぐに次のタスクに向かうのが『正解』なのだろうけど、私みたいな社畜ワナビにはとてもそんな生活は耐えられない。

年を取ると何もできなくなるってのは、筋力の衰えや脳の衰えだけじゃなくてこういうところのあるんだろうなあ、と、後悔ばかりの人生だ。
(時間がないって言い訳でnoteが1話埋まったのはまあ収穫…と言えなくもないかな。)

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