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本質から外れた形式が文化として定着するやーつ

こんにちは、夜枕ギリーです。

YouTubeを見ていたら元テレビマンの人が「(ウザいという声も増えているのに)テレビはなぜワイプを使うのか」という話をしていました。ワイプというのはVTRを流すときに、画面の隅の小さい窓でスタジオ出演者の顔も映すアレのことですね。

アレの起源は「海外の面白映像を紹介する」という今では定番となった番組の始祖的な存在、世界まる見え!テレビ特捜部なんだそうです(諸説あり)。「海外映像を流しているパートだけ見ると何の番組か分からない」「ビートたけしといったスタジオの大物出演者を映さないのはもったいない」という理由から生まれたのだとか。

で、映像紹介系の番組が真似をするのはもちろん、そうでない番組までもその斬新さを魅力に感じ、ワイプを取り入れていって業界に定着したという話。今ではフレームが豪華になったり、2人以上を映したり、ワイプから吹き出しで字幕が出たりと存在感を増してるわけですが、まあ豪華になるほどウザいと感じる人が増えるという話は理解できます。

この話は「形式だけマネすると本質を見失う」というところに着地するのですが、世の中ほんとうにそういうの多いですよね。悪い事ばかりではないけど、慣習とか前例だけで世界が回ってるんじゃないかとすら思う。

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