若冲と応挙 相国寺にて

 画家と絵師の違いはわかっているようでわかっていない。調べてみたら、最近は、アニメやゲームのイラストを描くイラストレーターのことも絵師というらしい。日本語は常に進化するのだと痛感する。

 絵師で名前が浮かぶのは、伊藤若冲、円山応挙。『若冲と応挙』という展覧会に行った。2人が生まれ活躍した京都、しかもお寺の中にある小さな美術館での展示。それがものすごくよかった。

 あるべきところにあるって大事。絵師は依頼を受けて、指定された場所や人のために描く。その場所に置かれたときにその絵は1番いい顔でいられると思う。

 たいていの美術展は、作品に海外から遠路はるばるお越しいただく。
 ほんとうは、観たかったら、こっちが赴くのがいいんだろう。

             2023年9月10日〜11月12日 相国寺承天閣美術館

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