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中野二乃という女と、五等分の花嫁

注意!
この記事にはアニメ版『五等分の花嫁』第二期である、
『五等分の花嫁ff』までと、劇場版予告までの
"ネタバレ"が含まれています。
ネタバレを気にされる方は先にアニメを観るか、
原作漫画10巻までの読了をおすすめします。


書き出し.

 突然ではあるけれど、このタイミングで中野二乃という女のことについて少し語らせていただく。
 というのも、ぼくにとってはこの女の子は、いや、
ここだけではこの"女"と言わせてもらおう。
 なにを隠そう今までの人生、波風を立てず、情緒を乱さず調子を崩さず、小学校、高校では皆勤賞をもらったこともある(中学生の時には一度だけ、ディズニーランドに家族に連れられて学校をサボって行ったのだが、学校を気にしながら行った夢の国をそこまで満喫することが出来なかった。難しいネ)
 そんな真面目な筆者を狂わせたのは、この女である。

▲登場人物❷中野二乃(にの)。中野家の次女。
得意科目は英語。姉妹の中でも料理は一番上手。
トレードマークは蝶々のような黒いリボン。

 中野二乃。
中野家五つ子の次女である。
彼女に対する筆者の思いを、ここで赤裸々にぶちまけたいところではあるが、まずは彼女が登場する五つ子の物語について、簡単に説明させていただこう。

▲大好き!五つ子 (TBSにて1999年〜2009年放送)

 筆者の年齢だと以前放送していた昼ドラマ『大好き!五つ子』を思い出すが、中野家五つ子に関しては全員が女性。つまり五姉妹である。そんな日本語があったのかというくらい聞き馴染みのない言葉である。

 ちなみに、先程小学校と高校では筆者は皆勤賞を取ったと話したが、どうやら世間では『皆勤賞を取るようなやつは社会に出てもろくでもない』という風潮があるらしい。この文言には思うところがないでもないが、結果だけで言うと『まあ言いたいことはわかる』と思ってしまう。
 社会に出て活躍する見込みがあるのは、『学校に休まず行くガリ勉くん』ではなく、『上手く学校をサボったりしつつ、酸いも甘いも経験したチョイ悪』であるということは、世ではすでに語り尽くされた文言である。

 あれだけ『学校には休まず来ましょうね』ということを小学校で言われて、しっかり守ってきたのに世の中の評価がこれなのか。
報われないのか。 現実は厳しいな。
 閑話休題。 
 中野二乃という女が登場する『五等分の花嫁』の主人公上杉風太郎という男は、そんな『学校に休まず行くガリ勉くん』であった。

『五等分の花嫁』という作品を知っていますか?

 2022年春に劇場版アニメも上映されていた、少年マガジンで連載されていた人気作品である。
 現在は各プラットフォームでゲーム化も複数作品されており、現代でラブコメディを語る上では外せない作品となっている。
 まずは登場人物を紹介していくと共に、物語のあらすじをここで話していく。

▲この物語の主人公、上杉風太郎(ふうたろう)。
ひねくれ者だが頭脳明晰。いわゆるやれやれ系主人公に近い。
天才肌というわけではなく、苦手なことも頑張る努力家である。
頑張って探したけどちょうど良い場面なかった。ごめんね。

 主人公である高校2年生(中盤からは3年生)の上杉風太郎は、家庭の経済的な理由で、同じ学校に通っている中野家五姉妹の家庭教師のアルバイトをすることとなる。

▲中野家五つ子。序盤。好感度マイナス状態か!

 この中野家の五つ子が全員赤点まっしぐらで、勉強にも時間が取れない子もいればそもそも同級生の男子が家庭教師?ハァ?無理に決まってんでしょ!と匙を投げてしまったり(正直この理屈は正しい)とさまざまな問題を抱えている。物語序盤は勉強をさせるだけでも一苦労。 それではご覧あれ。彼女たちがこの物語のヒロイン、中野家五つ子の五姉妹である。

