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くたびれた諭吉

 「働けど働けど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」とはよく言ったもので、低賃金で時間を拘束されるどころか、精神も極限まで疲弊させられるこの日本で、俺の財布の中には疲弊しきった諭吉が一人ぬくぬくと暖を取っている。

 ただ単に彼を生活費に充て、日々の中で目減りさせながら、ひと月先の給料日まで耐え忍ぶ人種が、いわゆる「良き人間」なのだと教え込まれてきた俺たち。「果たして本当にそうなのか?」と、疑った事は無いだろうか?初等教育で習った道徳感なんてものは社会に出てからは何の役にも立たないという事だけは、30歳を過ぎ、33歳を目前にした社会の歯車にもただただなんとなく理解ができ始めている。

 社会は俺たちの母親ではない。つまりはやらなきゃならないんだ。このくたびれた1万円を増やしていくしか幸せにはなれない。神様なんてものは、平等なんてものは、ただ貧乏人が傷を舐め合う為に作った偶像虚像に過ぎない。

 簡単な話、やりゃ良いんだろ、やりゃよ。って事で仕事終わりにパチンコ屋へ向かうことに。本当は競艇でも良いのだけれども、競艇は今日は触りたいレースが無いので、パチンコ屋へ向かうことに。

 道中、雨の中バスを待つ女学生の姿が目に入る。凄く可愛い。まだ汚れを知らぬであろうその女の子の近くを、こんなに邪な考えを持った30過ぎのおっさんが通り過ぎて行く。「こんな大人にはならないでくれよな」と思いつつ、職業安定所の前を駆け抜け、ラーメン屋の前へ。「腹ごしらえ」と言う言葉が頭をよぎるも、重要局面で寄り道をして甲府城に入れず、敗北を期した新選組の甲州勝沼の大敗北を思い出し戦地へ直行する事に。

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 下見をしていた冬のソナタで3k(3000円)でヨモニ。だが時短。そのまま時短100回転を抜け、持ち玉ギリギリでまたヨモニ。だがしかしまた確変には入らず、このままでは冬のソナタ所か、俺の諭吉がカナタへ飛んで行ってしまう。結局、再度持ち玉でヨモニ&確変を引くも2連とやれず。そのまま北斗無双へ移動し、初当たりを引くもこれまた確変に入らず、時短抜けで即ヤメ。

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ミドルスペックおっぱいボタンのAKBへ移動し、持ち玉ギリギリで初当たりを引くも、4R2回で終了。神様ってもんはつくづく居ないらしい。結果3000円のマイナスのまま一応スロットコーナーだけ見て帰ろうと足を運ぶ事に。

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GOGOジャグラーからマイジャグ、そしてアイジャグへと渡り歩き、スロットで合計3k投資の550枚ピッタリ回収。

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若干増えたが、どっと疲れた。明日は競艇で良いや。桐生ピンポイントで面白そうな所があれば張っていく事とする。新選組の「武士よりも武士らしく」という言葉を噛みしめ、最悪の場合は武士らしく切腹する事も勿論無く、武士よりも武富士へいく。そんな男で明日もありたい。

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