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催花雨のころ桜と故郷~山口~豆子郎の里 茶藏唵桜(さくらあん)

旅最終日 山口市大内「豆子郎の里 茶藏唵桜(さくらあん)へ

しだれ桜はまだ五分咲き

本店の奥へと続く「茶藏唵 さくらあん」

日本庭園「大内四季庭」を見ながらランチ

山桜が見事な枝ぶり
据えられた吸物膳の気品のあること!

「小豆御膳」が供される。赤飯・香の物・椀物・菓子・お抹茶

わぁ なんて雅な と歓声が上がる

椀物 豆子郎(外郎)を甘くする前の生地の椀物

塗のお椀に映える椀物

「ああ美味しい、しみじみ美味しい」と思わず口にする。

赤飯

つやつやとした大納言小豆の風味豊かな赤飯

和え物

豆子郎の生地と白いんげん豆を辛子で和えた一品

この組み合わせは素晴らしすぎる!

豆子郎生地の天ぷら 山菜和え物 酢の物 白瓜の奈良漬け

生麩の天ぷらを思わせる逸品と自家製副菜の滋味豊かなこと!

どの料理も丁寧で独創的。

菓子とお抹茶

大内庭園を眺めながらの、趣あふれるランチ。

おいでませ、山口へ


帰郷
柱も庭も乾いてゐる
今日は好い天気だ
 縁の下では蜘蛛の巣が
 心細さうに揺れてゐる

山では枯木も息を吐く
あゝ今日は好い天気だ 
 路傍の草影が
 あどけない愁みをする

これが私の故里だ
さやかに風も吹いてゐる
 心置なく泣かれよと
 年増婦(としま)の低い声もする

あゝ おまへはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云ふ

中原中也~詩集「山羊の歌」より

すべてが風雅な「茶藏唵 さくらあん」会食。

おいでませ、ぜひとも山口へ

https://toushirou.info/

催花雨のころ、桜咲く故郷はしみじみと余韻のある旅。

羽田空港に午後7時ごろ到着。

帰宅して翌々日、お土産の栗御門をいただく。

「山田竹風軒」栗御門

島根県下で栗の生産量一位を誇る津和野町。ほくほくとした味わいの香り高い大きな栗を甘露煮にし、つぶ餡の中にふんだんに入れ、虎焼と呼ばれる焼き皮のカステラ生地ではさんだ、華やかな和菓子

これ、思った以上の美味しさ!
どこを切っても栗がごろごろ、つぶ餡のみっちり濃い小豆の味わい、虎焼の焼き皮もやわらか。

最強! 栗御門!


(2023年3月24日〜27日)


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