見出し画像

恥ずかしくて声を大にしては言えないけれど

 別に言った所で問題ないし、誰にも迷惑をかけないから言うけど、小沢真珠の顔立ちはとても整っていて綺麗だと思う。最近テレビでチラッと映ったのを見て「俺は真珠系の顔が大好きなんだ」と実感した。でも小沢真珠みたいな顔が好きというと、え?何故小沢真珠?と言われる気がして、少し恥ずかしいので今後も宮崎あおいだとか、北川景子系の顔が好きだと言っていきたい。相手に気を使わせても悪いしな。ごめんな真珠。

 冷たい雨が降る。この季節の雨の殆どに強さは無く、それでいてとにかく冷たい。朝の出勤で一番に作業場に着くと、作業場内からネコの鳴き声がしていた。子猫がネズミ捕り用の粘着シートに引っかかって動けなくなっていた。ミイラ取りがミイラ的な。ネズミ捕りがネズミになってやがる。幸いなのはまだ子猫の心の臓が鼓動を打っていて、「まだ生きたい」と訴えていたことだ。

画像1

 この寒い夜を、キンキンに冷えてやがるコンクリートの上で一人耐えたのかと思うと、ついつい助けてやる気になったので仕事に手を付けずにサラダ油を使い救出してやった。助けた所で親に見捨てられた命、長くは生きられないのだろうが。
 助けてやっても餌はやらない。餌をやるという優しさは、最後まで面倒をみないといけなくなるから。最後まで優しく出来ないのなら、最初から餌なんてやらなきゃ良い。そんなの優しさとは言えないだろ?ただ自由にしてやった。後は己の力で未来を切り開いていけ。未来はお前の手の中にあるんだ。足だけど。

画像2

 2歳上のパートさんが、「あんた身なりしっかりすればモテるはずなんだから、しっかりしな」って言った。追撃でもう一人のパートさんが、「無理無理、カニに真っ直ぐ歩けって言ってるのと一緒ですよそれは笑」なんて言いやがる。カニだってよアイツなりに真っ直ぐ歩いてんじゃねーかよなあれでも。

 良い事をしたのにも関わらず、舟で大敗した。日当以上に負けてしまった。博打で負けると自分の人生、存在までも否定したくなる。最終的には「なぜ俺なんかが五体満足で生きていられるのか」と申し訳なくなる。こういうセンチメンタルモードになるともう勝てない。誰かに流れを変えてもらうしかない。友人と玉コロのノリ打ちをする事に。

画像3

 二人の投資合計1万以内で共に当て、そして連チャンが終わらない。note用に写真を撮ってたら店員さんに怒られて、今撮っていた物を消去するように。と言われた。今撮った一枚だけを消去した。こんな博打場でもハウスルールがある。最低限は守らないと博打を打たせて貰えない。やな世の中になったもんだ。

画像4

 勝ち取った金ってのはさ、勝ち取った奴にだけ握り締める権利がある。これだけは誰にも邪魔できない。だからこの日も俺達は勝ち取った金を握り締めた。例え明日全部失ったとしても、今この瞬間だけは、この札束だけは、まがうことなく俺達の物なんだと確認するために。この日は勝ちに酔いしれたくて朝まで酒を飲んだ。


画像5

 日付変わって11/27 津優勝戦。
 この中で場違いな奴が一人いる。3号艇松本だ。唯一B級レーサーだ。格下なんだよ彼だけ。現実社会の俺達だ。ただ今期はモーターの機力が半端じゃなくある。インタビューでも「モーターがここまで連れて来てくれた」って言ってて、身の程をわきまえながらも、優勝を諦めて無さそうだった。周りの格上レーサーに気おされる事無く、仮に展示でスタート踏み込もうという意思が伝われは彼を買おうと決めていた。

画像6

 .00を探りながらの全速のスタート。良いじゃねーか。準優戦で松本にやられた4号艇白井の方が気持ちは入ってるだろうけど、お前はそのスタートさえすればモーターが連れて行ってくれる。穴目は3頭に決めた。穴目で売れてるのは4号艇白井からだけど、俺は3号艇松本で良い。松本のメッセージは受け取った。

 基本は先出し予想。後からやいやい言われるのはめんどくさいし、ハズレても俺の金だし関係ないそんな事は。乗る乗らないはそちらさんの勝手でしかない。

画像7

 結果としてはもうひと踏み込み欲しかったけど1456艇のA1レーサーに負けない踏み込み。気持ちで負けたのはA2レーサー松井のみ。良いスタートだったぜ松本。儲けさせてくれてありがとな。その後は1レースだけ軽く買ってハズレ、酒が体に残ってたので昼寝してたら舟の時間が終わってた。

 買う舟券に浪漫があるか?打つ台に浪漫はあるか?。この浪漫ってのがその後の物語を綴っていく。俺達はこの物語の出演者に過ぎない。明日も明後日も張って生きて、張って死ぬだけ。実際に死ぬまでずっと続いていくんだこれが。早く楽になりたい。今日も一日おつかれさん!明日も張ろうな!

 終わりに。いつも読んでくれてありがとう。ツイッターの方もお気軽にフォローよろしくお願いします。
メイン https://twitter.com/sakamoneet



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?