N2CJ?Q2N3DN3C???原神考察勢が使う『コンボ表記』を学んでみよう!
1▍ガチ勢が良く使う『謎の呪文』…?
こんにちは。吟(ぎん)と申します。
N2CJ…N2CD…EQN1EN1...?
突然ですが皆さんは原神の解説動画や解説記事、Xの投稿などでこんな謎の英数字の配列を目にした事はありませんか??
かくいう私もなるべくあまり使い過ぎない様にはしていますが、動画や記事の中で何度かこの様な表記を使用した事があります。(こんな感じ↓↓)
たまーにこの様な表記についてご存じない方から「え、何の呪文…?」とご質問を頂く事があるのですが
これ、実は海外の性能考察勢を中心に使用されている原神のコンボの省略表記です!
海外とは言っても発祥や起源がそうであると言うだけで、最近ではゲーム自体も長く続き原神プレイヤー全体のレベルが上がってきている事から、割と国内でもカジュアルに使用される事が増えてきていて目にする機会が多くなってきていると思います。
特にこれが分かるから何か得するという物でも、原神を続けるなら知っておかないと損する!みたいな物でもありませんが、まぁ知っていて損は無いですし何か今後面白いコンボの情報に出会える可能性だって増えますよね。
今回はこの、ガチ勢さんたちが良く使っているコンボ表記やその文法について、私なりにある程度かみ砕いて分かり易くこの記事に纏めていこうと思います。
「好きな動画投稿者が良く使うんだけどイマイチ意味が分かんないんだよな…。それになんかガチっぽくて難しそうだし…。」と思っている方は是非ご覧ください。その実、全く難しくなんてない簡単な物だとお判りいただけると思いますよ!
2▍そもそも見た事ねぇよ!という人のために
先程は皆様ご存じ!という感じで話を始めましたが、中には「そもそもそんな呪文見た事無いけどな…」という方もいらっしゃることでしょう。
という事で、まずはいくつかの実例をもとにこのコンボ表記がどのような文法で構成されているのか?を紐解いていく形で解説を始めましょう。
例えば執筆時点では約2か月程前となるVer4.1の開始時期には、巷でよくこんなコンボ表記が散見されました。
それが『N1CJ』『N2CD』等です。
実際にこれらの表記が示すコンボをゲーム内でお見せすると以下の様な物となります。
そう、これらは当時復刻ガチャが開催されていた星5キャラクター『胡桃』が頻繁に使用する主なコンボの一つです。
各所の様々な解説などでこれらのコンボ表記を目にしたのではないかなと思います。
では、これらの映像を見ながら実際に胡桃がどういった行動をとっているのかを確認しましょう。
まずは最初の『N1CJ』。
再度同じ映像となりますが、こちらでは胡桃が元素スキルの発動後『通常攻撃1回→重撃→ジャンプで硬直キャンセル』という行動を繰り返しているのが分かります。
この『通常攻撃1回→重撃→ジャンプで硬直キャンセル』という一連の流れを『N1CJ(読み:エヌ ワン シー ジェイ)』と表記します。
そして同じようにして以下は『N2CD』。
こちらでは胡桃が元素スキルの発動後『通常攻撃2回→重撃→ダッシュで硬直キャンセル』という行動を繰り返しているのが分かりますね。
この『通常攻撃2回→重撃→ダッシュで硬直キャンセル』という一連の流れを『N2CD(読み:エヌ ツー シー ディー)』と表記します。
ここである程度察しの良い方は何となくご理解頂けたかもしれませんね。
そう、これらコンボ表記は『キャラがコンボの中で行う行動を、英語表記にした際の頭文字で順番に書き連ねている物』なのです。
例えば最初に紹介した『N1CJ』。
これを英語表記のまま略さずフルで表記すると以下の様になります。
『N1CJ』=『Normal Attack 1 Charged Attack Jump』
Normal Attackとは通常攻撃の事。
Charged Attackとは重撃の事。
Jumpはそのままジャンプの事ですね。
因みにこれらは原神の言語表記を英語に変えると分かります。
つまりこれにより『N1CJ』とは『通常攻撃を1回振ってそのまま重撃、その後硬直をジャンプでキャンセルするコンボ』の事であると分かる訳です。
また、『N1』の表記からわかる通り、各アルファベットの後ろに数字がつく場合、その行動を連続で何回行うのか?を表しています。
よってN1は通常攻撃を1回の意味になり、コレがN2なら通常攻撃を2回、N3なら通常攻撃を3回振るという意味になります。
な~んかカッコつけた中二臭くて分かり辛い呪文のように見えますが、実際にはとっても簡単ですね。
ね、コレイちゃん。
※なんで通常1回は『N1』なのに重撃1回やジャンプ1回は『C1』『J1』にならないの??
