ガンダムは永久に不滅です!

 機動武闘伝Gガンダムが今年で30周年だそうですね。
 国家間のもめ事を、代表のガンダムによる決闘で白黒つけるという、ガンダムシリーズとしては極めて異色の世界設定を持った作品で、正直な話、私自身も、最初に始まったときには「なんじゃこりゃあ?」「これ、ガンダムでやる意味ある?」と、多くのオタク達同様に、懐疑的な目で見ていたことは否定しない。まあ、作品自体がとても面白かったことで、結果としてはガンダムとしてどうかはさておいて高評価にはなったし、その後も時を経るにつれ「こんなのガンダムじゃない」という批判は徐々に鳴りを潜めて、今や「Gガンはガンダムじゃないから」なんていうガノタはほぼ絶滅したんじゃなかろうか?
 とりあえず、30周年を記念してなにやら新キャラっぽい画が公開されてたようなので、続編かスピンオフか知らないけど、いろいろと期待してしまう。TVシリーズか配信限定か、はたまた劇場か雑誌企画なのかもまだわからないけど…まあ楽しみにして待ちたい。

 さて、ガンダムの新作が出ると言えば、一昔前には定番の難癖があった。 「お前らまだガンダム擦るのかよ」「何時になったらガンダム卒業するんだよ」といったよくある奴だ。
まあ、これも最近はだいぶ減ってきたというか、本当にガンダムに興味のない人達はとっくに無言で去ったので、よほど熱心な(チャラチャラした新作でガンダムの権威を汚すな的な)老害ガノタか、ただの愉快犯くらいしか言わなくなった気もするけど。
 では、ガンダムの終わりっていつ来るんだろう? いったいどうなったらガンダムは終わるんだ? といえば、正直言ってもはやガンダムシリーズを終わらせるのはほぼ不可能じゃない? と思っている。
 これは何もガンダムに限ったことじゃなくて、ゲッターロボやマジンガーやガイキングやジーグが『復活』したのを見ても、上が「復活させればカネになる」と思うのなら何でも続編が作れちゃう時代になったんじゃないか? という理屈だ。
都合のいいことに、21世紀に入った前後辺りから、特にフィクション作品の多くでパラレルワールド理論が採用され、ドラゴンボールやエヴァンゲリオン、ウルトラマンに仮面ライダー、アメコミのDCやマーベルシリーズなんかでも「同じ登場人物でも関係性が違う世界」「最初の主人公とその仲間たちが出てこない世界」が続編として『アリ』になったことで、ほとんどのコンテンツは『需要が十分にあると作り手が判断したら続編が生えてくる』のが当たり前になった感がある。(個人的には『勇気爆発バーンブレインバーン』くらい、綺麗にかっちりと終わられると、2期やってほしいと言われても話どーすんだよという気もしないでもないけど)

もはや、コンテンツが終わるには「本当に箸にも棒にもかからず、大した需要のなかった作品が、そのまま忘れられる」か「権利者が許可しないまま亡くなったり、複数の権利者が分散して許可を全部取るのに採算が合わない」くらいでないと、たとえ権利者が「今は」嫌がっていても、「やがて」続編は作られてシリーズが続く、ような時代になっちゃったんじゃなかろうか?

特に、凡百の作品であれば「アニメ1シーズンやったけど鳴かず飛ばずだったのでもう触れられない」ことも考えられるけど、ガンダムはもう40年も続いてしまったわけで、もはや一流の…日本一のロボアニメブランドといっても過言じゃない。
SEED映画のトークショーだかで某女優さんが約20年ぶりを「120年ぶり…」と聞き間違えてネタにされてたけど、普通にこの先120年後にもガンダムは続いてるんじゃないかなあ? なんて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?