▲登場人物❶中野一花(いちか)
中野姉妹の長女。得意科目は数学。
女優の卵であり、収入源のない時には中野姉妹を支えたことも。
お姉さんぶった姿を見せるも、実は抜けている面がある。
そんな姿も受け入れてくれる風太郎に惹かれていく。
▲登場人物❷中野二乃
中野姉妹の次女。
はじめは風太郎のことを認めないと話し、
姉妹の中でも特に、家庭教師の仕事に非協力的だが…?
また、物語の中盤でロングだった髪をバッサリと切る、
ヒロイン7大奥義のひとつを披露する。
残りの6つ?知らんな。得意科目は英語。
さっきも紹介しただろって言ってる人がいたとしたら
伝えておきたいけどこの後この子の紹介ばっかりだよ????
▲登場人物❸中野三玖(みく)
中野姉妹の三女。
物語冒頭から戦国武将が好きであり、得意科目も社会。
風太郎の家庭教師を序盤から受け入れ、次第に恋に落ちていく。
最序盤から風太郎を好きになり、安心して彼女の恋物語を見られることもあってか、人気投票ではダントツの人気だったとか。
読者オタクが好きそうなイメージが強い。三玖天下第一。
▲登場人物❹中野四葉(よつば)
運動が得意な中野姉妹の四女。トレードマークは頭のリボン。
勉強が姉妹の中でも苦手で、やる気は一番だが空回りしがち。
初めから風太郎に対しても心を開いており、家庭教師に対しても協力的だが部活の助っ人で出られないことが多かった。
他人への自己犠牲が時々危うい。得意科目は国語。
▲登場人物❺中野五月(いつき)
最初から風太郎のクラスメイトであり、
その後も主人公とは常に対等な関係を築いてきた。
生前の母が務めていた教師の仕事を目指し始めるが…。
筆者的にはこの物語で一番人間的に成長したと感じる。
食べものには目がない。得意科目は理科。

 以上が中野姉妹五人。
そして、五人を男手一人で育ててきたのが…

登場人物❻中野マルオ
中野家五姉妹の父。職業は医者。
仕事が忙しく、目をかけてやれない五つ子に罪悪感を抱きつつ、
五つ子をたぶらかしているように見える風太郎に対しては怪訝な表情を見せ、『彼が嫌いだ』と大人気ない発言も見られた。

 お父さん、中野マルオである。
 五等分の花嫁のメインキャラの一人と言って良いだろう。ラブコメディの父親キャラなど大体の作品では脇役も良いところだが。
 
この作品では父親と五姉妹たちとの確執や、お互いの想いも見どころとなる。この作品を見る上では知っておくべき人間だ。

 大まかな登場人物としてはこんなところである。
 この五つ子と風太郎だが、さすがそこは王道ラブコメ、5人中3人が中盤までに風太郎に対して明確な恋心を抱くこととなる。
(恋心を抱く順番としては三玖→一花→二乃の順。)
 どこぞのToLOVEるにも引けを取らないご都合設定だが、宇宙人、未来人、超能力者も出てこない以上、現代文学においてはノーマルなラブコメディの設定と言ってよいだろう。

 ここから中野二乃について語らせていただく前に、ひとつだけ懺悔というか、ぼくの気持ちをひとつ語らせていただきたい。
 実は筆者は二乃を推す前は三玖推しだったのだ。
 オタクが好きそうなイメージが強いとかさっき言ってなかったかって?合ってるだろうがよ。

 普通に考えてほしいのだが。
主人公のことを初めに好きになってくれてからずっと一途で好きでい続ける。
さらには『フータローに好きになってくれる私になるんだ』と苦手な料理や勉強も努力を続けていくその姿に惹かれない男がいるだろうか?いや、いない。(反語)
 は?いると思ってんの?


いるわけねえだろ!!!!!
ふざけんなよ!!!!!!
いたらそいつ呼んでこい!!!!!!!!!!
上野中のタピオカを買い占めてそいつの胃袋に詰めて、引き裂いてから『タピオカミルクティー』って言って、ドチャスベりさせてやりますよ!!!!!!!!!

 すみません、取り乱しました。だっているわけない生き物をいる前提で書かないといけないんだもん。
ああ、怖かったな。
 世の中には存在しない自分の娘の設定を考えてニヤニヤしてるトンチキもいるらしいけど。怖すぎる。

▲全人類の通る道。

 そんなこんなで筆者の中では、普通の読者は三玖を推してから五等分の花嫁を読み始める→その中で推しが見つかる、くらいのイメージがこの作品にはある。
 もちろん最初から五姉妹の中ではこの子が良い!と決められるすごい人もいるのだが。多分そういう人が将来教科書とかに載るんだろうね。知らんけど。

 そんな三玖単(三玖のことだけが好きな人のことを筆者が勝手にこう呼んでいる)の自分が、二乃を推すことになるまでの経緯と気持ちについて、語らせていただきたいと思う。語るという言い方で良いのかはわからない。
 人によっては"ぶちまける"というのが正しいか。
出来るだけ理性を込めて記述していきたいと思う。

中野二乃という女


姉妹愛の強さは姉妹で一番!

