【初級者向け】けん玉上級者はここが上手い!《ポイント3選》
けん玉を教える日々を過ごしてる。
どうも、ぎんちゃんです。
僕は普段、静岡県焼津市を中心に活動しています。
2023年に入り焼津市内でけん玉教室を始めたりと「楽しくけん玉ができる環境」を作っているところです。
けん玉先生として活動していると、
けん玉に初めて触る人、
昔やったことがあるけど久しぶりに触る人、
ちょっとやってみようかなと思って買ったはいいけどいまいち上手くできない人…
いろんな人に出会います。
今回は、そんな『けん玉初級者』の人が『上級者』と何が違うのかを
僕なりの見解でまとめていこうかと思いますので最後までお付き合いください。
けん玉界隈について
けん玉の世界はSNS(特にInstagram)を通じて
けん玉の大会やイベントの情報、プロプレーヤーのカッコいい映像、新しいデザインのけん玉販売情報など、多くの情報が出回っています。
けん玉界隈はサッカーや野球といったスポーツとは違い、ダマー(けん玉をする人のこと)一人ひとりとの距離が近いため、大会やイベントに参加すると世界トッププレーヤーたちを間近で見ることが出来ます。
タイミングが良いとプロプレーヤーと一緒にシンクロ動画を撮ってもらえたりも!
そんなプロプレーヤーを含め、『けん玉上級者』は初級者と何が違うんでしょうか?
僕が出した結論から言うと
スイートスポットの上手さ
物体と身体の上下運動のシンクロ
身体の脱力
です。
この3点について解説していきます。
①スイートスポットでトライする技術
けん玉はあなたもご存知の通り、「けん」と「玉」を操って遊ぶ道具です。
けんに玉を刺したり、お皿に玉を乗せたりしますが、
玉をお皿に乗せる際、狙ったところに玉を引き上げられるかどうかで成功率は変わります。
ここで言う「狙ったところ」とは「お皿」のことではありません。
僕がこれまで何百人、何千人とけん玉を教える中でどんどん上達する人の特徴は
”身体が窮屈しない位置に玉をあげれる人”です。
「玉をお皿に乗せたい」と思った初級者の多くが「お皿で玉を取りにいく」と考えます。
これでお皿に乗せられるならなんの問題も無いのですが、ほとんどの人がそれだと乗りません。
上の写真では赤枠内で玉がお皿に乗っています。
この赤枠は僕がけん玉をする時に比較的上手くキャッチができるスポットです。
ゴルフやテニスではボールを打つのに最適なスポットのことを”スイートスポット”と言いますがけん玉においても、自分がトライしやすい場所(乗せたり刺したりしやすい場所)がスイートスポットと呼べるでしょう。
このスイートスポットから外れると、身体が前傾でとても窮屈になったり、上半身が広がりすぎて乗せにくくなったりして成功率は上がりません。
子どもたちにけん玉を教えるときによくある現象です。
大人でも子どもでも、なぜこういった事が起こるのかというと
「玉を狙った場所に引き上げる事ができない」からです。
けん玉上級者、特にプロプレーヤーはどんな複雑な技をしている時でも基本的にこのスイートスポット内でトライしています。(技によっては大きく投げたりするので全てがそう言うわけでは無いけれども、基本的に投げた後キャッチするのはスイートスポット。)
けん玉ワールドカップ2022のチャンピオンTAKUYAプロ(KENDAMA ISRAEL)の映像を見ると、けんと玉の位置は常に自分がトリックにトライしやすい位置にあるのがわかります。
そうは言っても、スイートスポットは人によって若干異なるのも事実です。
人間の身体は人によって違うので。
まずは「自分にとってけん玉をやりやすい位置を知る」ことで成功率は大幅に上がっていくので、意識してみてもらえたらと思います。
②物体(けん玉)と身体の上下運動
「けん玉をする時は膝を使うといい」と言いますが、”膝を使う”とはどういう意味なのか。
「玉を引き上げる時に身体全体を使うために膝を使う」のか
「引き上げた玉をお皿に乗せる時にクッションするために膝を使う」のか
これに関して、僕は正解は無いと考えています。
膝を使えばけん玉が上手くなる場合と、膝を意識することでタイミングがわからなくなってこれまでできていたことが出来なくなる場合もあります。
ただ、上級者の人たちはみんな揃って「けん玉と身体の上下運動」のタイミングが完璧なんです。