ここで疑問を抱く方がおられると思うので軽く補足しておきます。
一回しか行わない行動にわざわざ1の数字をつけるのは、大抵の場合通常攻撃を表すNのみです。重撃やスキル・爆発などはその殆どがそもそもクールタイムなどの関係で同じキャラが連続で発生させる事が少ない1回きりの行動である一方、逆に通常攻撃はほぼ全てのキャラが連続で発生する多段モーションを持っており連続で発生させる可能性が常に存在する行動となる為、それらと区別しコンボ表記をより分かり易くする事を目的として通常攻撃1回を行う事を『N』ではなくわざわざ『N1』と表記する事が多くなっています。
でもこれはあくまでも慣習的な物。プレイヤーによっては通常1回を普通にNと表記する人もいます。これに限らずこの手の表記は特に厳密なルールがある訳では無いので執筆者による若干の表記揺れの様な物が多数存在します。まぁそこまで気にしなくても人によってあまりにも意味が変わり過ぎる物は無いので慣れます。大丈夫。
3▍各行動の表記の仕方
では、基本ルールが分かった所で原神でキャラが行う各行動をこの様なコンボ表記にする際なんと表記するのか、頻出の一覧をお見せいたします!
はいドン!
通常攻撃→N(Normal Attackの頭文字)
重撃→C(Charged Attackの頭文字)
ジャンプ→J(Jumpの頭文字)
ダッシュ→D(Dashの頭文字)
元素スキル→E(PC版にて元素スキルの初期配置がキーボードのEキーであることから)
元素爆発→Q(PC版にて元素爆発の初期配置がキーボードのQキーであることから)
オマケ
落下攻撃→P(Plunging Attackの頭文字。マジでほぼ使わない。何なら落下の前にはほぼ必ずジャンプを挟みそこから発生する通常攻撃はまず間違いなく落下攻撃なので『JN』みたいな表記にされてる事もある)
このあたりを覚えておけばほぼ全てのコンボ表記の意味を読み解くことが出来る様になると思います!
元素スキルのEや爆発のQはPC版をキーボードでプレイされてる方でないとなかなか直感的に理解できないと思いますがこればかりは慣れて下さい。
また追加ルールとしてアルファベットの「前」に数字がつく時はその後ろの行動を数回繰り返す事を表します。
これもややこしそうですが実際に見れば簡単です。四則演算でいう所の『括弧()』の様な物だと思ってください。
例えば『3N2CJ』。
よく分からない最初の3を一旦無視して、先程までに解説したルールで理解できる部分を読み解くと『通常二回からの重撃、その後ジャンプキャンセル』という一連の流れを示していると分かりますよね?
この一連の流れを連続で3セット行うこと、これをコンボの頭に数字の3をつける事で表現しているのです。
この場合は『通常2重撃ジャンプ、通常2重撃ジャンプ、通常2重撃ジャンプ』という行動を指す訳ですね。
まあなので四則演算的な表記をすると『3(N2CJ)』というイメージになるという事です。
ただこのルールだと例えば『Q2N2C』みたいな表記があった時、「え、いやこのQの後の2は爆発2回なの?通常2重撃を2セットなの?」と混乱するかと思います。
これ、実は正確には答えがありません。
なぜなら先程注釈で述べた通りこの手の表記には統一化されたルールが無いからです。
つまり表記上は前者後者どちらの可能性もあるという事です。
ただし、現状原神で一人で元素爆発の発動入力を二連続で行うキャラなんて言うのはいませんよね?
