男は黙ってリスク回避

 今回だけ、今回のだけあえて正直に言います。

『私は西新宿のストーカー刺殺事件について「さすがに殺したのはあかんけど、1000万以上のカネを貢がせて金が尽きたらストーカー扱いでそれ以上の関係を封じるのって女性側もたいがい酷くない?」と素直に思ってしまいました。』

 その後ペケッター徘徊してて、スマイリーキクチ氏の「先入観を土台にすると真実を見失います。今は情報から離れるのが賢明。」投稿を見て我に返った。ちゃんと客観的な事実が明らかになるまで、一方の側に立つのはやはり危険だなと改めて思った今日この頃。

 沈黙というのは便利でズルいコミュにケーションだなと、改めて思う。ズルいと言っても違法な行為じゃないし、誰だってやってることだと思うので、ズルいというのは言い過ぎかもしれないのだけど。
 なにせ、(少なくとも日本において、建前の上では)人の内心は自由を保証されているのだから。
「俺をフッたあの女が憎い!ぶっ○してやる!」だろうと「アンタみたいなキモオタがアタシの視界に入るなんて許せない!」だろうと、表に出さない限りはアウトではない。

 それどころか、世の中には「すべての女性は被害者! 男は猛省してより一層女性に奉仕するべき!(こういっとけば馬鹿な女がいくらでも寄ってくるからヤリたい放題よグヘヘ)」とか「アタシは彼クンのお金じゃなくて優しさに惹かれたんだよ…(でも子供は浮気相手のイケメン君と作るから金だけ出しててね)」みたいに内心とは真逆の言葉で他人を弄んだり操ったりする人もいるくらいで、内心なんてものは外から正確に推し量る事なんてできない無謬のスペースなのである。
 そんなわけだから、ある事件について「どう見てもBの方がAより正しいじゃん!」と見えても、後になってウソがバレたり新たな事実が出てたことで結論がひっくり返ったときに、たとえ後出しジャンケンでも「俺は最初からAが正しいと思ってたけどね」と言える(=後出しジャンケンの余地を残すために先走って意見を出さず中立を守る)のはリスク回避としては大事なことだと思う。
 まあ、だからといって誰もがみんなリスク回避のために黙ってチラッチラッしながら牽制しあってるのも格好は悪いとは思うけど。やっぱり最初に声を上げた人間が一番目立つし手柄を誇るよね。

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