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ウミガメのスープの作問を語る|平井オープンボックス・コミュニティハブ活動

こんにちは、夜枕ギリーです。今は復旧しましたが、朝からTwitterが認証エラーでログインできない状態でてんやわんやでした。何やら名前やプロフィールを更新したユーザーに起きた不具合だったようです。名前を変えた理由は、コラボやイベント前に「夜枕ギリー@×月×日 コラボ」とか付けるVTuberあるあるのあれです。

というわけで昨日はウミガメコラボでした。

第17回目となる今回のゲストは、常連の布ことバーチャル悪霊さん、ウミガメ初挑戦ながらもマダミスなど謎解き力は確かな伏見やおさん、ウミガメ経験があり人狼系ゲームも得意な比良坂芽衣さんのお三方。

序盤は私の方でやらかしがあったりとご迷惑をおかけしましたが、その後はウミガメのスープの楽しいところを体験して頂けたんじゃないかなと思います。やはり出題側としては、回答者が答えに辿り着いた瞬間の「あー!あーっ!!」という反応が一番うれしいですね。逆に「は?」みたいにならなくて良かった……。


先月のコラボの際はウミガメのスープというゲームについて例題を交えながら記事を書きましたが、今回は作問側の話をもう少し深掘りしたいと思います。ネットや書籍でも問題は手に入るのですが、私のチャンネルで出している問題はどれも自作となっています。

ちなみに「ウミガメのスープ」という名前は、このゲームの元祖とされる問題文から来ています。『レストランでウミガメのスープを飲んだ男は、店を出たあとに自殺した、何故か』という問題ですね。この謎の真相は検索すれば普通に出てくるので気になる方は確認してみて下さい。


ウミガメのスープの問題は変遷や流行などもあるようですが、今は「日常に起こりえるシーンの切り抜き」が主流となているようです。切り取ったシーンを切り貼りしたり足し引きしたり工夫をして「一見不可解な状況だけど、真相を聞けば納得のいく話」という問題文に落とし込むわけです。

例えば「節分」というイベントは誰でも知っている文化ですが、ここには『鬼』が出てきたり、『豆を投げる』といった少し特殊な状況が含まれているので問題にしやすそうです。この要素を節分だと分からないよう別の単語で言い換えたり、一部の情報を削ったり、逆にノイズを足したりします。

ではこんな感じでどうでしょう。『バケモノに襲われた男は食べ物を投げつけて追い払った。どういうこと?』。鬼をバケモノ、豆を食べ物と言い換えるだけでひとまずは問題文として成立しました。しかしこれだと少し慣れた人なら問題文だけで看破できてしまいそうです。世の中にはウミガメヤクザという怖い人たちがいるのです。

しかし難しくしようとして『何者かに襲われた男は、ものを投げつけて追い払った。どういうこと?』まで条件を広げてしまうと、今度はかなり多くの状況に当てはまってしまいそうです。一応「出題者が想定した状況のみが正解」というルールはあるのですが、1つの問題から導き出せる真相は1つであることが望ましいです。回答側からすれば「これでも当てはまるじゃん!」という問題文はスッキリ感が下がってしまいます。

ということで次は視点を変えて切り取ってみます。『ユウタは家から追い出されてしまったが、食べものを粗末にしていたのは家族の方だという。どういうこと?』。鬼を追い出すイベントを鬼側(親側)の視点でとらえつつ、強めの"しつけ"を連想させる言い回しにしています。普通ならユウタが子どもで、家族が親だと錯覚するのではないでしょうか。

もっと意地悪をすればユウタの職業を教師にすることで「学校から帰ってきたユウタは~」とさらに錯覚を促すこともできます。この辺を嘘を吐かずに(重要)どこまで情報を盛り込むかは好みや腕の見せ所となりますね。指定謎解き団体CP組なら「わざわざ小学校と説明があるということは、小学生ではないのでは?」と逆にヒントにされてしまいそうな気もします。

あと節分とかクリスマスとか、そもそも日常とは少し違うことをするイベントなどは作問のしやすさから手垢が付きまくっているので、逆に難しかったりするかもしれません。個人的には日常のちょっとした「あるある」を、嘘を吐かずにさも変な状況であるように切り抜くのがおすすめ。


そういった作問をするために日々ウミガメ・アイ(問題の種を見つけ出す目)を光らせており、こんな感じで種自体はめちゃくちゃあります。

しかし実際にはこの8割くらいは芽が出ず塩漬けになってしまうのがリアルな話。一行抜き出してみると「ジオゲッサーで何か」とメモが残っていますね。何か、じゃないんだよ。

といった感じで作問の話でした。興味を持った方はぜひ作問にもチャレンジしてみて下さい。そしてなんやかんや作問者が増えて私が回答者になれるようにして下さい(1か月ぶり6532876回目)。


なお、今回も平井オープンボックスのVTuber支部盛りあげ隊(俗称)のレポート記事でした。今後もVTuber活動を通して平井OBを盛り上げたりの何らかをしていくのでよろしくお願いします。

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