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ギルガメッシュNIGHTとは?

ギルガメッシュNIGHTとは、90年代にテレビ東京(地上波)で放送された深夜のバラエティ番組である。

いったいどういう番組だったのか?

いくつか例を挙げてみよう。

★視聴率

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平均視聴率は、深夜枠にも関わらず10%台、瞬間最高視聴率は11~12%獲得したこともある。1992年アルベールビルオリンピック(冬季五輪)の開会式の視聴率が5.0%だったのに対して、その真裏で放送されていたギルガメの回が9.4%を獲得した。しかし、これはあくまでオリンピックの開会式と比較した場合であり、冬季アルベールビルオリンピック全体の平均視聴率は13.6%だったので番組全体の視聴率としてはギルガメの方が負けている。

★人気コーナー

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この番組は数多くの人気コーナーを生み出した。中でも裸エプロンでお料理を作る「夜食ばんざい」や「ギルガメクリニック」・「オイルレスリング」・女性向けにランジェリーを紹介する「ランジェリー歌謡祭」などが大人気だった。

★全盛期

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ギルガメは1991年から1998年まで約6年間放送されていましたが、実際は1993年~1996年頃が番組の全盛期であり、ほんの2、3年程度である。

★番組終了の経緯

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世間一般またはネットなどでは「規制が厳しくなった」・「クレームが来るから」といった意見が多く見られるが、それだけではない。

他にもたくさん理由があるのだが、一部、例を挙げてみると、

◎番組自体のマンネリ化・視聴率が取れなくなった
VHS(ビデオデッキ)の普及によってテレビを録画して視聴することが主流の時代となり、視聴率に反映されなくなった。また全盛期のような人気コーナーが減少し、出演者も新しいタレントに変更されるなどして次第に番組の人気は低迷。テレビで放送されるエロに需要がなくなり、時代はインターネットなどで自分の趣向に合ったモノ(エロ / 娯楽)を選択して視聴する時代にシフトしたのです(選択肢ができた)。
◎酒鬼薔薇事件をはじめ少年犯罪の大量発生
1990年代は、少年犯罪がピークに達していた時代。そのような時代背景もあって「性的・暴力的な映像が青少年に悪影響を与える」として社会的問題となり、それと平行して未成年の生活習慣(夜更かししている)などの変化もあり、民放各局はお色気要素のある番組をすべて終了させた。
◎ポケモンショック
1997年12月、テレビ東京で放送されたテレビアニメ・ポケットモンスターの放送終了後に一部の視聴者が光過敏性発作などを起こした事件が起きた。この事件の影響でテレビ東京はイメージダウンとなり大打撃を受け、同じテレビ東京で放送中だった深夜番組「ギルガメッシュNIGHT」も打ち切りが決定した。
◎長野オリンピックの開催
1998年は、冬季・長野オリンピックが開催された年だった。海外にも注目されたり、外国人の観光客も増えたりする可能性があるため、日本に良いイメージを持ってもらうとテレビも「下品・卑猥・低俗」な番組はすべて自粛することになった。

※時代と共に芸能人にもファン(視聴者)にも個人主義が進み、ファンのセグメントも細分化・専門化してきたため、このような芸能番組は時代に合わなくなったのでしょう...。