よって「そんなんいちいち言わんでも分かるやろ」という事で、これは『Q2』ではなく『2N2C』であると分かるという形になります。
まぁこの例からも分かる通り、ユーザーの、それもガチガチに考察を行う様な超一部の上級ユーザー様の間で勝手に使われ始めた記述法なので、ある意味身内的というかこの様な表記ルールの甘さが節々に存在するんですよね…笑
なので書き手側のホスピタリティの有無によっては読み手側がある程度「察して」あげる必要がある時もあります。
こういったことに対処するために丁寧な人はややこしい部分には各行動の間にちゃんとスペースを入れてくれていたりもします。さっきの例だと『Q2N2C』ではなく『Q 2N2C』みたいな感じですね。
※以下読み飛ばしていい余談ですが実は原神に限らず古来よりPCゲームでは「その行動がゲーム内デフォルト設定でキーボードのどこに配置されているのか」を基準に各行動を配置キー名で略称として呼ぶという文化が広まっていることがあります。
例えばキャラの必殺技がQキーに配置されているゲームで『タロウ』というキャラを使っている際、ボイスチャットで味方への報告として「今からタロウの必殺技ここに設置するね!!」といちいち報告してると長ったらしいですよね。0.数秒を争う対戦ゲームではこの情報伝達の遅さは時に致命傷ともなります。さらに人によっては必殺技をもっと別の呼び名で呼んでしまって味方を勘違いさせてしまう事も考えられます。(原神でも鍾離の爆発を隕石とか天丼とか呼ぶ人いますよね。これだと伝わる人には伝わるけどそうじゃない場合も生じてしまう。)
しかしここで「ここにタロウQ置くね!」と言えば簡潔な上、味方全員がまず情報を間違う事がありません。
という事でこの様なコミュニケーションの取り方が、一部ゲーマーの間で優秀な共通言語として流行りがちな訳ですね。
4▍ではではお試し!!
では、折角なのでここまでの情報を元に軽くテストしてみましょう!!笑
以下に私が表記するコンボの文字を見て、自分の頭の中でキャラが実際にゲーム内で行うコンボを正確に思い描くことが出来るでしょうか??
第一問『Q 2N3D』
前提条件:キャラクターはアルハイゼン
第二問『EQN1EN1』
前提条件:キャラクターは完凸祭礼の剣を持った行秋
答えが用意出来たらスクロール!!
第一問『Q 2N3D』:答え
第二問『EQN1EN1』:答え
いかがでしたか?
第一問はアルハイゼンが爆発を発動し琢光鏡を3枚入手してから通常攻撃3段で追撃を発生させ硬直をダッシュキャンセルという動きを2セット行うコンボ。
第二問は行秋が最初のスキルで祭礼の剣の効果を発動させてから元素爆発、その後通常攻撃で爆発の追撃をこまめにトリガーしながら二回目のスキルでエネルギー回収を行うというよく見るコンボでした!!
一見ややこしそうでなんのこっちゃな英数字の羅列だったかもしれませんが、ここまでの内容をきっちりと読んで下さった方なら「あーはいはいアノ動きね」と割と簡単に想像がついたのではないでしょうか?
とまぁこんな感じで使用されるのがコンボの略表記です!
途中触れたようにちょくちょく例外的なキャラの動きやそれに合わせた特殊な表記、或いは執筆者ごとの表記揺れによる微妙なズレなんかもありますが、基本はこの記事の内容を押さえておけば大体のシチュエーションに対応できるようになると思います。
まぁぶっちゃけこれはただの表記ルール。
大事なのはこれを用いてどんな有益な情報を得るのかですから、これを知っただけで何かが変わる訳ではありません。
でも、なんだかこれを知った事で自分が原神上手くなったみたいな錯覚が出来ませんか?
それでいいんです、最初は錯覚だってなんだって。
それで楽しく気持ちよくなれたならもうそこで十分。
万が一その気持ちが功を奏して、今まで「難しそう…」と避けていた考察論なんかに触れてみる気になったりなんかして、そこで推しを強く運用する新たな知識に出会えちゃったりすればそんなのもう原神をより深く楽しむキッカケとしては十分以上の働きじゃありませんか。
烏滸がましい事を願っている気がしますが、私のこの記事がいつかどこかの旅人さんにとってそういう「出会い」や「さらなる深み」への入り口になっていたら嬉しいなと、そう思います。
何か分からない事などがありましたら是非コメント等でお教えください。
私にわかる事であればなるべくお答えいたします。
それでは、また。
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