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デイヴィッド・ホックニー展
終わってしまうな。デイヴィッド・ホックニー展。
数年前、携帯の画面で見た黄色い小さい花が心に入ってきた。「春が来ることを忘れないで」というメッセージと共に。会いたいと思っていたその花に会えてよかった。あなたでしたか。どうもありがとう。
絵は誰にでも描ける。上手に描ける人もたくさんいる。
でも、“なにか”をくれる絵はそこらへんにはない。その“なにか”は、なにがどうやって、こっちに届くのかわ
劇団⭐︎新感線 天號星
チャンバラが大好きなおじさんたちが作った舞台。カッコよかったなぁ。
演出のいのうえさん、作家の中島さん、役者の古田新太さん、、、、子どもの頃は木の枝を振り回してチャンバラやっていたのでしょう。ときには傷をつくりながら真剣に、荒々しい遊び方してたはず。短い枝を振り下ろして「エクスペスト・パトローナム!」なんてやってる今の子どもとは全然違う。そんな人たちが大人になって、衣装と刀と同士と、舞台と観
Yokoo in Wonderland 横尾忠則の不思議の国
横尾さんはいろんなところで、「絵は考えてみるものではない」「頭を空っぽにして」と話しているけれど、横尾作品はパワー強すぎて、目と脳みそが?!?!って動き出してしまう。会場を出る頃には「あーーすごかった。天才だな、横尾忠則」。そして脳裏には「本日の1枚」が焼きついてしまっている。また会いたい絵がある。
今回のポスターにはペンで描いたアリスの後ろ姿。めずらしい。可愛らしい。「かわいい♡」を集めた
平行人生 新宮晋+レンゾ・ピアノ展
日本とイタリアの芸術家が30年以上もコンビを組んで作品を残している。2人の展覧会をみてきた。たいてい美術館は “静” の場所。でも今展覧会は全体に風が吹いていて、静かだけど動きがある。
対談がいい。噛み合わないところがおもしろい。親和性について。新宮氏は、イタリア人のレンツォ氏と相性がいいのは、自身がローマに住んでいたことも関係していると話す。一方レンツォ氏は、そのことは関係ないという。ロ
そのうち毎日が月命日になる不安
母がお団子を買ってきた。祖父が好きだったお店のみたらし団子。祖父の月命日だからと写真の前に置いて手を合わせている。来週は叔母の月命日だと言う。その次の週は祖母ともう1人の叔母、2回あるらしい。
離れて暮らしているからわからなかった。月命日をこんなに大事にしているとは。母には、叔父、叔母が何人もいる。だから従兄弟も多い。この数年で、従姉妹、友だちも旅立ち始めた。そんな年齢。
月命日は毎月
若冲と応挙 相国寺にて
画家と絵師の違いはわかっているようでわかっていない。調べてみたら、最近は、アニメやゲームのイラストを描くイラストレーターのことも絵師というらしい。日本語は常に進化するのだと痛感する。
絵師で名前が浮かぶのは、伊藤若冲、円山応挙。『若冲と応挙』という展覧会に行った。2人が生まれ活躍した京都、しかもお寺の中にある小さな美術館での展示。それがものすごくよかった。
あるべきところにあるって大事。
アステロイド・シティ
映画は予習せずに行きたい。チラシの情報でじゅうぶん。でもネタバレを拒否はしないし、先に観た人の話を聞くのも嫌ではない。
普段はそんな感じだけど、『アステロイド・シティ』は、ウェス・アンダーソンの作品がどんな感じか、観る前に少しだけ知った方が楽しめると思う。『ブダペスト・ホテル』『フレンチ・ディスパッチ』のポスターを観るだけでいい。
『フレンチ・ディスパッチ』のチラシはサイコーだった。映画館
安藤忠雄「こども本の森」
7月9日 『新 美の巨人たち』は、安藤忠雄「こども本の森」。
ここ、初めて入ったとき泣きそうになった。
安藤忠雄さんという人がよくわかったから。
それは、絵本の置き方に表れていた。
どの本も表紙を見せて並べている。
番組内でも雑誌等のインタビューでも、
その理由についてはっきり話してはいない。と思う。
でもこどもと付き合っていたらわかること。
字を読めない子はもちろん、字は読めても本をタイトルで理