真犯人フラグ 第1章時点での考察①〜相良篤斗編〜

真犯人フラグ、第1章(10話)終了時点での考察をnoteにまとめます。

新居前での家族写真

行方不明になった相良家について、何があったかをなるべく事実に忠実に、想像の部分はできるだけ少なく考察したいと思います。

まず、行方不明の日に何があったのか?を時系列で整理してみました。

失踪日当日の時系列

まず、この中で嘘があります。

それは、山田コーチの「17時半に篤斗を見た」という目撃証言です。

この発言を嘘だと思った理由について、菱田さんと口裏を合わせてるシーンがありました。

さらに、ドライブレコーダーには3人映っていたはずなのに、見たのは篤斗だけと言う。

そして「篤斗の意識が戻ったらバレるのは時間の問題」発言より、嘘は確定でいいと思います。


ここで注目したいのは、山田コーチはなぜこんな嘘をついたのか?という部分です

山田コーチは菱田さんに好意があり、菱田さんを守るためについた嘘だと考えられます。

山田コーチの「17時半に篤斗を見た」が菱田さんをかばうための嘘だとした場合、逆を言えば17時半に篤斗に会っていたのは菱田さんだと考えられます。

つまりドライブレコーダーに映っていた、17時18分頃に篤斗と手を繋いでいた赤い傘の女は真帆ではなく菱田さん。

赤い傘の女が真帆ではない理由として、
・車道側は歩かせない
・手を繋いでくれなくなった
という2点の理由がありました。

また、菱田さんは真帆と同じ傘を持ち、服や持ち物まで同じにしていました。

つまりこのドライブレコーダーの写真は、真帆と全く同じ格好をした菱田さんと篤斗が手を繋いでいる。

また、光莉が最寄り駅の改札を出たのが16時17分なので

ドラレコ映像の1時間経った17時18分もまだ家に帰ってないとは考えにくく、この女性は光莉ではないとして考察を進めます。


菱田さんがなぜ真帆の真似をするのか?については以下の考察をしました。

2話で、菱田さんが引っ越してきたばかりの時に真帆に助けられ『私も真帆さんのような人でありたい』というセリフがありました。

誰もが人柄的に「真帆さんになりたい」と聞こえたと思いますが、この時の菱田さんは離婚して引っ越して頼れる人もいない。

この精神的に落ち込んだ状態で優しくされた時、真帆の人柄に憧れて異常に崇拝するようになり、髪型やファッション、持ち物等を全てを同じにした

『真帆そのものになりたい』

という意味だと思っています。

菱田さんは凌介のことを好きだと思っていたけどそうではなく、相良家で真帆と同じ料理を作り凌介に食べさせる、凌介の服にアイロンをかける。

それはまさに、憧れてた『真帆そのもの』になれた笑顔


話は戻りますが、17時半に篤斗が会っていたのは菱田さんとキヨくんだと思います。

ここで重要なのが、篤斗とキヨくんの関係性です。

1話のオープニングで、転んだキヨくんに対して篤斗と周りの友達がからかうようなシーンがありました。

ここから、キヨくんはグループの中でイジメのような扱いを受けていると考えます。
つまり、篤斗はイジメの加害者の可能性があります。

凌介がキヨくんに篤斗のことを聞いた時、キヨくんがママを抱きしめて、凌介を睨むようなシーンしもありました。

そして、山田コーチが嘘の証言をした17時半に実際に起きたのは、篤斗とキヨくんのケンカだと思っています。

サッカー部での関係も篤斗は10番のエース、キヨくんはベンチ。

10番が嬉しくてたまらない篤斗は、キヨくんにもたくさん自慢していたかもしれません。

グループの時は言えなかったけど、篤斗だけの時にキヨくんの溜まったストレスが爆発して2人はケンカになってしまった。

その時にユニフォームが破れGPSは外れた。

そしてここからは想像ですが、篤斗はこの時防犯カメラに映っているような水路に落ちたのではないか?と考えています。

そして、それを見ていた菱田さんとキヨくんは、篤斗を助けずに逃げた。
(もしかすると菱田さんはキヨくんだけ先に帰したのかも)