 中野二乃というキャラクターを語る上でまずかかせないのが、『姉妹愛の強さ』であろう。
 あえて始まりは聞こえの良い言い方にさせてもらったが、これは二乃が成長する上での『枷』でもある部分であった。姉妹それぞれ、勉強以外にも問題を抱えている中野姉妹だがとりわけ二乃の問題は家族に縛られてしまっているというところだろう。

 二乃は勉強が好きじゃないという理由以外にも、初めから風太郎を拒絶する理由があった。
 それが姉妹の間に別の人間が入る、という理由。

 ただでさえ高校生になり、それぞれ姉妹が成長していき、変わっていく中で二乃は置いてかれている感覚を覚えていた。その中での上杉風太郎という異分子が生活の中に入り込み、姉妹で過ごす時間が減っていくことに、二乃は耐えることが出来なかった。
 受け入れられない生活の変化…。
 さらに二乃にとって追い討ちとなったのが、他の姉妹が風太郎を受け入れ始めたという事実であった。

 家庭教師の最中、風太郎の教え方について五月と意見が分かれた二乃は五月と喧嘩をしてしまう。
 五人姉妹の家から家出をしてしまった二乃。
 そして、紆余曲折の上で、引き戻しに来た風太郎に対し、二乃はーーー

睡眠薬を盛ります。

 しかもこれ、中野家に初めて風太郎が来た時も同じようなことをやってるので二度目の薬物使用になります。

そこまでやる!!?

 と思う人もいるでしょう。まあそれはそう。
 ただ、二乃はその中で、風太郎が勉強をさせることだけではなく、五人姉妹のことを真剣に考えてくれていることを知るのです。

風太郎『試験なんてどうでもいい    
五人で一緒にいてほしいんだ』

 風太郎のこの言葉とともに、少しずつ決心する二乃。
 "今までの"五人姉妹でいられないことに。
変わっていく五人姉妹の中で"変わることが怖かった"、二乃。

 "変化"を受け入れる覚悟を決めた二乃。この後は中野家に戻り、五月にも謝罪をして一件落着します。
 その後、風太郎に対し自分が特別な感情を抱いているとわかった二乃は…

▲一部では有名な、二乃の風太郎への告白シーン。
まさに電光石火。
これまでは三玖が風太郎に密かに想いを募らせ、それに対し複雑な感情を見せる一花の構図が多かったが、二乃が先に告白することで、この恋物語の面白さは加速していく。


▲そしてひとり、そのことを知ってしまった一花。
彼女もまた、このことを受けて自分の気持ちと向き合うが…

 また、二乃に関してはさらにもうひとつ。
姉妹愛を語る上で切り離せないエピソードが。

激化するシスターズ・ウォー

 舞台はさらに後。
 京都への修学旅行編、その旅行前である。 


 もうすでにこの段階では、二乃と一花はお互いと、そして三玖が風太郎のことを好きなことを把握しているのだ。

 普通のラブコメならば仲良き女子らが一人の男を好きになっても、奪い合うこそすれ、お互いの気持ちを尊重しあうはず。

 だが、『五等分の花嫁』は五姉妹のラブストーリー。
 長女である中野一花が取った風太郎へのアプローチとはーーー

▲※変装した一花です。


そう、
"なりすまし" である。

 この物語の主人公である上杉風太郎。
この段階ではまだ完全には五姉妹それぞれの変装を見破ることは出来ないのである。

 (ちなみにこの設定、筆者的にはかなり現実的で
"いいね"と思っている。現実的に、出会って一年弱の五つ子に完全に見分けをつけるというのは不可能に近い。
 筆者は中学時代に友人に双子がいたが、髪型、口調、身体的特徴の全てが同じになったとしたら見分ける自信は正直ない。)

 風太郎に対してアプローチをしたい一花は、三玖になりすました上でー

▲※変装した一花です。

『一花 フータローのこと 好きだよ』
『すごくお似合いだと思う』
『私 応援するね』

 三玖から一花の好意を伝えるという、印象に残る発言をしつつ。三玖を風太郎戦線から離脱させた。
"五つ子"であることを"利用した"一花。
姉妹での風太郎戦線は、さらに過激になっていく。

(一花を擁護しておくと。
一花は今まで他の姉妹に我慢をしてきたが、他の姉妹に一花も我慢しなくて良い、と言われた上での行動である。いわば、成長する上での形を間違えた暴走と言って良い。
二乃は変化を怖がり、成長するために暴走したが、一花は別の形での発現となってしまったわけである)

