安藤忠雄「こども本の森」

7月9日 『新 美の巨人たち』は、安藤忠雄「こども本の森」。
ここ、初めて入ったとき泣きそうになった。
安藤忠雄さんという人がよくわかったから。
それは、絵本の置き方に表れていた。
どの本も表紙を見せて並べている。
番組内でも雑誌等のインタビューでも、
その理由についてはっきり話してはいない。と思う。
でもこどもと付き合っていたらわかること。
字を読めない子はもちろん、字は読めても本をタイトルで理解するって難しい。
だからこどもは絵本を表紙で選ぶ。
そして作家も、伝えたい場面や物語の中に誘い込む場面を顔にしているはず。

絵本の顔がみんなこっちをむいている。なんて素敵な図書館なんだ!
こどもへの愛情、作家へのリスペクトがあるからこそ、
「こども本の森」は天井まで本棚がある。

番組内で映った、安藤忠雄建築研究所の壁も本棚だった。
こっちは背表紙を顔にして並んでいた。

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