その後菱田さんは、トラブルがサッカー教室であった(キヨくんとは何もなかった)ことにするため、サッカー教室に行ってロッカーに破れたユニフォームとGPSを置いた。

その時に山田コーチに見られてしまった。

菱田さんが山田コーチに事情を事細かに説明したかは不明ですが「17時半頃にサッカー教室で篤斗を見たことにしてほしい」と言ったと思います。

菱田さんが耳元で優しくささやけば、山田コーチは何でも聞くシーンもありました。

ケンカで破れたユニフォームをなかったことにするために、山田コーチは新しいユニフォームを発注した。

そして、破れたユニフォームの本体部分が菱田家の押し入れに入ってると思っています。それをキヨくんが偶然見つけてしまった。

菱田さんとキヨくんは、水路に落ちた篤斗を見捨てて逃げただけで行方不明には関わっていない。

ましてや真帆と光莉は無関係。

それが「変に疑われたくない」というセリフに繋がると思います。

しかし、ここから篤斗は1ヶ月以上も行方不明となり、キヨくんは自分のせいで篤斗が死んでしまったと思い込んでしまう。


では、水路に落ちた篤斗を見つけてそのまま誘拐したのは誰なのか?

そもそも水路に落ちたと仮定したのは、篤斗の服と靴下が一度濡れて洗濯したからだと思いました。

フリマアプリで子ども服といっしょに篤斗の服を出品していた人物「keiju1008」

映っているカーテン、カーペット、畳の雰囲気から、篤斗を誘拐した人物「keiju1008」は、小幡由実で確定かと思います。

小幡由実=亀やん急便のクレーマーバタコさん

そして篤斗を送ったダンボールと、身元不明の冷凍遺体を送った人物が同じであることが警察の調べでわかっているので、それもバタコさんで間違いないと思います。

この冷凍遺体の身元について、Twitterで気になる情報がありました。


圭樹(けいじゅ)くんという子役が登場するようで、特徴的な名前なのでkeiju1008であることは間違いなさそうです。

バタコさんのフリマアプリのアカウント名がkeiju1008なのは、この圭樹くんが実の息子である可能性が高いと思います。

つまり、バタコさんの息子である圭樹くんは5年以上前に亡くなっている。

そしてこの冷凍遺体の身元を確認して、バタコさんに電話をした人物がいました。

凌介に接触して、自分のことを覚えているかどうか聞いた人物、中村充。

バタコさんの部屋にあった置物や金魚から、以前に3人家族で過ごしていたように感じました。

バタコさんは一人暮らしのようなので、シンプルに考えると中村充は元夫で、圭樹くんと3人で暮らしていた。

幸せだった3人家族に何があったのか?を紐解くカギは、中村充が凌介に言った「10年以上前」というセリフだと思います。

圭樹くんは生きていれば光莉と同い年。

相良家が10年前に悩んでいたことと言えば、光のお受験で真帆がボスママにイジメられていることでした。

光莉と圭樹くんが同じ小学校を目指していた可能性があり、イジメられていた真帆は凌介に相談して結局お受験をやめることになった。

この「光莉がお受験をやめる」というのが、この事件のスタートになっていると考えます。

おそらくボスママのイジメというのは真帆がいなくなったからといって終わらない、また新しいターゲットを見つけてイジメるだけで、そこで新しいイジメのターゲットになったのがバタコさんではないか?と思っています。

この場合だと、バタコさんの怒りの矛先はボスママ、または真帆になりそうですが、凌介に対して葬式をあげるほど憎んでいる理由。

それは凌介が言った「だったらやめちゃえば?」という発言かと思います。

真帆とバタコさんが話す機会があり、受験をやめた理由をそんな風に説明したかもしれない。

家庭はそれぞれで収入も様々な中で、小学校のお受験にかけてる家庭もあるかもしれない、そう簡単にやめられない家庭もあるかもしれない。

光莉は賢かったとの情報もありました。

もしかしたら圭樹くんは優秀じゃなかったかもしれない、必死で勉強を頑張っていてそう簡単に受検はやめられない。

ボスママから次の標的になり、イジメられて限界ギリギリだったバタコさんがもしこのセリフを聞けば

簡単に聞こえるこの言葉に、怒りが込み上げてきてもおかしくありません。 

凌介は悪い人ではないけれど、たまに言われているこの天然発言が時には誰かの怒りを買うことも十分に考えられます。

そして、ボスママのイジメは子どもにまで影響して、次は圭樹くんがイジメられて、亡くなってしまった
冷凍遺体には傷跡がありました。

愛する息子の死がバタコさんを狂わせた、そしてその原因を凌介として恨み続けるようになった。

そこから何かにすがらないと生きていけなくなり、バタコさんは新興宗教団体「かがやきの世界」に入信したと思っています。その後、中村充と離婚。

元夫である中村充は、バタコさんの凌介に対する怒りをもちろん知っていた。
そして最近ニュースで見る凌介に対して起こる出来事はもしかしてバタコさん(元嫁)の仕業ではないか?と考えるようになる。  