 しかし、修学旅行の真っ只中。
 一花の変装が、五つ子と風太郎にバレてしまう。
 戸惑い、一花と風太郎から泣きながら離れる三玖。
そのことに誰よりも先に激怒したのはーーー

 

二乃おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 あくまでも"姉妹みんな"で幸せになりたい、二乃。
でも、一人しかいない風太郎を取り合うということは、
"姉妹みんな"という願いと矛盾している。
 一花は"どうしても欲しい"風太郎を手に入れるために、手段を選ばなかった。
 違う。
 選べなかったのだ。他にやり方がわからなかった。
いままで"奪うこと"を我慢してきた彼女には。
 五人姉妹の長女には。
 上手な"奪い方"なんて、知らなかったのだ。
 そんな一花に対し二乃は…

二ィ乃おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうおおおおおおおおああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 二乃にとっては、初めて五つ子を受け入れてくれた風太郎も、今まで大切にしてきた大好きな姉妹も。
 どちらもかけがえのないものだった。
 風太郎を奪い合っても、その結果奪われても。
 二乃はどんな結果になったとしても。
 受け入れて、祝福したかったと。

二乃……………
好きだ………
(風太郎と)結婚してくれ………

 (重ね重ね言わせていただくが、この場面だけを切り抜くと一花が完全に悪者だが、一花も今までの特性が災いして暴走してしまったに過ぎない。
 一花のやってしまったことは悪いことだったかもしれないが、それは罪を憎むべくであり、人を憎むべきではないのだ。便利な言葉だよな

 このあと一花は姉妹に謝罪し、二乃も『タイミングが違えば立場も逆だったかもしれない』と一花に話す。)
『逆だったかもしれねェ…』 
 こうして、修学旅行での姉妹戦線は終結。

 いやそれにしても二乃……
なんて良い子なんだ………………

 いや待て、他の姉妹ももちろん良い子なんだけれども!それでも!!自分の気持ちを出しつつも他の姉妹も尊重するという難しいバランスを取る二乃が!
筆者にはとても輝いて見えるのだった。

 余談だが、筆者は作品内での
"味方同士のバチバチしあうシーン"が大好きだ。
 元から敵対してる人同士のバチバチシーンではなく、本来は仲間同士の関係で、気持ちのぶつかり合っているシーンがめちゃくちゃに好き。
(とらドラのみのりと亜美の喧嘩シーンとか、ONE PIECEのルフィ対ウソップとかめちゃくちゃに好きだ。)
 人間、仲間内で仲良くすることはある程度みんな出来るとも思うのだが、気持ちのぶつけ合いだとか、食い違った意見を妥協したりだとか、そういう場面での折り合いの付け方が難しいし、大事だと思うのだ。

 自分の気持ちを素直に言いつつ、相手の気持ちも尊重できる二乃に、ぼくは憧れを感じてしまうのだった。

愛の暴走機関車・二乃

 再び突然ながら、ここで見たことのないチェーンソーマンのワンシーンを借りさせていただく。
 筆者は昔から、主人公のことが好きなヒロインが好きだ。それはデレの要素が強ければ強いほど良い。
 繰り返し言う。
これはデレの要素が強ければ強いほど良い。
広辞苑にも書いてあったはずだし、一説では枕草子にも記述されてるし、かの新選組の旗にも書かれていたそうな。知らんけど。
病まないでいてほしい気もするけど、そこは新たな火種を生み出すので本件ではやめておこう。

 さてここでひとつ二乃を語る上で避けては通れないことは、二乃がいわゆる"ツンデレキャラ“であるという点であろう。

▲『涼宮ハルヒの憂鬱』 深夜アニメの金字塔

 ツンデレキャラといえば、一時期は世を席巻したと言ってもいい"萌え属性"だろう。
(筆者は萌えという言葉で物事を一緒くたにするのはあまり好みではないが、今回はわかりやすいのでこの表現を使わせていただく。)
 この令和の時代に上手い例えが浮かばなくて大変申し訳ないが、有名どころのツンデレキャラといえば涼宮ハルヒ、惣流・アスカ・ラングレー、三千院ナギ、御坂美琴、そして誇り高きサイヤ人の王子・ベジータ様と、あげていけばキリがない。まるで人気キャラのバーゲンセールだな… 結局ベジータじゃねえか
 昨今、女性キャラが多数登場する作品にはツンデレキャラは誰かしら一人、必ず存在するであろうと言って良いだろう。

▲修学旅行で2人きりの班を作ろうと五つ子たちの前で風太郎に話を持ちかける二乃。あまりにも大胆不敵。

 二乃も風太郎に対して序盤キツく当たっていたこともあり、ツンデレキャラとして名が挙げられることが多い。

 …しかし、筆者はあくまでも言わせてほしい。
二乃の魅力は"ツンデレ"にあらず。

そう、
"デレデレ"であると!!