SOMA FUJITAプロ(KROM KENDAMA)を見るとよくわかります。
目標とする物体と自分の身体の上下運動が同じタイミングで行われています。
つまり、けん玉を投げたりしても、基本的に同じ位置、同じ空間でけん玉を扱う事ができるんです。
この上下運動がうまくできることで、①で説明したスイートスポットを外さずに常に穴を狙えたり、お皿に乗せたりする事ができています。
この上下運動は厳密に言うと、膝だけで完結するのではなく
首、肩、肩甲骨、背骨、股関節、膝、足首、つま先…と全身が関わってくる事で
「自分の身体を上手に使う」ことが大切になってきます。
この動画を見てもらうとよくわかりますが、日本一周をする時に、自分の身体が玉と一緒に上下運動してます。
玉の動きに合わせて身体を上下運動できれば、玉と目の位置が一定距離をキープできるので、玉の動きが良く見えるようになるんです。
これができるようになればいろんな技の成功率が上がると考えています。
僕はこれを”シンクロ”と言ってます。
シンクロの精度があがってくると
玉の穴をじっくり見ることができるので
けんに刺さる精度が上がります。
玉もちでも、けん先に合わせにいけるようになるのでメイク率が上がるのは間違いないです。
物体と身体の上下運動は意識するべきポイントです。
③身体の脱力
まず、この動画を見てもらえたらと思います。
2020年6月のセイヤくん(左)と僕(右)です。
タップジャグけんを練習してるんだけど、タップする時に肩、肘、手首の力みがめちゃくちゃあって身体全体が硬いです。
タップすること(叩くこと)に意識がいきすぎているんですよね。
マハルプロのタップジャグけんと比較してみましょう。
力みなく身体に無駄な力が入ってません。
これだけ軽やかにタップできたら気持ちいいんだろうなぁ。
プロプレーヤーはみんな脱力がすごく上手いんです。
手首、肘、肩…無駄なモーションが少なく、流れるようにトリックをこなします。
僕はジャグの練習を始めた時
『けん玉を落としてもいいから手首をとにかく脱力すること』
と教わりました。
これはジャグに限ったことではありません。
大皿に乗せること一つとっても同じです。
脱力ができるようになればけん玉がどんどん上手くなっていきます。
ただ、この脱力は本当に自分で意識していくしかありません。
僕があなたに「あーしろこーしろ」とアドバイスしても
脱力はあなた自身の身体との兼ね合いだから、僕にはどうすることもできません。
それでも、意識し続けることはとても大事だから
とにかく脱力!です!!!!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると
スイートスポットでトライを意識
物体と身体の上下運動を意識
身体の脱力の意識
これだけでも、だいぶいろんな技のメイク率が上がってくると思います。
もし、「実際にけん玉教えてほしい!」という人がいたら、オンライン・オフライン問わず個人レッスンも受け付けてますのでお気軽にInstagramで連絡ください。
また、イベント出演や講師依頼も受けていますので詳しく知りたかったら聞いてもらえたらと思います!
静岡県焼津市でけん玉教室も行っているのでそちらの情報もInstagramからご覧くださいね!
長くなってしまったけれど、けん玉上級者はここが上手い!《ポイント3選》でした!
あとは日々の積み重ね。
できるまでやればできます!
練習しましょう〜!!!
鈴木 銀次郎(ぎんちゃん)
大学卒業後、幼児児童体育指導員として“体操の先生“となる。
その後、九州にてゲストハウススタッフを経験。“けん玉”と出会い世界各国の旅人とけん玉 を通して交流。体育指導員の経験から、児童100人に一⻫けん玉指導なども行う。
現在は、“上手くなるためのけん玉”のみならず、けん玉を通して子どもの身体機能の発達や健康になるためのけん玉講座など幅広く活動。
焼津市地域おこし協力隊として移住定住支援を行いながら、幼稚園、小学校などの講師依頼や地域イベントにも呼ばれている。
2022年第73回紅白歌合戦けん玉ギネス記録保持者。
2023年3月現在、世界ランク237位。
GLOKENけん玉先生/焼津おもちゃ美術館けん玉講師/おもちゃコンサルタント/幼稚園教諭一種/保育士資格
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