しかし、何回電話してもバタコさんは出ない。

そこで自らが凌介に接触し、さりげなくバタコさんに心当たりがあるかどうかを確認した

もしかしたら凌介を尾行すれば、いつかバタコさんに会えると考えていたかもしれません。

そして冷凍遺体についてですが、一般家庭で遺体を5年以上冷凍するのは非現実的だと思っていて、専用の設備がないと難しいです。

バタコさんが今住んでいるアパートにそれらしき設備は確認できませんでした。

バタコさんが以前に行っていた施設の部屋の文字を考察したことがあるのですが

火気厳禁や立ち入り禁止のマークがあるような部屋を見ると、宗教団体にそういった設備があり、そこで冷凍されていたと考えます。

そして、かがやきの世界の教えである「自らの影と向き合いなさい」を守り、かがやきの土を売るなどして活動していた。

そのまま気持ちは数年以上落ち着いたかと思われたけど、つい最近バタコさんは何らかの方法で凌介が課長になっていること、これからマイホームを買おうとしてること、今幸せがいっぱいであることを知ったのではないか?と考えています。

この事実が長い間溜め込んでいた怒りを爆発させ、葬式をあげるほどの怒りに変わった。

戒名の“簒奪院盗幸不和離苦信士”の意味、誰かの地位を奪い取り、幸せを盗み、不和を起こし、離れ苦しませる、という意味も繋がります。

太田黒部長が言っていた「幸せを独り占めすると、思いもよらないところで恨みを買う」というのがその伏線だと思っています。

ずっと遺影の写真が違和感でした、バタコさんが長年に渡り凌介を恨んでいる割には写真が新しすぎる。

これは週刊追求が炊飯器失踪事件を記事にした写真であり、ごく最近の写真です。

10年以上前にきっかけがあったのにもかかわらず、遺影にごく最近の写真を使っていることこそが、最近怒りが爆発した裏付けになると思います。

バタコさんはそこから相良家のことが気になり、近づいて様子を伺うようになった。
団地やサッカー教室で見かけられていた不審者はバタコさんであり、だからこそ水路に落ちた篤斗を発見できたと考えます。

怒りが爆発したバタコさんは、凌介が家族失踪して絶望しているところを狙って、ずっと冷凍していた遺体を送りつける。

その間に篤斗を誘拐して、施設で監禁していた。

その間にニュースやマスコミ、そしてネットは相良凌介叩きが絶えない。
自分が恨みに思っている人物が袋叩きにあっているのを毎日テレビで見る。

それがバタコさんが電話で言った「私も奇跡起きた」だと思っています。

バタコさんは亀やん急便に「かがやきの土」を送り、埋めさせることに成功した。

土を埋めた二宮さんの願いは「課長のご家族が無事に帰ってきますように」でした。

そしてその後、土から花が咲くことになります。花が咲いたら願いが叶うという言葉通り、二宮さんの願いであった課長のご家族、篤斗が返ってきたということになります。

この「花が咲いて土をまいた人間の願いが叶う」という一連の流れは偶然ではないと思っていて、そもそも二宮さんの願いをなぜバタコさんが知っていたのか?

それは、二宮さんの願いを直接聞いた人物が1人だけいるからです。

シンプルに考えると、二宮さんの願いを直接聞いた鼓太郎がバタコさんに教えた。

2人はどういう関係なのか?スッキリする答えは、鼓太郎もまた新興宗教団体「かがやきの世界」の一員だからだと考えています。

奇跡が起きる、という宗教だったり超能力だったりの一部は「身近な人間にサクラがいる」というオチがよくあります。

冷凍遺体の時も篤斗の時も、鼓太郎が持ってくるタイミングも凌介と二宮さんしかいない時で、同じ状況が2回続くのに違和感です。

そしてバタコさんの怒りはもう抑えきれなくなっており「自らの影と向き合いなさい」という宗教の教えとは対照的な「影は土へ返さなきゃいけない」という危険な考えに変わり、凌介を横断歩道から突き飛ばしたり、そのジャマをする中村充を殺害してしまいます。


これをきっかけに、バタコさんは宗教団体から要注意人物のような存在になっていきます。

篤斗を誘拐後に冷凍遺体を送りつけ、その後篤斗を返して意識が戻ったところで凌介の命を奪う。

ここまでが、バタコさんの一連の凌介に対する復讐だと考えています。


しかし、このバタコさんの犯行に気づいた人物がいた。しかもその人物は、自分がやった犯行までバタコさんのせいにしようとしている。

光莉の失踪に大きく関わっていると思われる本木陽香の考察は、真犯人フラグ 第1章時点での考察〜相良光莉編〜へ続きます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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