(そもそも基本的にツンデレキャラ、主人公に厳しすぎ!
引っぱたくくらいは当たり前みたいなところもあるし、照れ隠しなのはわかるけど殴る蹴るもたまにあるでしょさすがにダメだろ(学校の)教えはどうなってんだ教えは)

▲会社の後輩ウルフくんとぼく

 先日のこと。
 会社の後輩に『五等分の花嫁知ってるんですか?誰が一番好きですか?』と先日聞かれたので、
(あんまり具体的に答えて気持ち悪がられるのも怖いな…)と思いつつ、
うーん、ぼくは二乃が好きなんだよね」
と当たり障りなく答えると

『あっ、わかります!!おれも二乃好きなんです!!
ツンデレでめちゃくちゃ良いですよね!!!』

とめちゃくちゃ同意的な内容をもらったのだが
ん?え、ああ、うん」
とめちゃくちゃ塩対応をしてしまったのである。

 これに関しては、今思うと会社の後輩、ごめん。
 でもその時まで、ぼくは二乃のことを"ツンデレキャラ"とは認識してなかったので、頭がバグってしまったのだ。いやツンデレと言えばツンデレなんだけど…まあいいそんなことは。

 二乃の魅力としてあげたいのは、その暴力的なまでの風太郎への恋心へのひたむきさである。
 そこには素直になりきれず、ツンを出してしまう時もあるが。じゃあ結局ツンデレなんじゃねえの?
 恋に恋する女の子、なんて表現をすると陳腐だろうが、いつの時代も恋する女の子は魅力的なのだ。

▲二乃の風太郎への恋心を知った一花。
二乃から"恋の相談"を持ちかけられた一花は"最初は嫌っていたのに、好きになるのは都合がいいのでは"といじわるを伝えるものの、二乃は"それでも諦めない"とノーダメージ。

愛の暴走機関車と、たどり着いた終着駅。

 かくして、確執。衝突。そして和解と成長をしながら、風太郎と中野家五姉妹は物語を進めてきた。

 しかしー

 学校生活には、物語には。そして、恋には。
 必ず終わりが存在する。

 学校生活も最終局面。"文化祭"を機に、風太郎は決断をする。自分は五人が好きだ。五人と過ごす時間が好きだ。だが答えを出さなければいけないと思う。
自分は最終日。誰かに告白をしようと思う、とー

果たして風太郎は誰を選ぶのかー


 "五等分の花嫁"は一体、誰なのかー
 気になるこの続きは…
 劇場版"五等分の花嫁"か、漫画版11巻で!!

終  
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ    






 ーーーふう、とってもわかりやすかったわ!二乃ってとってもカワイイ!でも、五つ子のどの子も、とってもかわいかったわ!
 一体風太郎は、誰に告白するのかしら!

 でも、"劇場版 五等分の花嫁"、もうとっくに映画館でやってないわ!どうしよう…続きが気になる…
こうなったらパパに頼んで海賊版をー

 待つんだ!クリス!慌てちゃあいけないよ。
 この国では、海賊版を見なくても、DVDも発売されるし、各動画配信サービスで発売もされるんだよ!

な、なんですってーーーーーー!!!??
なんて良い国なのかしら!!!
一体いつから"劇場版 五等分の花嫁"が観れるの!?

 安心してクリス!実はこのページを見ている時点でもう、"劇場版五等分の花嫁"のDVDは発売されてるし、各動画配信サービスで配信も始まっているんだ!!!!

やったーーーーーーー!!!!
やったやったやったーーーーーーーー!!!!!!!

この国のジャパニメーションは最高ね!!!!!!
さっそくパパに頼んで買ってもらうわ!!!!!!!

 いいかい、これを見ているみんな!
 海賊版を見るとアニメ会社にお金が入らなくて、きみの好きなあのアニメやこのアニメ、どのアニメも続きが見られなくなっちゃうんだ!
 海賊版はネットに上げるだけじゃなくて、観るだけでも犯罪なんだぜ!よろしく頼むぜ!


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